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二院制と優越(ゆうえつ)

こんにちは。中学受験の社会科のお話です。
今回は衆議院の優越(=他より優れている・権限をもつ)について。

優越されている理由は、「任期が短く、解散があるため、世論を反映させやすい」と説明されることが多いですよね。

それよりも、「そもそも、なぜ優越?同じじゃダメなの?」って思ったことないですか?



まず、日本の国会は衆議院と参議院の二院制で、その理由は「審議を慎重に行うため」としています。

国民の生活に関わることを決めるわけですから当然



ただ、慎重にといっても、いつまでも決まらないと、話が先に進まないからいけませんよね。

こうしている間も国民は一生懸命生きている



となると、期限を決めるのが一般的。


実際、

法律案の議決だと、60日以内
予算の議決・条約の承認だと、30日以内
首相の指名だと、10日以内

に参議院が議決しないと、
衆議院の議決が国会の議決になります。

より世論を反映させている衆議院の議決だから
いいよね…
」って感じでしょうか。



これって、日常生活でも似たような場面ってありませんか?


その時、一番信頼されている人だったり、一番大事にされている人の意見が優先されたりすることがありますよね。そして、それに他の人も追随するみたいな。

それが国会の場合だと衆議院なんですよね。「より世論を反映させやすい」から、優越(=他より優れている・権限をもつ)であると。


こっち(右手)にしよう


世論は言わば私たちのことですから、やっぱり、自分たちが納得いく議決を出す(出してもらう)には、自分たち次第ってことになりますね。


思慮深さを持ちながら、慎重すぎないように、決断する時はする。
これは国会議員を選ぶ我々が、まず目指すべき姿なのかもしれません。




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