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授業を研ぐ

本の話


今日読んだ本は、渡辺道治さんの「授業を研ぐ」
 我々教師は日々授業を行っていますが、それは四月のクラス発表から始まり子どもたちと関係を築き上げ、良い授業、良い学びに繋がるよう取り組んでいることと思います。ですが、著者の渡辺先生は依頼があった学校に飛び込み「初めて会った子どもたちと」「一日の1時間で」良い授業を作り上げるのです。始めて読んだ時は、衝撃を受けました。正直、ちょっとぐらいいいかという気持ちは教師もあります。ですが、1時間の授業をものすごい熱量で行っているのを読んで反省反省大反省です。
 教材研究の仕方、例えば素材を集め、方向性を決める、全体を貫く発問を考えることなどとても細かく一つ一つ丁寧に書かれています。また、1時間の授業の流れ(教師・児童の言葉付き)で読むこともできます。
 そして、なによりすごいのが飛び込むクラスの児童の顔と名前、おまけに実態までできるだけ事細かに調べ、なんならその地域のことまで調べ尽くしていくと言うのです。それだけではなく、できた授業を家族に模擬授業をするというところまでの変態っぷり(もちろんいい意味です。)

できることを全てして、望む1時間。真似できない・・・
何も飛び込みのプロになりたいわけではないので、真似する必要はないとも思っていますが。

 いろいろスゴ技が書かれているのですが、私はただの1教師です。この人の本を読んで得たことは、「子どもとの関係作り」です。至ってシンプル。良い授業には教師だけでは為せません。子どもありきです。
クラスの子どもとの関係を築き
クラスの子どものことをよく知る

そして、全員が参加できる授業にする
そのためには一人ひとりの子どもへの声かけを行う。

言うは易く行うは難し

ですね。
でも、知らないのと知っておくのは別です。
ぜひ、ご一読下さい。

巻末に、動画のURLが貼ってあり、本に載っている授業を見ることができます。
無駄のない、ムラのない良い授業だなと思いました。
授業を受けたクラスの子どもたちも素晴らしいです。担任の先生の実践も気になるところでした。


今日はここまで。


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