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ICT教育✕国語 開拓の余地大いにあり!

 ICTのCはcommunicationだという話を以前の記事で↑しました。
では、ICTをツールとしてどのようにコミュニケーションをとらせるか・・・この分野に関しては、まだまだ未開拓なところが多いと思います。(いずれ、ICTを用いた主体的で対話的な実践集みたいな本が出るだろうと予想しています・・・)

前提条件として、
ロイロノートやスクールタクト、学びポケットなどの学習支援は使いません。(私の学校では、Sky menu cloudというものを使っており、とても使いづらい・・・)
・Microsoft Officeのアカウントを持っている前提で紹介します。
(googleアカウントを持っていれば同等のことができます。というよりも、おそらくgoogleの方がサクサク動くので適していると思います。)

 4年の国語「物語づくりの」単元で実施しました。どの学年でも物語を作る学習や説明文を作る学習があるので、応用は可能です。


1.物語の設定について話をしました。


物語には、設定「時・人・場所
そして、物語では、中心人物の心情が変容する3つのきっかけがあるということ
対人物・キーアイテム・事件」下の図参照↓

物語の変容するきっかけの図


2.これを踏まえた上で、EXCELの枠をTeamsに共有します。

 子どもたちは、Teamsに送られてきたURLをタッチすれば、共同編集がスタートです。個人名を隠していますが、縦列のAの部分には、出席番号(名前)が書かれており、各自そこに入力していきます。

1時間目「物語の構成」
2時間目「書き出しに挑戦」
3時間目「各場面の小見出し」

1時間で物語の構成について、2時間目で物語の書き出し、物語の小見出しを書きました。(ところどころ、書いてほしいねらいとそれたところがありますが、それは私の指導力不足、もうちょっと丁寧に指導できた・・・)

と、このように、同じファイルで作業することで友だちのものが見える、わかるというのはかなり良かったと思います。それをもとに子どもたちが対話をし、それがさらに子どもたちの作品に深みをましていくのがわかりました。国語に苦手意識を持っている子や、文章を書くのが苦手だという子も、友だちのを見ながらできるというのが安心につながったと思います。以下、メリット・デメリットざっくりとまとめました。

メリット
・この画面はテレビに映っているので、どの子の作業が止まっているのか、
 どの子が困っているのかがひと目で分かる。
・友だちの考えが見てわかるので、参考にすることができる。

デメリット
・友だちのものを消してしまうミスがある。
・教室の中で、するとラグが大きくあるため、動作が遅くなる。
 集中力が切れてしまう。


こんなことにも!

 一度この共同編集をしてみると、他にもいろいろなことに応用できることに気づきました。例えば、「NHK for school
ただ動画を見せて、終わりなのはもったいない。私が好き好んで見せたのは、
情報活用スキルアップ しまったです。
インタビューの仕方、調べ学習の仕方、まとめ方、発表の仕方、動画の撮影、編集などなど、授業の時間を取ってするのはなく、宿題で確認させ、総合や社会の授業で実際に学んだことを使わせました。単調な宿題にならないように、アクセントとして出しましたが、これが意外と効果的でした。

これを見て、振り返りを書きましょう。という宿題を出します。
子どもたちは家で動画を見て、学んだことを入力するという流れです。


最後に・・・

 いかがでしたでしょうか。先にも述べましたが、こういった引き出しはまだまだ未開で開拓の余地が充分にあります。なによりもまず、われわれ教師が楽しみながら、「あっ、こんなことにも使える。」「こうしたほうが面白い!」と試行錯誤してみるのも一つの方法だと思います。そして、ICT機器はあくまでもツール!
ということを忘れずに、それを使って子どもたちの話し合いがより盛んになる手立てとして活用できることを目指して発信していけたらと思います。
今、私が考えているのは物語や説明文を子どもたちとICTで一緒に読むには、どうしたらいいのか・・・
ぜひ、実践した感想、こっちのほうが良いよというのがあればコメントお願いします!!


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