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学力底辺高校の中身

学力底辺高校って偏差値どのくらいなんだろ?私自身もいまいちよくわからないのですが、大体偏差値でいうと30~40点くらい?

第3回は、気になる気になる「学力底辺高校の中身」についてです!

私自身、偏差値でいえばこのくらいの現場で務めていますが、ものすごく楽しく仕事ができています!ですが、大変な学校は超大変!

地域の特性が生徒の質を変える

皆さんが想像する学力底辺高校って、ギャルが居たり、服装がだらしない男の子が居たり、授業は寝ていて、休み時間は超うるさい!そんなイメージでしょうか?

なぜそんなイメージになるのかというと、私の感覚的にですが、そういった生徒は「都心の学校に通う生徒」または、「栄えている場所の近辺に通う生徒」だからです。(あくまでも、個人的見解です。)

都心は人口も多いので、街を歩くだけで目立ってしまい、そういったイメージがつくのだと思います。

例えば、沖縄にはアメリカ基地があります。若者世代はアメリカの文化に触れる機会が多いので、アメリカ文化にあこがれて真似をする子供たちが少なからず出てくるのと同じです。

他に関東県内で例を挙げると、千葉県が面白い地域な気がします。

千葉県の北西部は、東京と隣接しているため、東京の文化が流れてきやすい場所になります。北東部になると茨城県と隣接しているため、茨城の文化に染まる可能性が高いです。南西部になると、アクアラインで神奈川とつながっているので横浜の文化が流れてきます。南西部は、海しかないので浜っ子(田舎っ子)と呼ばれるような地域になるのかな?

つまり、地域によって底辺高校といえども生徒の質が変わってくるのです。

田舎の底辺高校

都心の文化に簡単に触れることのできない田舎は、かなりの割合で純粋な子供に育ちます。学力が低いうえに、純粋すぎるので、うそを見抜けず騙されることが多いのもこう言った地域の底辺校あるあるなのではないでしょうか?

逆に都心の学校だと、様々な刺激に触れる機会が多いので、屁理屈が上手くなったり、大人を見下すような、自己中心的な感じになるのではないでしょうか?

話を戻して、なぜ田舎では純粋な子供として育っていくのか?

それは、子供たちの交通手段で、自由に遊びまわれるエリアが限られているからです。家から駅までは車がないと行けなかったり、最寄り駅から都心に出るまで片道1時間、電車賃も1,000円かかるといったら、家の周りで友達と遊ぶか、親と出かけるしかありませんよね。

そうすると、知らない人と触れ合うことや、一人で買い物に行くこと、一人で公共交通機関を使うことが困難な子供(刺激に触れる機会が少ない子供)になってしまいますが、その代わりに悪を知らない純粋な子供となることでしょう。

(親の教育や本人の行動力次第で、こうはならないので、田舎っ子全員がそうなるわけではないですよ。勘違いしないでね。)

勉強したくないのになぜ高校に行くのだろう?

もう、本当に不思議です。

勉強しないくせに、義務教育でもない高校に通っているんですよ。とっとと辞めて仕事しろ!って言いたくなります。(たまに言います)

理由①:「親に高校くらい出ておけと言われたから」

本人は、中卒で仕事をしたかった。お金を稼ぎたかった。勉強もしたくなかった。だけど、親に言われて高校に来ているっていうのはたまにいます。

こういう生徒は、学校に対して意欲もないので保護者を呼び、生徒の見方をして、説得すれば、自主退学という形で社会に飛び立っていきます。

私自身、高校に通う理由って人それぞれだと思うので、その子が活躍できる場所があるなら、別に高校へ通わなくていいかなって思う人間です。

ただ、ちゃんと納税者として仕事が出来るようにはサポートしていきます。

理由②:「周りのみんなが高校へ進学したから」

これは厄介ですよ。

勉強したくないのに、友達がいるから通っているだけなんですから。しかも、その友達も同じ考えだったときは、グループで厄介です。

基本的に、学校外で隠れて色んなことをしているのも、この理由の生徒が固まったグループが多いです。

また、悪さばっかりして、特別指導を何回もくらい、学校では面倒が見きれないよレベルまで行っても、こういった生徒は仕事もしたくないので、親のすねかじりで通信制へ編入する場合が多いです。

まじで、警察レベルの問題、裁判所レベルの問題が起こるので、仕事をしていて飽きることはありません笑

学力底辺高校の先生が目標とすること

いままで、散々言ってきましたが、じゃーこういった生徒たちを先生方はどうしたいと思っているのでしょう?

いくつかのパターンに分かれると思います。

パターン①:「生徒指導に力を入れる」

生徒の質で、地域の目が変わります。道路を横幅いっぱいに歩いたり、食べ歩きをしてゴミをそこら辺いすてたりすると、近隣住民に迷惑をかけてしまいます。

そうなると、地域に認められる学校とならないので、「服装」「頭髪」「行動」を徹底的に指導する学校があります。

パターン②:「就職活動に力を入れる」

パターン①と関連しますが、就職試験や面接に対して「学力」で勝負しても負けてしまう生徒たちは、「見た目」で頑張るしかありません!

徹底的な生徒指導の末、高校3年生の就職試験では、他校よりも明るく元気で爽やかな印象を企業に与えられるよう、進路指導を徹底的に行います。

(勉強できないのが服装を乱したら、もう何も残りませんよ。)

服装を乱してもいいのは、ちゃんと勉強できて、面接なしの一般入試で大学とかに進む生徒くらいです。

パターン③:「卒業できればいいよ!」

生徒指導も、進路指導も、まともにできない学校は、とにかく卒業させることを目標にする学校もあったりします。

ただし、高校は義務教育ではありませんので、科目の単位時間の2/3以上出席しなければ履修したことになりません。

(※1単位=35単位時間)

週に1時間の授業の場合、欠席してもいい時間数は、「35÷3=11.66...」なので、11時間までの欠席なら「履修完了」ということになります。

高校には、「必履修科目」というものが設定されており、習得できるか否かに関わらず、出席日数が足りて「履修完了」とならなければなりません。


ちょっと余談が過ぎました。

つまり、勉強しなくてもとにかく学校に来させることが大事!

試験は、教員の裁量で超簡単な問題を織り交ぜたり、いくつか「ここ出るぞ!」てな感じであらかじめ教えておくなんてことも結構あります。

赤点をとらないように問題構成するのも底辺高校の教員に求められる技術なのかも。

ただし、文部科学省が出している学習指導要領にのっとって授業をやらなければいけないので、そこは各校の先生方、うまくやっていくしかありませんね。

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