現役高校教員のリアルな教育現場

現役高校教員ですが、社会福祉士という目線で教育関係のことについて記事を上げていきたいと…

現役高校教員のリアルな教育現場

現役高校教員ですが、社会福祉士という目線で教育関係のことについて記事を上げていきたいと思います。 Twitter : https://twitter.com/ssw_teacher

最近の記事

自傷行為のある生徒との関わりについて

中学生〜高校生にかけて、アイデンティティーの確立とともに、自己承認や自己肯定感など様々な心の発達や変化が起こりやすい時期です。 承認欲求や自分に自信が持てない等の理由から「自傷行為」をしてしまう子供達はたくさんいる。では、教員としてそういった子供達にどのように接していけばいいのだろうか? 一番やってはいけないこと「辞めさせる『約束』をすること」「もう自傷行為をしないで、約束だよ」 自傷行為はすぐに辞めることはできません。そのため、自傷行為をしてしまった際に、生徒の感情に芽

    • 本当にあった胸糞話①(高校教員)

      ●お昼休みも継続して仕事を強要してくる  授業の空き時間にホームルーム関係の仕事を一緒にしていました。仕事が終わらず、お昼休みのチャイムが鳴り、とりあえず休憩に入るのかな?と思いきや、そのまま作業を続行されました。私はお昼休み後の5,6限に授業があり、結局お昼ご飯は食べられず、授業の準備も慌ただしくして授業をしました。  こういうことが何度もあったので、トイレに行くと言って準備室に戻ると、用意していたおにぎりを口にほおばり、また戻るという、今考えれば意味が分からない対処法をし

      • 生徒を伸ばす、コミュニケーション技術!「褒める先生、否定する先生」

        これから、コミュニケーションに関する記事をいくつか連続で載せていきたいと思います。 初めは「教員から生徒へ」です。 他には「上司から部下へ」「会社内の同僚へ」などと視点を変えながら書いていきます。 褒めて伸ばそう!ってホント?ウソ?よく、「褒めて伸ばそう!」なんてことが言われているけど、本当に褒められると子供たちは成長するの? これは、本当です。 その昔、「オペラント条件付け(道具的条件付け)」という行動主義心理学を提唱した人たちがいました。 これからの説明はちょっと

        • 学力底辺高校の中身

          学力底辺高校って偏差値どのくらいなんだろ?私自身もいまいちよくわからないのですが、大体偏差値でいうと30~40点くらい? 第3回は、気になる気になる「学力底辺高校の中身」についてです! 私自身、偏差値でいえばこのくらいの現場で務めていますが、ものすごく楽しく仕事ができています!ですが、大変な学校は超大変! 地域の特性が生徒の質を変える皆さんが想像する学力底辺高校って、ギャルが居たり、服装がだらしない男の子が居たり、授業は寝ていて、休み時間は超うるさい!そんなイメージでし

        自傷行為のある生徒との関わりについて

          新学期を迎える高校の裏側

          現役高校教員でありながら、社会福祉士の目線で教育界のリアルを綴っていきたいと思います。また、新米教師たちが通る苦労や現実も少しずつ記事にしていきたいと思います。 第2回目の投稿は、「新学期を迎える高校の裏側」についてです。 入学式に向けて高校1年生の担任に任命されると、すっっっごい大変! どんな子供たちが来るのか?その保護者たちはどんな人なのか?提出してもらわなければいけない書類はちゃんとそろうのか?入学式の日の学級開きでは何を話そうか?そんないろんなワクワクや不安を抱

          新学期を迎える高校の裏側

          学校に求められる現代社会の役割

          初めまして、現役高校教員でありながら、社会福祉士の目線で教育界のリアルを綴っていきたいと思います。 第1回目の投稿は、「学校に求められる機能」についてです。 家庭機能は学校の中にあるW.Fオグバーン(1886~1959年,アメリカの社会学者)は、家庭機能を7つに分類し、その機能のほとんどを外部に委譲できると考え、「家族機能縮小論」というものを提唱した人物です。 7つの「家庭機能」は、①愛情機能 ②経済機能 ③教育機能 ④宗教機能 ⑤娯楽機能 ⑥保護機能 ⑦地位賦与機能が

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