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考えてるつもりでも感じてるだけかも・・・

こんにちは。

アレクサンダー氏の2作目「建設的に意識調整するヒト」は、感覚的評価(sensory appreciation)をあてにして失敗する、多くの実例が載っています。

「感じ」に従うといかに失敗するか、私も身につまされます。
今回は重要な事例が紹介されている、「第二部 第二章 不正確な概念」から引用します。

実例4では、アレクサンダー氏が出会った「歩けない少女」について描かれています。
彼は手技を使って少女を再調整し、「極度の捻じれや歪みがなくなった」といいます。しかし少女は母親に向かって「あのおじさんが引っ張って私を外れた形にしたわよ」と、「筆舌に尽くしがたい口調で言った」そうです。

つまり、実際に「整った形」になると彼女は外れた形と感じるし、実際に「外れた形」になると整った形と感じるという、誤った感覚的評価に基づいた感想を言っています。

「信頼できない感覚的評価から主な影響を受け、動作や反作用に潜在意識的で有害な動作を含んでいれば、それは不正確な概念群からなり・・・不正確かつまやかしとなる実体験が心身的な機能に出る」

「感じ」をあてにして動くと、不正確な体験やまやかしとなり、結末は誤誘導された現実離れしたものになると言っています。

「我々に知覚的な奇癖があるならば、その根本で何を我らが思いついて自分の見解にしているのか・・・つまり実に、十中八九の見解として・・・何を我々が感じるかというところから生じており、何を我々が考えるかというところから生じる場合は少ない」としています。

何か考えたり、思ったりしていても、実は感じているだけで、少女のように事実と正反対な判断を行っているだけかもしれません。

自分の判断基準が「不正確な概念」なのか、「正確な事実」なのかを熟考する必要があると、気づかせてくれる文章でした。

今回もお読みいただきありがとうございます。

【教師情報】
 中国地区広島県会員 河野広昌
【レッスン場所】
 広島県広島市南区青崎1-17-28 健康ハウス
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 TEL:080-3232-6128
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