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教育こそワクチン?

緊急事態宣言。
香港での民主主義活動家の大量逮捕。
韓国における判決。
アメリカの暴動。
イランのウラン濃縮。

2021年は不穏な動きだらけですね。

米国の民主主義は?

さすがにアメリカの一件は驚きました。
私はアメリカには住んだことはありませんが、
民主主義と国家に対する公民教育の徹底ぶりには
小さい頃から憧れ?のようなものを抱いていました。
というのも、まだ小学生の頃、私の暮らしていたカナダは
分離独立を求めるケベック州のフランス語と英語の
両方の言語で国歌を毎朝歌うのです。
それはそれで移民国家としてのidentity教育ですよね。
一方、アメリカの友人は毎日国歌を歌うだけでなく、
アメリカ合衆国旗にPledge of Allegiance (忠誠の誓い)を暗誦していました。
子供のことなのでその意味もわかっていなかったのですが、
なんだかカッコよく見えたのですよね。

その小さい頃から尊いものと学んだ民主主義の、
聖なる場としてのCapitol Hillを
海外のテロリストではなく自国民が襲うのですから…

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Great anger and violence can never build a nation
Violence is the last refuge of the incompetent 
by Isaac Asimov

大統領が最大のリスク!

イアン・ブレマーさんの率いるユーラシアグループのリスク展望は毎年、
日本のメディアがこぞって取り上げますが、
46* asterisk presidencyがリスクの筆頭に上がっているのは
まさにこのことだったのですね。
国民の半分が第46代大統領は星印付きと思っている。
そう信じている人々が議事堂に押しかけたのですが、
彼らからしたら民主主義が損なわれたと思っている。
一方で民主主義の神殿を攻撃するなんて
アメリカ人のすることではないと思う人も多い。
過去の大統領選挙も、日本人からすると???な古い制度で
曖昧な結果ばかり。
それでも合衆国樹立に至った精神を尊重するからこそ
成り立っていたのでしょうね。
日本に民主主義を”教えた”先生がこれでは困惑してしまいます。

公民教育、アメリカの良心

アメリカの分断について知りたいと調べていました。

CSISのハムレ所長の声明に共感を覚えました。
"We are not a perfect union, but we have a unique opportunity to build one."
私の陳腐な解説は不要ですので、どうかご一読くださいませ。

昨年、CSISが行っていたオンラインイベント(対話)で
Civics as a National Security Imperative:
A Conversation with Senior Military Officers
を拝見しました。
いかに公民教育が重要か?
安全保障上、
軍にとって、兵士にとって一つの基盤であるというお話から、
軍部にとってのSNSのあり方などについてもお話ししていて面白い内容でした。
皆様が小さい頃から受けた公民教育の”実践”のエピソードなども
紹介していらっしゃいました。

公民教育、民主主義教育がなされているのに、なされているからこそ?
こうなったのでしょうか?それでもこう信じたいものです。
どんな教育が良いのか?日本も岐路に立たされているように思いますが。

Education is the vaccine for violence  
by Edward James Olmos




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