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ロー対ウェイド 中絶について考える

今日は少し真面目な話を。

6月24日、アメリカ連邦最高裁は、1973年に女性の中絶権利を認めたロー対ウェイドの判例を覆した。

1973年に最高裁判事9人のうち7人が、中絶を規制する法律を違憲との判決を下したことから始まる。

それ以降、連邦レベルで妊娠3ヶ月まで女性の人工中絶権を認め、その権利は憲法が保障するものだと認めていたのだが、24日の判決により、女性に中絶権はあるかないかは各州に委ねられることになった。

簡単に言えば、州によって中絶をOKするところと禁止することが出てくる、ということだ。

カナダで長い間暮らしているミレニアル世代の私からすると、中絶というものは自己、または医療判断だと思っていたので、この話題が出てきた時に、人工中絶は女性の権利が剥奪されるとみな口を揃えて言っていたことに驚いた。


カナダは自己判断で人工中絶が可能だ。

1988年にカナダ最高裁で合法との判決が下され、今現在、中絶に関する法的な規制はない。


24週目まで人工中絶手術が受けられる。

現在、人工中絶に必要な医療処置は全額、州の健康保険でカバーされる。

外国人で州の健康保険がない場合でも、数百ドル程度で手術を受けられる。


自分の無知さに気がついて調べてみたが、日本では人工中絶には配偶者の同意が必要ということを知った。配偶者が知れないとき若しくはその意志を表示することができないとき又は妊娠後に配偶者がなくなったときには本人の意思だけで足りる。- 母体保護法 第三章 母性保護 

だそうだが、カナダの中絶法に比べると、厳しいな、と思う。


アメリカでは24日の判決により、すぐに中絶を禁止とした州が13州、そしてあと13州が中絶の規制を強めるとされている…


これからのアメリカの動きに注目したいと思う。

日本はまだ同性婚も認めていないまま。

アメリカは50年前に後戻り。

カナダは今の所、これでもか、というほどにリベラル。

私の生まれた国、住んでいる国、ご近所の国、これまでに法律が違うのか、と興味深くもあり、落胆したりもする。


国民の意識を変え、政治家や法律家が変わらないと、何も変わらないのではないか。

だっていつまでも守られていると思っていた法律が、複数人の判事や政治家によって覆されるのだから。

本当の民主主義のあり方は何なのか、と考えさせられる。




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