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2022年度、D2Cビジネスのミカミ的キーワード ~決済と物流の最新事情?~

こんにちは。TCOのミカミ・リョーです。年度末ですね。事業の締めくくりで、忙しい時期ですね。私もそうです。ヤバイです、いい意味で。

そんな中ではありますが、2022年度のD2C界隈でどんなことに注目すべきか、業界の動きとか、周辺のざわつきとか、普段調べていることから考えてみました。2022年度の予測というほど大げさなものではありませんが、ミカミ的視点でこの先大事だと思うキーワードを2つまとめてみます。

キーワード① 後払い決済(BNPL)

まず、ミカミが注目しているのは、ECの後払い決済です。

コロナ禍以降、ECは飛躍的に伸びました。って、これは誰もが感じていることですね。そんなECの決済と言えば、クレジットカードがスタンダード。我々の世代だと(ちなみに私は30代後半です)、ECサイトにクレジットカード情報を入れて、当たり前にやっています。けど、年齢が高くなればなるほど、「それって詐欺なんじゃないか?」「お金だけとってモノが届かないのでは?」みたいに敏感になってくる人も多いのでは?

実際、EC事業者の方から、地方では代引きの需要があるとか、クレジットカードは怖いというシニア層が多いとか、そんな声を耳にしたこともあります。そんな中、D2Cビジネスの方も含めて、広い意味でのEC事業者にとって、鍵となる決済手段が「後払い」と見ています。こんなデータもありました。

「スマホ後払いサービスの認知は50.4%、うち利用経験は62.5%」だそうです。携帯電話のキャリア決済、PayPayあと払い、メルペイスマート払いが人気ですね。このデータでは、「スマホ後払いを利用したことがある」と回答した内、60代が69.6%と最も多く、次いで40代が65.9%、50代が64.7%だそうです。「後払い」の安心感は、年齢層が高めなほど顕著なわけです。

背景には「BNPL」と呼ばれる後払い決済の広がりあります。BNPLは「Buy Now, Pay Later」の頭文字で、文字通り「後払い」という意味。2020年のコロナ禍以降、海外で広がったサービスで、さまざまな事業者が登場しています。さっきも出てきたメルペイスマート払いやPayPayあと払いもBNPLサービスです。コンビニ後払い、キャリア決済とともに、日本ではまとめて「後払い決済」と分類されます(ざっくりですが)。

アメリカではコロナ禍の不況でクレジットカードがつくれない層が利用しているという背景もあるそうですが、日本の場合は、年齢層高めの「モノと引き換えに払いたい」ニーズに合致したのではないか? というのがミカミの仮説です。D2Cビジネス界隈の方は、すでにチェックされているかもしれませんが、「後払い」文化はさらに広がるのではないかと思っています。決済手段のラインナップとして、おさえておいたほうがいいですね。

キーワード② フィジカルインターネット

もうひとつの注目は物流です。

要は、注文したらいつ届くのか。効率的にものを届ける環境整備をどうするか。当たり前と言えば当たり前です。でも、いくら良いものをつくったD2Cブランドでも、自分たちで発送はできても、届けるプロセスは自前じゃできません。つまり物流システムは、アウトソースするしかないわけで、D2Cビジネス運営上のブラックボックスとも言えます。

コロナ禍で、世界各地の物流網は大打撃を受けましたよね。例えばアメリカの物流が死んだから輸入の牛肉が入ってこないなんて話もありました。焼肉屋で牛タンがないとか。また、我々の生活レベルでもECの荷物が遅延するなんてこともあったわけです。もちろん、物流事業者のがんばりで回復はしていますが。何が言いたいかと言えば、ECが進化すればするほど、物流が大事になってくるということ。

私は物流の専門家ではありませんが、ちょっと勉強しながら考えたことを整理します。コロナ禍は物流網に打撃を与えましたが、逆に不要不急の生活でEC市場を活性化させました。ECが伸びれば、物流倉庫もモノを運ぶトラックも忙しくなるわけです。でも、打撃を受けて動けなかった。これって「売る」と「届ける」のバランスが崩れたってことではないですか?

そんな中、注目されたのが「フィジカルインターネット」という考え方です。物流(=フィジカル)のインターネット化。ここは素人の薄い知識ではなく、専門家のコンテンツを引用しましょう。

なるほど。記事には、「インターネットのような網の目状に配達ルートを張り巡らせ、最も効率的なルートでの配達を実現」とあります。簡単に言うと、物流事業者が物流基地やトラックをシェアしながら、効率的にモノを運ぶわけですね。ある物流事業者が1社でがんばるのではなく、複数事業者で協力しながらモノを運ぶ考え方。ステキです。

「いやいや、そんなこと言われてもD2Cビジネスを運営するうえで、そこは手が出せませんよ」という意見も聞こえてきそうですね。でも、手が出せない領域だからこそ、物流システムを選ぶために知っておくべきだと、ミカミ的には思うのです。

D2Cビジネスを成長させていくうえで、物流は切っても切り離せない課題。モノを運ぶトラックだけでなく、在庫管理や発送作業も物流業務の一角を担っています。Amazonが、なぜ物流に力をいれているか考えてみれば、その重要性は明らかですよね。フィジカルインターネットが、今すぐすべてのD2Cビジネスに関係してくるわけでないかもしれません。でも、withコロナのビジネス成長を考えたら、キーワードとして押さえておいても損はないと思うのです。

ミカミ的まとめ

今回は、決済と物流という、D2Cブランドにとって欠かせない2つに対して、2022年度、何に注目すべきかをミカミ的に考えてみました。考えてみたというか、考えながら整理したので、ツッコミどころも多いと思います。が、そこはこのnoteをタタキ台にみなさんで深堀りしてもらえれば。ではまた。

ミカミ・リョー@実はTikTokの投げ銭文化も気になってます


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