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D2Cブランドの交通広告、見たことありますか? ~ニューヨーク D2CブランドADレポート~

こんにちは、TCOのミカミ・リョーです。Warby Parker(ワービーパーカー)の購入レポートで協力してもらったキリコさんから、おもしろい情報を送ってもらいました。せっかくなので、このnoteで紹介します!

D2Cブランドの本場というか、盛んなアメリカ。中でも、ニューヨークはWarby Parkerをはじめ、代表的なD2Cブランドが発信されている都市です。D2Cと言えば、デジタルは欠かせません。しかし、D2Cブランドのコミュニケーションがオンラインだけかと言うと、そうでもないんです。

今回は、ニューヨークのD2CブランドADレポ―トをお届けします。意外なことに、交通広告がかなり利用されています。サブスクモデルから日用品まで、キリコさんの生活圏で見かけた広告を紹介します。

Rent the Runway(レント・ザ・ランウェイ)

Rent the Runwayは、高級ドレスのレンタルサービスとして注目されています。1着何十万円という高級なドレスが、月額1万円程度で借りられます。そんなRent the Runwayの広告を見てみましょう。

窓にある、日本ではないパターンの額縁広告ですね。

ドア上にも広告を出稿しています。「世界はあなたのランウェイ」というコピーが目を引きます。

hims(ヒムズ)

オンライン医療サービスのD2Cスタートアップ、ヒムズ・アンド・ハーズの男性向けブランド。EDや脱毛に悩む男性をターゲットに、医師によるオンライン診療と処方薬の自宅送付のサービスを提供しているそうです。

ドア上広告に育毛の広告ですね。あわせてドア横の額縁広告も出稿しています。

hers(ハーズ)

同じくヒムズ・アンド・ハーズの女性向けブランド。ヘアケアやスキンケアを扱っているようです。

日本でもよく見る額縁広告ですね。これはスキンケア商品の広告です。

Marlow(マーロー)

こちらは枕のD2Cブランドです。寝具のD2Cと言えば、マットレスのCasperが有名ですが、枕のD2Cもあるんですね。

グリーンの広告がMarlowです。商品写真よりもコピーが中心なのも興味深いところです。

Brooklinen(ブルックリネン)

上のMarlowの広告に挟まれているのが、Brooklinen。こちらは夫婦で立ち上げたというシーツのD2Cブランドです。高品質のシーツをお手頃価格で提供して、急成長しているそうです。

さっきのMarlowもそうですが、枕やシーツの交通広告、日本では見かけないですね。

Fleshdirect(フレッシュダイレクト)

https://www.freshdirect.com/

最後に紹介するのは、生鮮食品や総菜など食品デリバリーのサービス。1999年創業の食品デリバリーのパイオニアだそうです。オンラインは2002年スタートとのこと。キリコさんも、Fleshdirectのトラックはよく見かけるそうです。

日本でも食品デリバリーサービスはありますが、交通広告は見かけないですね。

ミカミ的感想

D2C先進国のアメリカ、しかもニューヨークでこんなに交通広告が利用されているのは意外でした。各ブランドやサービスは、オンラインでの訴求にも力を入れているはずですが、こうした生活圏におけるタッチポイントが機能している(と思われる)のは、アメリカの生活スタイルが大きく影響しているのかもしれません。ここは、もうちょっと調査が必要です。

アメリカでは、流通大手のウォルマートがD2Cブランドを買収したというニュースも目にしたことがあります。ECも日本よりも盛んですが、オンラインとオフラインの垣根は、私たちの想像以上になくなっているのかもしれませんね。今回のキリコさんの提供してくれた画像を見て、刺激を受けました。

もちろんニューヨークの交通広告が機能しているとして、日本のD2Cブランドも同じように交通広告を強化すればいいとは思いません。ただ、ニューヨークの生活者が、どんな風に日常を過ごしていて、どこで情報に触れているかがわかれば、もしかして応用できるヒントが見つかるかもしれません。私もこれから研究しますが、少なくともオンラインに閉じているだけではなさそうです。

ミカミ・リョー@日本における新たなD2Cブランドのタッチポイント研究中

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