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【活動報告】静岡浅間神社からみる来訪者の変化

こんにちは、静岡市人流センサー運用チームです。
記事に足を運んでいただき誠にありがとうございます。

第6回 活動報告
静岡浅間神社との取組事例を紹介させていただきます。


静岡浅間神社について

地元では「おせんげんさん」の愛称で親しまれている静岡浅間神社は、「神部神社」、「浅間神社」、「大歳御祖神社」の三社の総称となっています。静岡浅間神社は、徳川家康が元服を行ったとされる場所であり、徳川歴代将軍の崇拝を受けた神社。その背景から、大河ドラマ「どうする家康」の放送期間中には境内に大河ドラマ館が開館されに、多くの賑わいをみせていました。

静岡浅間神社大拝殿


2023年にあった静岡大河ドラマ

現在の社殿は文化元年(1804年)から60年余の歳月をかけて再建されており、総漆塗り極彩色の豪壮華麗な社殿群で26棟が国の重要文化財に指定されています。そして、今度は「平成令和の大改修」と名して平成26年(2014年)から20年かけて漆や彫刻の大規模な塗り替え工事となっています。

大河ドラマ期の静岡浅間神社

大河ドラマ「どうする家康」が放送されていた時期の静岡浅間神社には日本各地から多くの来訪者が見られました。静岡市の報道発表では、境内にあった大河ドラマ館には28万人の来場者数があり、徳川家康ゆかりの他施設の来場者数は前年より36万人余り増え、約60億円の効果があったとのことです。

実際に、取得した人流データを見てみると、大河ドラマの舞台が静岡市に移っていった最終幕に向けて来訪者が増加していることがわかります。

2023年7月~12月のセンサー接続数推移
023年7月~12月の居住地分析

現在の静岡浅間神社

一方で、大河ドラマが終了した静岡浅間神社は、一定数の来訪者数は維持しているものの、大河ドラマが放映されていた時期と比べ来訪者数が減っていいるのがデータから分かりました。別の国籍分析では面白いデータとして、外国人の来訪者数が増えていることが分かりました。これは清水港に寄港するクルーズ船の影響で外国籍の来訪者が増加しているのではないかと推測します。

前年比較
2023年11月~2024年7月の国籍分析
※国籍分析は2023年11月が実装

静岡浅間神社の課題

静岡浅間神社はここ1年で大きく来訪者の状況が変化しました。それは静岡浅間神社の施設管理を担当している日下部様にご意見をお聞きしました。

日下部様:2023年は大河ドラマの影響があり、日本人来訪者が多く参拝いただきました。大河ドラマが終了した後、参拝者は明らかに減少しました。ただ、ここ最近では、日本人ではなく外国人のツアー客が最近増えていると感じています。神社として受け入れ体制が不十分で「参拝者」ではなく社殿を見て回るでけの「観光客」が増えてしまっているイメージがあります。そういった外国人に向けに静岡浅間神社の紹介や参拝をする意味を英語と中国語のパンフレットを用意し、紹介していますが、ご祈禱やお守りを祈念に購入する行動までは至っていません。

多言語対応されたパンフレット
日本語のみのご朱印札

この状況をお聞きし、私たち運営チームは静岡浅間神社にはパンフレット以外の多言語対応の提案と日本人来訪者を増やすための取り組みとして、神社から一番近い観光名所である駿府城公園との回遊向上策の検討を提案させてさせていただいています。こちらの検討案の実施状況につきましては、また次回報告をします。

最後に

静岡浅間神社は地元では七五三や初詣、合格祈願に至るまで、何かあったらおせんげんさんに参拝に行く身近な存在です。また、観光名所としてももちろん有名な場所になり、大改修時期を上手く利用して社殿特有の建築内容と職人技を案内するというツアーも定期的に実施しています。非常に歴史ある
神社「静岡浅間神社」にぜひ、静岡市へ来られた際は、ぜひご参拝にお越しください。

ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部


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