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撮影後記#008 人間は無力だ

上記リンクの撮影後記#006の内容から遡ること3ヶ月前の2020年6月ー

今振り返れば、第1波と第2波の谷間だった時期に貯まった各種ポイントの消化も兼ねて約半年ぶりに奈良へ行った時のこと。

もともと観光客の少ない早朝に奈良公園へ出向いて散歩がてら撮るスタイルだったので、禍中でも特にこれまでと変わらず。


シカは日の出とともに動き出しますからね。
夏は日の出が早いし、日が昇ると暑くてとても歩いてられないので4時にホテルを出たこともありました。
今では到底出来そうもないですね…苦笑
我ながらストイック過ぎた

大体、公園内の撮影ルートは決まっていたんですが、広角レンズを買っていたので大仏様を撮りたいなと思って2年ぶりぐらいに大仏殿へ入りました。


お寺は時期によりますが、大体どこでも8時ぐらいには開きますからね。
朝活にはもってこいです



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毘盧遮那仏。

撮影日:2020.6.29
撮影場所:東大寺大仏殿
使用機材:EOS RP
使用レンズ:SAMYANG RF14mm F2.8
焦点距離:14mm
F2.8     1/80     ISO 2500


大仏殿で有名な大仏様の鼻の穴と同じ大きさの柱の穴をくぐる、柱の穴くぐりも感染拡大防止のため休止されていました。
そういう時代か…



この大仏が造られることになったのも奈良時代になってから天災の多発や疫病が流行した上、戦乱によって国が荒廃の一途を辿り聖武天皇が仏教の力を借りて国を治めたかったからー



710年に藤原京から平城京へ遷都し、784年に長岡京へ遷都するまでが奈良時代ですが、実はその間にも何度か遷都しています。

実際に大仏が造られることになった、天皇からの”大仏造立の詔(みことのり)”は743年に紫香楽宮(滋賀県)で出されており、この紫香楽宮で大仏が造られ始めますが後に都が再度平城京へ戻るため奈良の東大寺に大仏が建立され現在に至ります。(ここテストに出ます:奈良まほろばソムリエ検定)


今現在の世もそうですが、結局人間はどんなに発達した文明を手にしても自然には抗えず、いつの時代も最後は神や仏にすがるしかないんだなと。

人間は無力だー

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