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季節を感じる

ことばを生ける
なんと素敵なことばだろう
好きなものと好きなものがかけ合わさっている。

私は生け花が趣味なのです。
草月流にバンコクで出会って約5年。
その内、2年ほどは
個人的産休とコロナ渦でレッスンができなかったものの、
生け花はいつしか私の癒しの時間となっている。

静かな空間で、じっと花や枝、葉を眺める。
すぐにアイディアがひらめく時もあれば、
なかなかしっくりこない時もある。
レッスンを重ねて、
だんだん素早く生けられるようにもなってきた。

バンコクのお教室では、
お花がふんだんに与えられる。
草月のなかでも珍しいそう。
バンコクには南国のお花しかないと思われがちだが、
バンコクという土地柄ゆえ、
実はいろんなお花が手に入るのだ。
ヨーロッパから輸入のもの(お値段はびっくりする!)
中国から輸入のもの
アフリカのワイルドフラワー
それからもちろん南国の土地の花。

いつもカラフルで、
季節に沿ったものを
先生から提供してもらえる

バンコクは一年中暑く、
季節がないように思われるだろうが、
一応少し涼しくなったり、
花の時期、
暑い時期、
そして落ち葉の時期、
と実は様々ある。
もしろん日本の四季のように
極端に変化するものでもないが、
空の青さや空気が乾いていたり、
空が高く広くなるなど、
それなりに季節の移り変わりがあるものだ。

お花もそうである。
ミモザや栗など、季節のお花が
その日の課題となるときもある。

私が季節を感じるお花がある。
グロッパという、春から夏に出てくるお花だ。
7月生まれの娘が産まれた時、
病院のロビーに大きく立派に飾られていたお花。

私はこのお花をみて、
娘の出産の記憶とともに、季節を感じるのである。

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