「仮面屋店主から学ぶ 頑張りすぎない生き方」大川原修平さん(後編)
柿次郎:
はい、Dooo!!司会の徳谷柿次郎です。
今回のゲストは株式会社うその代表で舞踏家の大川原修平さん。
おそらく日本唯一という仮面専門店や外見はたばこ屋のトランプ専門店などユニークなお店を経営しています。
大川原:
やりたい時にしかやっていないので全然ストレスないです!
後編もそんな大川原さんのストレスを溜めない頑張りすぎない生き方について聞いちゃいます。
どんな人が仮面を買いに?
柿次郎:
どんな人がどんなモチベーションで「仮面やおもて」の仮面を買ってそれをみんなつけたりしてあの仮面買ったことによって「こんな風になりました!」みたいなフィードバックみたいなものとかあるんですか?
大川原:
おもしろ事例でいうと家事をするときに仮面がほしいっていう主婦の方とか。
柿次郎:
え!?
大川原:
家事ってなんとなくやんなきゃいけないけどやる気が起きないじゃないですか。
仮面カポってかぶって掃除機とかかけると元気になるんですって。
柿次郎:
へぇ~。
大川原:
でも、稀だと思いますよ。あとは「明日仮面舞踏会なんです」とかも。
柿次郎:
単純にそういう場に行くために。
大川原:
仮面急遽必要になるっていう人は結構多いですね。明日パーティーで仮面が必要っていう。
柿次郎:
それはいわゆる変装の境域で?
大川原:
そうですそうです。仮装変装みたいな意味で。本当に普通に生きててどうしても仮面を買うしかないって状況に陥った人ですね。
柿次郎:
意外といる?
大川原:
いる。
柿次郎:
東京には特にいる?
大川原:
東京にいるし、地方から来る人、海外から来る人とかすごく多いですよ。
*****Dooo*****
カレンダーを埋めないススメ
柿次郎:
ストレスから距離取っている人って年齢不詳ですよね。
柿次郎&大川原:(笑)
柿次郎:
肌艶がいい。
大川原:
そうですか?
柿次郎:
歩いてるからかもしれないですね、散歩してやっぱ。
大川原:
散歩してよく歩きますね。
柿次郎:
いやぁ、なんかそういう話聞いて僕は役割を増やしてカレンダーの予定をどんどん埋めちゃう病気に陥っているんですよね。
大川原:
あぁ・・・
柿次郎:
困ってます!
大川原:
僕カレンダーすっかすかですよ。
柿次郎:
うわぁ羨ましい・・・。
大川原:
だから、基本的に自分が暇な方がいいって思ってて、
ぐらいの気持ちですね。
大川原:
柿次郎:
それは分かっているんですよ。
大川原:
働くのは別にそんなに。
柿次郎:
だからもう、一年間このDooo!!をやりながらずっと言っているのが
大川原:
柿次郎:(笑)
自然と終わるとは思うんですけど。けど、人間ってやり続けると慣れてくるじゃないですか。最初「赤坂イヤだ」と思ったんですけど「東京すごいな」とか「やっぱ収録楽しいな」っていう・・・。最初イヤだなってものは正直に言うようにしているんですね。頑張ってやり続けていくとそこまでストレスじゃなくなって来ているんですよね、っていうのがいっぱいあります。役割として。
大川原:
だから相対としてストレスってことですよね?
柿次郎:
そうです!
大川原:
バランスは取っていった方がいいですよね、そういうのは。
柿次郎:
そうなんすよねー。でも、これが完全に崩壊していってどうしようかなぁっていう。
大川原:
僕の毎日、全然起伏ないですよ。
柿次郎:
だから・・・
とか言ってるんですよ。
大川原:
すごい。
柿次郎:
魔法の言葉なんですよ。
大川原:
Dooo!!って言うと?
柿次郎:
Dooo!!って言うと。
大川原:
仕事できるぞーみたいな?
柿次郎:
大川原:
ははは(笑)まぁでも柿次郎さんは旗振り役なんでね。どうしてもそういうポジションとりがちじゃないですか。
柿次郎:
編集者っていうよりも旗振り屋さんなんですよね。
肩書を考えたら旗振り屋って思ったんですけど。それ名乗って「代わりに旗振ってください」って言われても最悪じゃないですか。
柿次郎&大川原:(笑)
柿次郎:
要は自分の振りたい旗を振りたい。
大川原:
自分でやりたいようにやったらいいですよね。
柿次郎:
そうっすねぇ。
柿次郎:
でも適度に休んで散歩してお茶飲んでお風呂行ってみたいな時間の使い方を覚えなきゃいけいない。
大川原:
スケジュール帳捨てたら~?
柿次郎:
大川原:
まぁ知らんすけどね(笑)
柿次郎:
そこに責任は取れないけどもっていう・・・(笑)
*****Dooo*****
過去の自分は今の自分に関係ない
大川原:
大変だねぇ。
柿次郎:
大変なんですよ。
大川原:(笑)
柿次郎:
全部自分で言い始めて自分がやりましょうって言ってやっているので。
大川原:
でもなんかそうだなぁ、自分が過去に言ったことに割とみんな責任を持つじゃないですか?
柿次郎:
あー。
大川原:
人格が複数あるみたいなことがもっと一般的になればいいなと思っていて。人格っていうのはもちろん学問的にいろんな学問で全然違う意味で言われるのでわかりにくいんですけど。過去の自分と今の自分、あるいは未来の自分が同じであるって根拠がどこにもないだろうと思っていて。
だから・・・
発言したこととか今では何でもアーカイブに残っちゃうじゃないですか。
なんか残んない方が幸せだよなって思ってたんですけど。でも、最近はもっと開き直って・・・
柿次郎:
そう思えばいろんなことを下ろせますね。今有り難いことに受けている仕事もあんとき悩んでやるって言っちゃったから続く限りやろうと思っているのでそういうのも全部。
大川原:
柿次郎:
でも大体のことをやりたいんでしょうね。面白いんですよね。
大川原:
仕事楽しいですもんね。
柿次郎:
楽しいんでしょうね。
大川原:
きっとねー。
仕事は楽しいけれど
大川原:
でも、たぶん仕事じゃなくても楽しいと思います。
柿次郎:
あぁ・・・
大川原:
そこが仕事である必然性はそんなにないんだと思う。仕事ってなんだろうっていうことじゃないですか?
柿次郎:
って言っていう人もいますし。役割として、そういう人間とか土地とかと関わって少なからず自分の人生の中で仕事を通して助けられる人が増えたらいいなぁとかって思っちゃうんですよね。
大川原:
そうですよね。
柿次郎:(笑)
大川原:
思っちゃうんですよね。
柿次郎:
思っちゃうんですよ何故か。
大川原:
すごいですよねみんな。
柿次郎:
みんなすごい・・・。
大川原:
柿次郎:
はははは(笑)
柿次郎:
大川原さんからみたら。
*****Dooo*****
仮面屋をいつまで続ける?
柿次郎:
それこそ10年とかやります?仮面屋さんを。
大川原
仮面屋がなくなるって未来は今のところあんまり描いてないですね。
柿次郎:
逆にめっちゃいい仮面屋が浅草にのど真ん中にできて「ここあればいいじゃん」と思ったらやめてもいい?
大川原:
やめます。全然やめます。
柿次郎:
あー「ありがとうやってくれて」みたいな。
大川原:
その時々で意味のあること、楽しいこととかやっていきたいし。で、続いている方が面白いのであれば続いた方がいいですよね。仮面屋終わったら面白いなっていうときは終わると思いますけど。
柿次郎:
うんうん。
大川原:
やった方がいいことはやった方がいい
柿次郎:
結構今の若い子って、社会とか地球の問題のために何とかしたいって子が増えてるじゃないですか?
大川原:
そうなんですか、偉いじゃないですか。
柿次郎:
すごい増えているんですよ!すごいなぁと思って会うたびにDooo!!のゲストでも。介護の問題であったりとか。例えば、僕の仕事でGyoppy!っていう漁業のことを何とかしないといけないと。何とかしないといけないことが
すごい増えているんですよ。僕が旗振ったり編集をしているとそういう人たちのハブになれるんすよね。
そもそも僕ができることなんか限られているし僕が死んでも何の影響もないと思っているので。けど、やらないといけいなって思い込んでいるんですよね。
大川原:
柿次郎:
お!?もっと違う角度で。
大川原:
いやでも・・・
柿次郎:
そこにエネルギーというか自分で・・・
大川原:
僕より下の世代の子とかに言うんですけど・・・
柿次郎:
ははっは(笑)
大川原:
でも・・・
柿次郎:
あーなるほど。
大川原:
自分でやった方がいいって思っていることをやればやった分だけ返ってくるし、やんなくてもよかったって思ったりするんで、やったらいいんじゃないかなって。
柿次郎:
「Dooo!!」?
あ!すごい、全然Dooo!!なことを普段やらないようにしてる人が
ようやく言ってくれましたね。
大川原:
Dooo~Dooo~Dooo~(小声)
*****Dooo*****
収録を終えて
柿次郎:
はい、大川原さん!収録お疲れ様でした。
大川原:
ありがとうございました。
柿次郎:
手応えありました?
大川原:
え?手応え!?(笑)
柿次郎:(笑)
手応えありますか?
大川原:
まぁ・・・えー・・・バッチリです(笑)
柿次郎:
バッチリ?いやぁ、僕もバッチリでしたけど今日は。
大川原:
バッチリでした?
柿次郎:
なんかこういうことやりたかったのかなぁって思いました。
大川原:
本当?よかった。
柿次郎:
こうね・・・頑張らなきゃって思っていたので。お金もそんな稼がず、Googleカレンダーの予定をどんどん空けていきたいな・・・という話をする度にみんなに「やめたら?」って言われるのでこの番組も約1周年迎えたんですけど。
大川原:
丁度いい機会じゃないですか。
柿次郎:
ちょっと相談してみます!
大川原:
ふははは(笑)
柿次郎:
いつまでやるんですか?って(笑)はい!で、後ろ!
大川原:
気持ち悪いっすね~。
柿次郎:
気持ち悪いっすねー。これは何ですか?
大川原:
顔です。3Dに写真をプリントするっていう技術なんですけど、実際にの人の顔を仮面にしたってやつですね。
柿次郎:
そんなの作れるんですね。
大川原:
作れる、滋賀のね、おじさんがいてね、滋賀のおじさんが作ってるんすよ
やばいでしょ?
柿次郎:
これ僕のやつ作ってもらって別の人に僕の真似をしてもらってDooo!!を続ければ?それ作りたいですね、1回。それでいいっすよね!?
大川原:
それでいいんじゃないですか?
柿次郎:
僕である必然性がないってことですもんね。
大川原:
柿次郎さんである必然性が顔なんだとしたら全然いいんじゃないですか?
柿次郎&大川原:はははは(笑)
柿次郎:
顔採用だったら。はーい、じゃあね、たまにはこういうねDooo!!なのかよくわからないですけども、僕の好きな面白おじさんたちを呼んでいこうと思っています!じゃあみんなあんまり頑張らないで楽に生きる努力もしないでなんかふわふわイイ感じに生きていこ~Dooo~!!
【前編はこちら】