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大幅下落への反動で米国市場が上昇。日本は半導体・ハイテク関連中心で上昇。油断大敵!(2022年12月9日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

今日のポイント

市場総括

2022年12月9日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比326円58銭(1.18%)高の2万7901円01銭でした。

前日の米国市場は今週入っての売られ過ぎに対する反動で買われて上昇、日本市場はそれを好感して買いが先行してスタートしました。上げ幅は300円を超えて今週の取引を終えましたが、まだ切り返して上昇になると判断するのはまだ早いでしょう。

本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

前日の米国市場は上昇しました。

ダウ工業株30種平均は前日の1ドル高から続伸、前営業日比183ドル56セント(0.5%)高の3万3781ドル48セント、ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発して、前営業日比123.450ポイント(1.1%)高の1万1082.003で取引を終えました。

Google Finance より引用
Google Finance より引用

今週の下げ幅がすでに830ドルに達しており、買い戻しのタイミングに来ていました。上げ幅は300ドルを超える場面もありましたが、下げ過ぎに対する反動という材料だけでは買いが続かず、次第に上げ幅が縮小されました。

9日のPPI, 来週のFOMC、CPIの発表など、ポジションを一方的に傾かせるのを阻止する要因は多く、引けにかけて上げ幅を縮小しながら終わりました。

日本市場の動向

日本市場は3営業日ぶり反発、前日の米国市場が強い動きになったことを受け、値を上に飛ばしてスタートしました。ナスダックの続落で苦戦を強いられていた半導体、ハイテク関連銘柄に買いが集中、一時370円高で28,000円に接近する場面もありました。

Google Finance より引用

午後に入ると、金曜日という週末要因に加えて、FOMCやCPIなどイベントが多い来週に備えてポジションを調整する流れに入り、上昇幅を縮小して終わりました。

4業種以外29業種はすべて上昇しました。原油安を受けて、鉱業、石油が下げ、建設、空運業も下げた4業種の一角に顔を出しました。下げが強かった業種が買いもどし高い上昇率を記録。

電気・ガス業が上昇率1位、精密機器、電気機器、機械、情報・通信業が上昇、非鉄金属、化学などの素材系も強い動きとなりました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は短い上髭をもつ陽線を形成しました。 前日の終値から上放れしてスタート、そのまま上げて下向けのキャップを開けました。 前日は75日移動平均線に支えられたことになりますが、本日は終値付近で25日移動平均線に抑えられました。

この上昇が継続するためには来週中に25日の平均線と本日の高値を超えてくる必要があります。下げが加速する形が止まったのは良いとして、パラボリックはまだ陰転中で油断はできません

前日は「安値が止まったところを見ると、一目均衡表の先行スパン2、11月に上に抜けてきたばかりの下雲の上です。 ここから切り返す場合は雲が支えになるので戻しやすくなります。」と解説、ポイント通りの結果です。来週の動きに注目です。

東証プライムの売買代金は概算で2兆6996億円、売買高は10億9111万株。東証プライムの値下がり銘柄数は1096、値上がりは630、変わらずは110銘柄銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

週末の投資戦略で説明します

各市場の動き

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