「母の日」が近づくと思うこと

あと一か月足らずで「母の日」ですね。

ども、ずーです。

皆さん、「母の日」は何かしたり、されたりしますか？

私には息子が一人います。
すでに家を巣立って一緒に暮らしていませんが。
この息子が母の日に「なにか」してくれたことは人生で二度しかありません。（笑）
そんな息子に育てたのは私なので特に寂しいとか思わないのですが、今でも余裕のある子育て法を聞いたりすると「こんな風にすれば良かった」とか「あんなこと言うんじゃなかった」「こう言ってあげれば良かった」とか後悔ばかりです。

しかし、そんな後悔を肯定してくれるのが、たった二度の「母の日」の思い出。

人生の中で二度の母の日。
一度目は息子が７歳の時でした。
私の兄が息子を連れだしてくれて、帰ってきたらプレゼントを渡されました。
トトロの小さなぬいぐるみとハンカチのセット。
どうやら、兄が息子に促して、購入してくれたようです。その当時、お小遣いは上げてませんでしたから。
今もそのぬいぐるみとハンカチは持っていますが、息子本人はこれが自分が母の日に送ったものだと忘れてしまっていると思います。

そして、二度目の「母の日」。

それは、息子が就職して家を巣立って初めてのGWの時でした。

家を出て、一か月もしない四月の末。
まだ研修中の息子は長いGWが取れて、帰宅。
私も送り出してすぐのなんだか何とも言えない心持ち。

夕飯時、初給料の話になりました。
初給料、まだ税金も引かれてないので、思っていたよりたくさんもらえたと。
そして、年末にTVで紹介していた首にかけるスピーカーが欲しいのにどこも品切れで手に入らないと。
その商品、人気TV番組の人気コーナーで「家電芸人」と呼ばれる方が紹介なされていて物で。
「TVで紹介したものだから、しばらくは品薄状態かもね。そのうち落ち着くよ。」と言って慰めたんです。
そしたら息子がもじもじしだして
「いや、なんか、給料たくさんもらったし、母さんあのスピーカー欲しがってたし、なんか、今まで世話になりっぱなしだったし、プレゼントしようかと………やっっっべぇ、すっげぇ恥ずかしい……」と言ってプイと横を向いてしまった。

どっひゃーーーーーーーーーー！！！！！！！
なにそれーーーーーーーー！！！！！！！
そんなこと思ってくれてたのぉーーーーー！！！！！！
コノヤローーーーーーー！！！！！！！
かわいいじゃないかーーーーーーー！！！！！！！
その照れた顔よく見せろーーーーーー！！！！！！！

と、私も思いもよらないことを言われたので、混乱してしまい
「いや！いい！いい！大丈夫！お気持ちだけ頂いておきます！！！」とだけしか返すことができませんでした。
無茶苦茶焦った。

そして、GWが終わり会社の研修所に帰っていった息子が次の週また帰宅しました。

は？？？研修は？嫌になった？五月病？ボイコット？？？
悪いことばかりが浮かんで、恐る恐る聞いた
「どうした？こっちでなんか予定でもあるの？」
息子は
「ほーむしっく」とだけ言い、ケーキ屋で購入したクッキーの詰め合わせをお土産に持ってきてくれました。

なんのことだかわからず、クッキーを有り難くいただきました。（その頃はなんでも食べてました）

息子は次の日の朝早く帰っていきましたが、帰ってから気づいた。

「母の日」だったこと。
普段、意識してこなかったからピン来なかった。

そうか。「母の日」か。ああ、そうか。私あの子の母なんだ。
あの子が誰に促されるわけでもなく、自ら「母の日」をしてくれたんだ。

良かった。
あの子を産んで、育てて。
あの子の母になれて良かった。
あの子が私の子で良かった。

あれ以来、私にとって「母の日」は普通の日ですが、その時に一生分の感動をいただいたので満足です。

月末にはもうGW。
最近では休日でも仕事を任されることが多くなってきて、連休も帰宅するとは限りませんが、帰って来て意見が合えば一緒にカラオケに行ったり、映画を見に行ったりしています。
仲良しですねって言われたりしますけど、うちでは普通なんです。
「母の日」が普通の日なのも、うちでは普通です。（笑）

GW帰ってきたら一緒にコナンの映画見に行こうかな。

#子どもに教えられたこと