【災害支援への寄付に関する意識調査2023 世代別編】災害支援への寄付経験が最もあるのは20代!旅行やふるさと納税などその地域との関わりが寄付の動機に
2023年2月16日に公開した、20歳~60歳以上の全国の1034人を対象とした「災害支援への寄付に関する意識調査2023」の結果を世代別編にまとめました。
調査方法:インターネット調査/期間:2023年1月20日~1月24日
調査対象:全国に住む20歳~60歳以上の1034名
結果のポイント
災害支援の寄付経験が最もあるのは20代で、約6割。次いで50代が約半数。
寄付手段のうち、街頭の募金活動での寄付経験は、年代が上がるにつれて増える傾向。
いずれの年代でも、2010年以降寄付した年で最も多いのは東日本大震災の起きた2011年。40代以上は、大きな災害が起きた年に寄付する傾向があった。一方、20代と30代は各年での寄付経験の分布に比較的ばらつきがなかったため、災害の規模にかかわらず例年継続して寄付する傾向が見て取れる。
20代は旅行やふるさと納税などその地域との関わりが寄付の動機になっている傾向が他の世代と比べ顕著で、20代では最も多かった回答が「仕事や旅行などで寄付先に行ったことがあるから」(34.1%)、次いで「寄付先にふるさと納税をしたことがあるから」(25.2%)となり、他の全世代の最も多かった回答が「関わりはないが、支援したいと思ったから」であったことと対照的な結果となった。
ふるさと納税での災害支援に好意的な意見が最も多かったのは20代。20代では、実際にふるさと納税を通じた災害支援寄付の経験がある人(17.6%)と、「経験はないがしてみたい」という前向きな意向がある人(41.9%)との割合の合計が、他の世代と比べて最も高かった(59.5%)。次が30代の計46.1%、続いて40代の計42.4%だった。
ふるさと納税での災害支援寄付経験者に寄付の理由を尋ねたところ、40代を除く各世代で最も多かった回答は「現地に行かなくても支援できるから」。40代では「支援したい自治体を選べるから」が最も多かった。(※50代は「寄付金の使い道が明確だから」も同率1位)
ふるさと納税で寄付した自治体の復興状況について知りたいと思う人の割合が多い世代は30代が最多で96.9%、次いで20代が94.6%だった。どのような手段を使って情報収集するかを尋ねたところ、20代、30代は他の世代に比べてSNSや現地に住む親族・友人知人の話など、個人的なエピソードを知ることのできる手段を選ぶことが分かった。
今年が関東大震災から100年と知っていた割合が最も高かったのは20代(50.5%)で、過半数を超えた唯一の世代となった。