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テレワークゆり物語 (165)ノーベル賞受賞・カリコ氏のコピー機をクラウド上に作りたい

『1997年に、私たちはコピー機の前で知り合いました。だからもっとコピー機を増やすべきかもしれませんね。』

2023年ノーベル生理学・医学賞の授与が発表されたカタリン・カリコ氏のインタビュの一言。共に受賞したワイスマン教授との出会いを、ジョークを交えてこう語った。

このカリコ氏の言葉を聞いて、
「やっぱりオフィスに出社しないと、イノベーションは生まれないよね」
そう思った方は、少なくないかもしれない。

しかし、このデジタル化の時代にコピー機を増設するのは、現実的でない。
ましてや、社員を一か所に集めて、そこから偶然生まれるイノベーションに期待するのは、いかがなものか。

同じオフィスにいる社員の中の「偶然」と、全国の支社や店舗も含む全社員の中の「偶然」は、どちらが多いのか。

場所や時間を超え、オフィスに出社している社員はもちろん、在宅勤務社も、店舗のアルバイトさんも、あらゆる場所、あらゆる仕事に従事している社員が、仕事はもちろん興味や趣味を共有し、偶然出会い、雑談したり、議論したりして、イノベーションが生まれる可能性がはるかに高いのではないだろうか。

このニュースをテレビでみて、私は「アンデルセンのパン生地」のことが頭に浮かんだ。

IT業界で「アンデルセンのパン生地」を見つけたい

四半世紀前の私の思いとつながった。

カリコ氏とワイスマン教授の「コピー機の出会い」ができる環境をクラウド上に作りたい

また、目標が増えてしまった。

しかし、実は、それが夢ではなくなりそうなのだ。

内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
第3期課題『ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築』

私がこの課題の研究開発責任者のひとりとして、参加できることになった!

研究開発責任者の決定について(PDF:457KB)

上記のPDFを見ていただけるとわかるように、名だたる大学の先生方や研究者の中で、民間企業の経営者として唯一採択いただいた。感謝、感謝である。

かくして「アンデルセンのパン生地」とともに「カリコ氏のコピー機」は、私の二大課題となる
がんばらなくては。

※冒頭のイラストは、カリコ氏の言葉を聞いて用意したものではない。
テレワーク時の「コピー機での出会い」の重要性を認識して、以前に発注していたもの。ノーベル賞の話題で活用できるとは、夢にも思わなかった。


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