見出し画像

テレワークゆり物語 (138)母の「やり残し」お客さんへの挨拶編

母が急逝して初めての年末。家ではなくww、母の「やり残し」のお片付けをすることにした。

母が60歳で挑戦したブティック&喫茶『パステル』。コロナ禍での休業を経て、私が引き継ぎ、テレワーク&喫茶『パステル』として生まれ変わったのが、今年の6月。

「応接間が無くなるのは寂しい」と、往生際が悪い母のために、「日曜のみの喫茶営業」を続けてきた。まばらではあったが、古くからのお客さんとおしゃべりできる、大切な場だった。

しかし、主がいなくなってしまい、日曜の喫茶営業は、完全終了となる。長年パステルに来てくれたお客様への挨拶なしに…。また、母は家族葬だったため、お客さんたちが母を見送る機会も無かった。

母としては、パステルの常連さんに、挨拶ができなかったことは、何よりの「心残り」に違いない。

そう考えた私は、パステルの喫茶営業をして、古くからのお客さんをおもてなしをする「メモリアルデー」を企画することにした。

お客さんをお招きして、母の思い出話をするメモリアルデー。

とはいえ、古いお客さんたちは、高齢の方が多く、SNSで連絡は取れない。連絡先がわかるお客さんたちに電話しまくって、なんとか10数名の常連さんに伝えることができた。

そして私が準備したのは、以下の5つ。

  • 次女と三女に、当日の手伝いを依頼

  • 六花亭のお菓子のお取り寄せ

  • パステルの懐かしい写真をA4でプリント

  • Googleフォトで母のスライドショーを整理

  • 当日に飾る母のスタンド写真とお花を用意

メモリアルデーは、『テレワーク&喫茶』としての今年の営業を終えた翌日の29日。

年末の忙しい日に、本当に来てくれるだろうか。不安がいっぱいの中、29日を迎えた。

青空のもと、ひさしぶりに「喫茶 パステル」の看板出動

心配は無用だった。
次々と懐かしいお客さんがやってきてくれる。

お客さん同士も「おひさしぶり~!!」

長女はロンドンにいるため、今回は不参加だったが、
仕事がら(CA)接客が得意な次女が、お客さん担当。
何でも器用にこなす三女が、サイフォン珈琲担当。
そして私は、次女の娘(2歳児)の子守担当。笑


お声がけしたお客さんは、全員来てくれた。
母の写真を見ながら、懐かしい話が飛び交う、良き一日となった。

壁の写真や、スライドショーを見ながら、母の話に花が咲く

母にも、娘たちにも、お客さんたちにも、感謝の気持ちでいっぱいである。

ただし、母の「やり残し」はこれだけではない。

亡くなる前に母が「やりたい」と言っていたことを、片付けなくちゃ。

  • お世話になっているかかりつけ医へ暮れのご挨拶に行きたい(済)

  • ワタミのポイントシールを全部貼ってマスクをもらいたい(済)

  • 近鉄カードに溜まっているポイントを使い切りたい(済)

  • パステルのお客さんと、いっぱいおしゃべりしたい(今回、済)

  • (新婚旅行で行った)白浜に、また旅行に行きたい(未)

ということで、最後の「やり残し」である「白浜旅行」は、来年に回すことになる。

2015年に両親を白浜に連れて行ったときの写真(三段壁)

ラッキーなことに、白浜は、ワーケーションに力を入れている。

平日の宿泊料の安い日に、高級温泉旅館でハイランクの部屋を予約して、テレワークしよっとww

※冒頭の写真は、メモリアルデーの様子。カウンターに飾った写真は、亡くなる2日前に、母が珈琲をいれていたときのもの。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?