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#102 心の傷を癒す方法【アーユルヴェーダ】

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

個人的には、今年は7月からインド古典ヨガ(ラージャヨガ)を始めたせいか、今まで以上にたくさんの気づきをもらっています。

デリー市内だけでも一日で4000人の感染者が発生し、SNS上でインドで血縁関係の人や、知り合いに感染者がでるなど、今まで以上に現実でコロナを感じる事が増えました。

これから、日本も寒くなる季節ですが、今後は、免疫や、日常生活の過ごし方など家でできるアーユルヴェーダの予防対策を、発信していきたいと思っています。

さて、本日の質問です。

と頂きました。今日のテーマは「心の傷を癒す方法」です。

何故落ち込んだり、傷ついたりするのか

まず、質問者さんに私からのメッセージです。すごく辛かったですよね。悲しいですよね。いろんな経緯があったに違いありません。きっと質問者さんは、何かと彼を思い出し溜息をついてしまうかもしれません。

落ち込んだ理由、傷ついた理由、悲しい理由は人によって様々です。まずは、その理由を明確にしていきます。

例えば、今回の質問者さんのように、落ち込んだその理由に関係する「誰か」や「何か」が存在します。

なぜなら、落ち込んだ理由、傷ついた理由、悲しい理由は一人では生まれにくいからです。

誰かに言われた、何かを失った、誰かに何かをされた、など、自分以外の存在が必要不可欠です。

外に向いている目を自分へ向ける練習

何故悲しいか、考えてみましょう。質問者さんは「プロポーズをしてくれた」彼氏に「やっぱり結婚できない」といわれたのが原因です。

いいですか。

何らかの理由で悲しんだり、落ち込む場合、悲しみを和らげるのは難しくありません。

なぜなら、その悲しみはあなたが作っているからです。

自分を観察する

質問者さんは、おそらく私への質問箱に何度かお手紙をいただいていると思います。

もし違ったらごめんなさい。

しかし、冷静に考えてください。

プロポーズされてから、はっきりと彼から「結婚できない」と言われるまで、彼の態度は全く同じでしたか?

人間は、得てして自分の都合のいいように理解したり、考える事を拒否します。「わからない」という言葉がその代名詞です。

私達の感情は、すべて「自分」がベースにあります。自分の都合、自分の期待などです。そこから外れるから落ち込んだり、イライラしたり、悲しみます。

例えば、交通渋滞は、「自分が前に進みたい」のに進めないからイライラします。でも、「この道路はいつも進めない、でも30秒待てば動ける」などがわかったらイライラするでしょうか。待てると思います。

プローポーズ=結婚できる と考えていたら、悲しくなります。でもそれはあなたの「思い込み」にすぎません。

私達は、知らないうちに、自分の常識を「世の中の」とか、「みんな」に置き換えたりします。あたかもそれが、正しいと言わんばかりに。

しかし、このダイバーシティ(多様性)の世の中で、ましてや相手が外国人だとしたら、まったくそのあなたの常識なんか通用しないのです。

だからこそ「目の前の事に向き合う」だけです。未来を予想して一喜一憂したり、過去を振り返って寂しく感じるのではなく、「今ここ」を見る練習をしましょう。

終わりではありません。始まりです。

全て必然と思うこと

心の傷を癒してくれる、一つの方法は「時間」です。私達の脳は、自分の肉体が健康でいられるように、すべての神経や組織に指令を出します。

ですから、ある一定の涙は流してもかまいません。それで心がすっきりするように体はできています。

しかし、脳が異常に過去に取りつかれ、泣き続けると体のシステムが狂ってきます。そして体が異常をきたしていきます。

あなたは、自分の体を自分で傷つけたいですか?自分をいたわってあげるのは、自分しかいないのです。

今すぐできなくても、3日、一週間、一か月、時間が経てば慣れてきます。

もう一つ、自分を癒す方法があります。

執着をなくす事

執着をなくす。これは、インドに教えてもらいました。

海外で生活すると、本当に日本という国の常識はまったくと言っていいほど通用しません。

それどころか、自分の常識を押し通そうものなら、いい結果なんて起こるわけがありません。それは会話の、一つの挨拶をとっても起こるのです。

例えば、インド(私が住むデリーについて)は曇りで日がでていなかったり、少し雨が降ると「いい天気です」と言われます。

太陽は、栄養を与えるものではなく、エネルギーを奪い去ってしまう存在として教えられます。

国が違えば、何が正しいかなんて、ナンセンスに感じます。

そんな状態で、体を平常に保つためには、愛着や執着を捨てる事です。不愛想になるということではなく、受け止める力をつけるのです。そして、自分の行動を細かく観察しましょう。

心を掘り下げていくゲームです。冷静に、悲しいから、とかではなくて、もっと具体的な理由を見つけていきます。最初は、紙に書いたりするとわかりやすいです。

何回もやるとコツをつかめます。こうして、自分の執着している理由を見つけ出し、それを開放する訓練をします。

質問者さんは、今肉体でいえば、交通事故にあったような状態です。記憶も定かではないかもしれません。そのため、今はまず何も考えずに、時間がきたら寝て、そしてご飯を食べて、運動して、体を動かす時間を作りましょう。

1週間、なにも考えずに、でも規則正しく生活してみてください。

失恋が繰り返される人の行動パターンは、やけ酒や、やけ食い、反対に拒食、などです。

そんな事してハッピーな気持ちになれるわけがないのです。

出来る限り運動をしてください。それができない場合は、歩く、ラジオ体操、ヨガ、スクワットなど、有酸素運動がベストです。水泳などもいいですよ。

事故後のリハビリのように、心の傷は筋力が必要なのです。筋トレはベストです。最初は、楽しくなくても、とにかく体を動かし、呼吸に集中してください。

そしてもう一つ。落ち込んだ気持ちを、元気に回復させるのはもちろん必要です。しかし、アーユルヴェーダは予防医学ですので、ここからはアーユルヴェーダ的な予防の観点のアドバイスです。

まず、恋や愛は自分が楽しくなるためのツールです。相手に求めるものではありません。今はプラス思考でも、状況がかわるとマイナス思考になりやすいのです。

心の安定を図りましょう。ドキドキする事はもちろん楽しいです。一つ芯をもちましょう。それは、相手への感謝や誠意です。それがもてているか、自分の気持ちや感情を常にチェックする事です。

質問者さんは、新しい旅にでました。これから、楽しい冒険の始まりです。人気マンガの主人公は、必ずトラブルが起こります。それを解決しても別れがあり、旅立ちがあります。

今回の出来事が、新しい旅へのカギとなってくれるかどうかは、質問者さんのこれからの行動一つで変わりますよ。

執着から離れましょう。心をフラットにしてみてください。

このブログでは、質問者さんの質問をアーユルヴェーダ的、インド的にお答えしていきます。お気軽におよせください。

それでは、素敵な一日がすごせますように。






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