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#90 食欲と性欲は関係があるか【アーユルヴェーダ】

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

今日はいいニュースです!先日こちらでもご紹介したアミターブバッチャンというインドの加山雄三さん的国民大スターがコロナウイルスに家族で罹り、入院していましたが、陰性結果がでたため、退院しました。

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リンクは息子のアビシェークさんからのもので、本人はまだ少しかかるようですが、こちらも順調だとか。

アミタ―ブバッチャンは、今までもいろいろな病気を乗り越えてきた伝説があり、今回も彼のファンは本当に嬉しかったと思います。よかったですね。

さて、本日の質問です。

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と頂きました。今日のテーマは【食欲と性欲は関係があるか】です。

質問について

まず、質問者さんの言葉を因数分解します。

1.食欲がなく、やせ型、食べる事にあまり喜びを感じない
2.性的な欲求があまりない
3.食欲と性欲は関係があるか

という事です。

質問者さんが書いたご自身の情報は以下です。
◆食欲が薄くやせ型
◆食べる事に喜びを感じない
◆食事をタスクのように感じる
◆味やおいしさは感じる、三食たべる

とあります。質問者さんの聞きたい点は3.食欲と性欲は関係があるか ここですね。でもそこに行く前に、もう少し深掘りしてみましょう。

というのは、「食べる事に喜びを感じない」理由を見つける必要があるからです。

消化する食べ物は、その人の体質によって消化の火の大きさが違います。まずは、ご自身のドーシャ診断をしていただき、外見、好きなものの傾向、過去の疾患などからご自身の体質を自己判断してみて下さい。

質問者さんに一つ約束してほしい事は、「他人と比べない事」です。全員違います。そして全員違っていいのです。ここ、意識してくださいね。

食べる事は生きる「儀式」

質問者さんは、味やおいしさは感じる、三食たべるとありますが、その行為をタスクとして感じています。

本来、人間はもっとシンプルな生き物です。

体に栄養が必要なら、お腹がすきます。栄養がエネルギーになり、血や筋肉を作り出し、成長を繰りかえします。

しかし、現代にはあまりにも人の手が加えられているものがあふれています。そして、それを「食べ物」と認識している事があります。

アーユルヴェーダが昔と比べてどんどん注目され続けているのは、「いかに人間は自然との調和が大切か」という普遍のテーマがあるからでしょう。

アーユルヴェーダが盛んだった古代の聖者の食事は一つの儀式でした。私達の体の材料となる3つのドーシャは、植物や動物にも存在します。その「外のエネルギー」を頂く事が食事なのです。

頂く事に感謝し、体に取り込む事を神聖に感じて食事をしていたのですね。「今日の食べ物があなたの明日の体を作る」とはよく聞きますが、私達は無機質な栄養素を食べているのではなく、食事という儀式を通してエネルギーをとりこんでいます。

普段は、毎日こんなことを考えながら食べているわけではありませんが、「頂きます」と手を合わせるという一つの行為だけでも、気持ちが違います。

生理学的にも、体がキチンと「今から食事するぞ」の体制に入ると胃液や消化に必要な分泌液がでやすいという結果も出ています。食べものそのものよりも食べ方を少し変えてみてはいかがでしょう。

お腹がすく、というのは健康な証拠です。昔はそうじゃなかった、という事であれば自分に目を向けて理由を考えてみましょう。

しかし、極端な話ですが、今の状態で、特に体に異常もなく、元々食事にはあまり興味がないけど、他の事で幸せや喜びを感じている(要するにいまはハッピーと感じる)場合は、逆に悩まなくていいと思います。

それでOKではないですか?

アーユルヴェーダはいかに幸せな状態を維持するかの学問です。質問者さんが幸せかどうか。ここが最終的な私達のゴールです。

もし、現在の質問者さんが、心配症で、悩みやすくて、季節の代わり目に風邪をひいたり、弱い自分をなんとかしたい、などがあるなら、アーユルヴェーダを知っておくといいと思いますよ。もちろん性欲ももっと欲しいならなおさらです。

性欲をアーユルヴェーダ的に考える

次に、性欲をアーユルヴェーダ的に考えます。アーユルヴェーダには、自然に任せるべき生理現象の一つに「射精/性欲」が入っています。これは「アダルニヤベガ」というもので、13種類あります。

尿意や便意と一緒で自然に任せるという考え方なのです。

一方、サプタダハトゥという体の組織の構造の理論では、生殖器、精子、卵子は7番目、一番最後に栄養が届く体組織です。

アーユルヴェーダでは、体の中で食べ物が消化されて栄養になったものが、どういう順に栄養が行き届くのかを問いています。それらは前後関係があり、その順番が変わる事はありません。

簡単にいうと、筋肉や骨など他の体組織が健康な状態だと、質のいい精子卵子が作られると考えられています。量も質も影響します。性欲もこの中に含まれます。

そのため、不妊治療のために、体の浄化を目的として、パンチャカルマトリートメントを受ける患者さんは多くいます。性欲も一緒です。アーユルヴェーダは心も体も同じように考えます。

アーユルヴェーダでは、健康的な男女が行う性行為は3日に1度、しかも季節は春、夏は15日に一度、冬は毎日でもいい、など、いろいろ定義があります。

これは体質によってもアドバイスが異なるので、男女どちらもドクターに診てもらう必要があります。

ドーシャを整えると全体のバランスが取れてくる

食欲と性欲は関係があるか、この答えは「あります」です。

あくまで、質問者さんの診察を全部しているわけではないので、推測の域をでませんが、今の質問者さんの状態を仮説すると、

食べ物を栄養に変える力が弱くなっている、結果、体全体に栄養がいきわたらず、性欲が昔あったのに減ってきた。(この場合年齢なども関係してきます)

又は、

昔から食が細い体質で、食べ物に興味がわかない、性欲はもとからない。⇒もともと体が弱い、又は慢性的な(アーユルヴェーダ的)疾患がある(心の悩み含む)

などが考えられます。

この場合、性欲が気になるとして、改善する治療をアーユルヴェーダ的に考えるとします、その際ドクターの投薬や治療は性欲だけに限らず、体全体のバランスが整うように考えられてますので、自然と食欲も戻ります。

逆もしかりです。

もし改善したいとお考えの場合は、近日中にオンラインのアーユルヴェーダドクターの診断もスタートしますので、もうしばらくお待ちくださいね。

このブログでは、質問者さんの質問をアーユルヴェーダ的、インド的にお答えします。お気軽にお寄せください。

それでは素敵な一日が過ごせますように。














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