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#83 アーユルヴェーダ的 病気の「定義」【生理痛】

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

インドは連日、頭をかかえる問題ばかりです。あの国民的大スター「アミタ―ブバッチャン」と息子のアビシェーク、息子の嫁でこれまた大女優のアイシュワリヤ、そして愛娘と4人が陽性で病院で治療を受けています。

日本でも、連休中に感染者が増えたという報道があるようですが、感染を怖がるよりも、適切な生活を送り、コロナと共存しながら生きる方法を考えたいものです。そのためには勉強、新しい知識や経験が必要です。

さて、本日の質問です。

ということです。

今日は、アーユルヴェーダ的病気の「定義」です。結論は、アーユルヴェーダ的に生理痛は「病気」です。でも病気の定義が違うので、そこも理解しながら聞いてくださいね。


「ドーシャが乱れている」は同じニュアンスで質問されているとは思うのですが、私はよく「異常になる」と言う言葉を使います。ベストなドーシャの割合が増えたり、減ったりして変化する状態です。

まず、一つ目の質問ですが、アーユルヴェーダはドーシャが異常になったら「病気」とみなします。

逆にシュシュルタサンヒターの「健康の定義」を覚えて、それ以外は病気、と考えたらいいですよ。

この辺りは、勉強会でもよくやっている事なので、ご興味があればどうぞ参加してください。

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これは、アーユルヴェーダの病気の段階を表したものです。緑と赤はアーユルヴェーダ上で定義される「病気」です。赤い部分は「西洋医学的に病名がつくもの」です。つまり、「(日本で診断される)病気」が赤です。

体の症状って、生理現象の段階から、なんらかのサインがでています。例えば、頻度が高くなったり、匂いがでたり、痛みを生じたり、それらはアーユルヴェーダでは「病気(disease) 」と言います。

つまり、西洋医学のお医者さんによっては、生理痛を「自然現象」とみなし「病気ではない」という人もいるのではないか、という事です。

別に間違いはありません。定義が違うからです。

食事をするとき、日本人は箸を使います。インド人は手で食べるか、スプーンを使います。でもどちらも間違いではありません。

そのぐらいに考えて下さいね。

生理痛の原因を考える。

主に、生理痛の原因は、ヴァータ異常、特にアパーナヴァータが原因と言われる事があります。しかし、この原因については、その人をきちんと診断しませんと一概にはいえません。

というのも、生理痛がいつから起こっているのか、どんな症状か、そういった事も必要だからです。また、基本的な情報として、年齢やお住まいの地域、その他の体のサインなどから判断し、食事指導やアーユルヴェーダの薬を出します。

とはいえ、痛みを軽減するための方法

私の過去の経験からお話ししますね。

10代から煙草を吸い始め、お酒も飲んでいて、決して健康には程遠い生活をしていました。(きっと質問者さんは、これより健康的だと思います)

私の体質はヴァータピッタです。

生活習慣と、体質、体に現れる他の症状(冷え性、肌荒れ、消化不良)を考えるとヴァータ異常から来るものです。

痛みは、必ずヴァータの異常を先に疑います。痛みは感覚です。神経伝達はヴァータが影響しています。これは原則です。

始めて、プネのマノジドクターに言われた事は、「ごはんをちゃんと炊いて、自炊をしてください。そして、暖かいものを食べてくださいね」

そうです。コンビニ、外食、居酒屋でしかご飯を食べていませんでした。ほぼフリーランスで忙しくしていたのでスーパーのお惣菜などはまだいい方です。

ヴァータ異常を整えるための食事法は、まず

規則正しく食べる。
暖かいものを食べる。
新鮮な食べ物を食べる、
ここから気を付けましょう。

生野菜は控える、冷えたお豆腐より湯豆腐、お味噌汁など暖かい汁気の食べ物がいいですよ。体温を上げるためのしょうがや黒コショウなんかも料理に使うといいですね。

さらに、痛みを軽減するにはまず腰や下腹部を温めましょう。これは普段から使っていると生理がくる時に痛みを軽減できます。

痛みは、とにかく温めます。体が冷えると余計痛みを感じます。20代の頃、生理痛で薬を飲んでいましたが、今はまったく痛みはありません。薬ものみません。しかし、気が緩んで(だらしない生活が続くと)その月の生理が重かったりするので、人間の体って不思議だなぁと思います。

生理痛と一緒に、冷え性、風邪をひきやすい、などいろんな「症状」が他にも思い当たるようなら、一度漢方薬局などを訪ねてみてはいかがでしょうか。

漢方もアーユルヴェーダに似た考えを持っています。私は専門家ではありませんが、日本でアーユルヴェーダの薬が手にはいらない上に、コロナで荷物が現在送れません。

個人輸入が再開されるようになったら、インドのアーユルヴェーダ薬もご紹介できるとは思いますが、日本には日本のいいものがあるので、そちらも見てくださいね。

アマゾンで見つけました。シャタバリ。シャタバリは古くから女性疾患の改善に出てくるインドでは有名なハーブです。アスパラガスセラモスという東南アジア、インドでとれる野生アスパラガス科の植物です。薬は主にシャタバリの根を乾燥させて使います。

抗殺菌作用、免疫向上、抗炎症作用があります。シャタバリを使ったナラヤンオイル(統合コースで履修します)はリラックス効果、筋肉痛の軽減などにも効果があります。

女性の体は神秘的です。特に、生理、受精、出産、授乳など、子供を授かる為のありとあらゆるシステムがどうやって作られていくのか、まだ解明できない事もあるといいます。

どうぞ、ご自身の体を大切にしてください。生理痛は必ず治ります。原因を探って、今からでも遅くないですから、時間をかけて、体質改善しましょうね。

このブログでは、質問者さんの質問をインド的、アーユルヴェーダ的にお答えしていきます。どうぞお気軽に質問してください。

それでは、素敵な一日が過ごせますように。




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