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#84 食べ物や日常生活で心は変わる【アーユルヴェーダ】


おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

私は、今、インドの人材開発省にあたるMinistry of Human Resources  Development が管轄しているオープンスクールで行われているヨガのティーチャートレーニングに参加しています。

以前ブログにも書きましたヨガの師匠でもあるKaushal Guruji は私の理想の先生です。というのは、まだ6回ほどしか行われていない座学ですが、解剖生理学から、栄養学、ヨガスートラの回でも、いつも話の中心は「心」の在り方です。

ある日、ふと、思いました。どうして、5000年も前はこんなにすごい学問をとける人がたくさんいたにも関わらず、今でも、発展途上国なのは何故だろう。と。

また、答えがでたらお知らせしますね。

さて、本日の質問です。

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と、頂きました。今日のテーマは、食べ物や日常生活で心は変わるです。結論から言いますと、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」は本当です。

0を発見した国インド

まずは、いつもラジオを聞いてくださっていて、ありがとうございます。こんな風にメッセージいただけると、顔がみえなくても、心が通じていて嬉しいです。

質問者さんは、このブログを読んでいただいたのだと思います。過去の記事を貼っておきますね。

実は、インドって数字の「0」を発見した国だってご存じですか?インドの数学家、天文学者であるBhraman Guptaの著書「Brahmasphuta Siddhanta」(宇宙の始まり)628年: に初めて数学的な0の定義が書かれいるのが最も古いそうです。

しかし、アーユルヴェーダやヨガスートラはもっと前に変遷されています。ということは、「何もない」と言うことが「ある」状態、ややこしい説明になりますが、古くから目にみえてない存在という概念はあっても、数学的根拠をもって言語化したのはブラーマングプタ氏が最初だったのです。

5000年前も今も心は見えないもの

今日は、心の話なのにどうして「0」?と思うかもしれません。その意図は、心を説明するには、カタチが見えない話が理解できないと難しいからです。

5000年前、まだ電気も、ガスも、テレビもない時代。自分で作る事ができるのは、火や粘土や石を加工するといったような技術でしょう。

そんな時代に、アーユルヴェーダは存在しているのです。そして今でも同じ本で学び続けられています。シュシュルタサンヒターに書かれている健康の定義には、魂(アートマ)と心(マナ)の存在があります。

ですから、彼らには「見えなくてもそこにある」という意識が前提としてあります。ドーシャも、5元素も彼らは見えてなくても感じる事ができるので、「そこにある」と定義したのですね。

いかに、私達人間が、古代から心に目を向けていたかがわかります。

今も、昔も変わらないのは、心や魂は目に見えないものだと言うことです。ですが、ヨガのグルジはいつも言います。「感情ですら、それはあなたではない。あなたというものは一つのエネルギーでいいも悪いもないのです。それは純粋で、穏やかで疲れたりしません」

私達は、古代の先人達からここを学ぶ必要があるのです。

「あなた」は「私」ではない

この世の中には、「方法」や「答え」がたくさんちりばめられています。インターネットができてからは、人は簡単に「解決法」を手に入れる事ができるようになりました。

しかし、それは解決になっているようで、一時的なものです。

私自身、20代、30代は理由もない不安な気持ちが襲ってくることがよくありました。質問者さんのように仕事も忙しかった時代です。

その時、その不安を解消したくて、たくさん心理学の本を読んだり。自己啓発の研修にもいきました。でも、「どうやって解決するのか」は誰も教えてくれませんでした。

わからないからです。

相談にのってもらっても、しっくりきません。でも、それすら実はあまり意味のない方法というか、あなたの心はあなたにしかわからないのです。

みんな、世の中にある情報は、「誰か」が「何か」をやって「成功した事」「失敗した事」のオンパレードです。でも、それは「誰か」であって「あなた」ではありません。

心を可視化するのは「知識」**

こんなことがようやくわかるようになったのは、アーユルヴェーダの基本的な勉強を重ね、生徒さんの症状や、ドクターが言うことをいろいろと照らしあわせて、最近やっとです。

今でも勉強中です。

心は可視化できるようになります。でもそれには知識が必要です。時間はかかるけど、手に入れたら一生幸せになれる学問です。そして果てしなく広く深いお勉強です。

魂も、心もいい状態で、初めて健康と言えます。質問者さんのいい状態はどんな状態ですか?何をすればいい気持ちが続きますか?それをひたすら考えながら実験していきましょう。

前置きがとてつもなく長かったですが、質問者さんの質問にある「アーユルヴェーダでは、心に、どう、対処していくのですか」についてお話ししたいと思います。

健全な精神は健全な肉体に宿る

一つはこちらです。肉体からのアプローチです。人はそれぞれ「肉体」と「精神」と「魂」を持っています。ちなみに、「魂」がないと私達は動物や物質になってしまいます。

心を心でケアすることは、可能です。カウンセリングとか、メンタルヘルスとかですね。

でも、人間には「自己治癒力」が備わっています。自分の力で自分を治癒する事が出来る力、アーユルヴェーダはこれをいかに最大限に引き出せるか、考えられた学問です。そのため、完治できたら再発しないと考えられています。

面倒くさい、と思った時、体はどういう状態か考えてみましょう。体重増えてませんか?日中寝すぎてだるかったりしませんか?吹き出物がでたりしていませんか?

これらは、カファが増えすぎている症状です。心だけではなくて、肉体的な変化に気を付ける、そして原因を特定する。

その後、する事は、カファのバランスを整えてあげると言うことです。この辺りはドーシャの性質や5元素の性質を知っていると答えがおのずと見つかります。

一つだけいうなら、カファの増えすぎには運動が一番です。体を動かす(水泳以外の)運動がいいですよ。そしてカファの性質と逆の性質を体に取り入れてあげると言うことです。

もっと、ちゃんと理解するには、5元素の基本概論と、ドーシャ理論、サプタダハトゥ、マラ、そして解剖学を学ぶ必要があります。

ちょっとずつ、みんなで勉強していきましょうね。

7/28(火)の勉強会は、5元素についてお話します。LINEのグループに入会するとアーカイブもみれるようになりますので、どうぞお気軽に登録してくださいね。

https://forms.gle/3m2xg3cakvm8McKA6 
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このブログでは、皆さんの質問をインド的、アーユルヴェーダ的にお答えしていきます。お気軽にご質問くださいね。

それでは、素敵な一日が過ごせますように。





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