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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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VARで何をチェックしているか表示 → ◯

ビデオ・アシスタント・レフェリー(Video Assistant Referee)は、サッカーのみならず様々なスポーツで導入が進められていますが、wikipediaによると、主審が下した判定(もしくは見逃された出来事)を、ビデオ映像と通信用ヘッドセットを用いて確認するサッカーの試合審判員とされています。 上記例では、CHECKING PENALTY と反則があったかどうかを確認していることが表示されています。 該当スポーツに詳しいファンならプレー直後に主審がVARで何をチ

日本製を必要以上に強調する → ×

食料品が最も顕著ですが、日用品でもパッケージに日本製を強調するケースが増えているようです。 その方が売れるからでしょうが、他にも購買の際に伝えるべき情報があると感じます。

アイコンに頼らず文字で表記する → ◯

ログインの際のパスワードを表示する/表示しないのトグルスイッチについては、様々な方法があり議論が続いています。よく目にするのは目のアイコン(見える)と目に斜線が入ったアイコン(見えない)で表示と非表示を切り替えるタイプです。 この場合、困るのはアイコンで示された絵柄の状態が、現在の状態を表しているのか、押したらこれから起こる状態を表しているのか、それだけではわからないことです。 上記の方式では切り替えボタンのラベルを「表示」「隠す」と文字で表記しています。これも一つの方法

迷惑メールの文面がこなれている → ×

わたしはみずほ銀行に口座を持っていませんし、メールアドレスが明らかに怪しいのでスパムであることを確信しました。しかしこの詐欺メールは受信トレイに入っていました。 以前ならメール本文の文面が誰が読んでもおかしいものが大半でした。最近ではそれらしい内容に仕上げられており、ついうっかりリンクを開いてしまう人がいるかもしれません。 偽装される側の企業も大変だと思います。生成AIをはじめ、さまざまなツールも活用できるので、一見それらしい文章を作成するのが容易になってきました。憂慮す

表示の単位がバラバラ → ×

詰め替え用の洗剤や液体石鹸が増えています。それ自体はエコで良いことですが、購入時に必ず迷うことがあります。 メーカーや製品によって、標準パッケージの◯◯倍と表示してあったり、「大」「特大」などと示してあったりします。販促目的で数量限定で若干の増量をしている場合もあります。 一般的には大容量のほうが安いのですが、特売をしている場合には少量のパッケージを複数買うのがお得の場合もあります。 消費者としては、持ち運びやすくかつできるだけ安いものを選びたいのですが、買い物に来るた

お湯は赤のパイプで水は青のパイプ → ◯

賃貸住宅の流し台の下の部分です。混合水栓の蛇口へ至る水やお湯のパイプが赤と青で色分けされていました。 単純な話ですが、やけどなどの事故を防ぐためにも良い方法だと思います。また、混合水栓の蛇口も同じ色分けを使うことも重要です。 本来は文字も併用すべきで、色だけで意味合いを表現するのは望ましくはありません。しかしそれが大きな問題につながりかねない場合には、ひとつのきっかけとして多くの人に共有されているステレオタイプを使うことが有効な場合があると感じました。

フェンスがないと何の工事をしているかよくわかる → ◯

都心であればあるほど、店舗でも住宅でもビルの工事はフェンスに覆われていて、直接中の状態を見ることはできません。 しかしある程度郊外に出ると、フェンスや覆いに囲まれていない工事現場に出くわす場合があります。写真は土管のようなものを埋設しているようで、普段見れないものが至近距離で見ることができ、大変興味深いものでした。

サブチャンネルへの切り替え方法の表示がある → ◯

たまにしかテレビを観ないので、リモコンでサブチャンネルへの切り替えがどうやればいいか、よくわかりませんでした。 わかっている人には画面に重ねてしまうちょっとうるさい表示ですが、すぐできない人には有益です。 どれぐらいの時間、この表示を出し続けるのか、その調整も難しい問題でしょう。

キャップの外し方が図示されている → ◯

ぽん酢の容器本体はペットボトルとして捨てることができますが、注ぎ口は「プラ」のようです。容器本体がびんだった頃からずっとあった問題ですが、注ぎ口のキャップを外すのがとても面倒でした。 分別すべきと考えていても、面倒だからやらない人は多く存在します。しかしたまにしかキャップ外しは行わないので、その時うまく外せても、次にやる際にはコツを忘れてしまうことがほとんどです。 表示されている図でもわかりにくいと思いますが、少なくともパッケージに外し方が図示されているのは良いことだと思

見出し表現の違和感 → ×

初めて読んだ時に「80万人超減」という表現はどうもピンときませんでした。超えると減るが一体化しているからです。 わかりにくいと感じた原因は、見出しの前半にある出生数と見出し後半にある人口減の数字は別の事象なのに、連続して置かれているので引きずられて同じと認識してしまったのかと思いました。 本文を読むと、見出し後半の80万人超は83万1872人とわかりますので、素直にその数字を四捨五入でもして「人口は83.2万人減少」とした方が良かったのではないでしょうか。 また、出生数

カテゴリがわかりやすい → ◯

みんな大好きニトリの店舗です。人によって受け取りかたは様々ですが、売場のカテゴリ分けが一般的で、初めて訪れた人にもわかりやすいと感じました。 カテゴリには自社独自の造語を使っておらず、多くの人が想定する分類になっていると思います。このような分類は当たり前過ぎてつまらないかもしれません。 もちろんそれが嫌いな人はいますが、そのような人たちはターゲットユーザーではないのです。

価格プレートの掛け違い → ×

スーパーでの小さな発見です。下段の牛乳は208円ですが、その位置にある価格プレートは上段にある明治「おいしい牛乳」の278円になっていました。 このスーパーで毎日買い物をしている人なら、掛け違いだとすぐわかります。しかし慣れていない人だと、下段にあるものが278円だと思ってしまう可能性があります。 日用品の場合、特にこだわりがない限り金額には注目しますが、商品名などあまり見ていないからです。 逆に商品の相場感を知らないお父さんや小学生が買い物をお母さんから頼まれて、上段

川の水がきれいになるとゴミが見える → ×

川が汚れて水が濁っていると川底に何があるか見えませんが、きれいになると捨てられているゴミがよく見えてしまいます。 古タイヤや自転車が出てくるとガッカリします。これも過渡期と思いたいですが、川はゴミ箱ではありません。

置場を明示する → ◯

郊外にある食品スーパーで、什器や設備の置き場所を文字で書いたプレートで示しているところがありました。 このように誰でも見ればわかるようにしておくのは、人の入れ替わりが多い場合にも向いていると感じました。 工場などの現場では当たり前のことかもしれませんが、オフィスワークでは軽視されがちなことだと思います。