企業法務弁護士の留学事情② 留学準備編

私はアメリカのロースクール(LLM)に留学した経験があります。もっとも、MBAやイギリスのロースクールのことはよくわかりません。

そこで、今回はアメリカのロースクールへの留学準備について書いてみたいと思います。

なお、この記事には古い情報や不正確な情報が含まれている可能性があります。留学を検討されている方は、ご自分で最新の情報を確認することを強くお勧めします。


1.留学するために必要な手続き

出願先の大学にもよりますが、アメリカのロースクールに留学するために必要の手続き等は、おおむね以下のとおりです。

【留学する前年の10月頃まで】

  • LSAC(Law School Admission Council)のウェブサイトでアカウントを作る

  • 大学の教授、司法研修所の教官、または職場の上司等から、推薦状(Letter of Recommendation(LOR))を2通から3通取得する(推薦者からLSACに直接メールで提出してもらう。アカデミック関係者から1通、職場関係者から1通の合計2通取得することを求められることが多い)

  • 出身大学、大学院、司法研修所の成績表を、LSACに直送してもらう(※成績表を米国式に評価しなおしてもらうサービスを利用する必要がある。この再評価にかなり時間がかかるので、この手続きだけでも早めに済ませた方がいい

【留学する前年の12月頃まで】

  • TOEFLまたはIELTSで必要なスコアを取得する(LSACまたは志望校に直送)

  • レジュメ(ResumeまたはCV)を作成する

  • パーソナルステートメント(Personal Statement(PS))を作成する(パーソナルステートメントとは、自分の経歴や志望動機に関するエッセーのこと)

  • LSACのウェブサイトを通じて、志望校に①TOEFLまたはIELTSのスコア、②レジュメ、③パーソナルステートメント、④推薦状、および⑤出身大学等の成績表を提出する。

【留学する年の6月頃まで】

  • 大学から合格通知が送られてきた後、入学手続きをする(入学金の納付など)

  • 大学からI-20という書面が送られてきた後、ビザの申請をする

  • 米国大使館までビザの面談に行く。2週間後ぐらいにビザが郵送で送られてくる

【渡米直前】

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