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Kindle Unlimited は本当に使うべきなのかをちゃんと考えてみた。 (図解あり)

こんにちは。9月も終わりに差し掛かってきましたね。夏も終わって秋、読書の秋ですね。

読書といえば、そう、Amazon のKindle Unlimited。月額980円で200万冊以上の本が読み放題というサブスクのサービスです。10冊までは、常にダウンロードして持ち歩ける仕組みで、読み終わったら、返却。また新しい本を追加する仕組みになっています。

使ってる人も多いのではないでしょうか?

しかし、実際のところ、、、どのくらい利用できてますか?

いやめちゃくちゃUnlimited本読んでるわ、という人もいれば、契約はしてるけど実はあまり使えてない人もいるのではないでしょうか?

僕も最近うまく使えてんのかなと怪しんでいるところでした。ただ980円、捨て金だ、、とちゃんと考えることを誤魔化していました。

そのタイミングでこの黒澤友貴さんのtweet を拝見して、とても共感しました。同じ感情を抱いてる人いててよかったと。

そう、読み放題だからといって、あれもこれも、と購入する割には読めず終いになってることがとても多いんです。

だからこの際、なんでそういった状況になるのか?その上でどういった場合、Kindle Unlimited を有効に使えるのか?または解約を考えた方がいいのかを、実体験を通して考えてみました。

今使ってる人にも、もうやめた人にも、これから始める人にも、ぜひ参考になればと思います。少しでも共感してもらえる人が多いと嬉しいです。

(*この記事内では、実際には月額980円払っていますが、支払い感覚を指す意として、Kindle Unlimitedでの書籍利用のことを "無料"、"お金を払わない"などと便宜上表記しています。)

1.なぜUnlimited 本は読まずじまいになってしまうのか?

黒澤さんのツイートにもあるように、お金を払う意思決定をしていないから、という要因は大きいと思います。その上で、じゃあなぜお金を払わないと読まずじまいなるのかを考えました。

結論から言うと


1)お金を払わないため、慎重に吟味するというプロセスをスキップすることで、そのUnlimited本を読む必要性が低い場合が多い。よって読書欲求が低い。
2)お金を払わないため、読まないと払い損をしてしまう、というプレッシャーがない。

この2点が相まって読書ドライバーが稼働せず、Unlimited本は読まずじまいで返されることが多いのです。

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では、それぞれ解説していきます。

1-1)お金を払わないため、慎重に吟味するというプロセスをスキップすることで、そのUnlimited本を読む必要性が低い場合が多い。よって読書欲求が低い。

通常、AmazonでUnlimited 対象ではない本を買う時や、書店で本を買う時、その本は、お金を払うに値するか?と吟味しますよね。しかし、Unlimited 対象の本は、お金を払わずに手に入れることができるため、とりあえず入れておけ、えい!と気軽に購入するパターンが僕は多いです。

ここでの吟味する、というのは内側への思考、外側への思考があります。

・内側への思考=自分のニーズを理解すること

例えば、 仕事でコミュニケーションが上手くいかないという課題があれば、それを解決してくれるような本を探しますよね。またコミュニケーションの中でも、上司とのコミュニケーションなのか、チームでのファシリテーションの話なのか、状況によってもニーズがズレてくると思います。

外側への思考=本の内容を把握すること

その本は、どういった内容の本なのか?コミュニケーションの本と書いてあるが、新卒向けなのか?マネージャー向けなのか?社内での状況重視なのか社外での状況重視なのか? ざっくり概要が分かってないと、自分のニーズとズレてて"ハズレ本"を引いてしまうことになります。

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そして、自分のニーズが理解できていて、本の内容も掴めていれば(=吟味できてれば)、本を読むことで課題を解決できる期待値が上がるため、その本を読む優先度が高くなります。

一方、双方の理解が浅い場合、ニーズと本の内容のアンマッチが生じてしまい、結果的に読む意欲が低くなります。

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お金を払う場合、極力ミスを避けたい感情が湧くため、内外に向けて思考=吟味するので、自分のニーズを満たせる本を手に入れられる確度が上がります。その分、読む必要性が上がるわけです。

一方、Unlimitedは、お金を払わないわけですから、自己ニーズと本の把握がガバガバなわけで、あと読んでおこう、という程度の必要性の本が多くなり、最終的に読まないで終わる、になりやすいわけです。

1-2)お金を払わないため、読まないと払い損をしてしまう、というプレッシャーがない。

とはいえ、そしてとりあえず入れとこう、と吟味が曖昧な上で手に入れたKindle Unlimited の本の中には、自分のニーズと本の内容がマッチしてるものもあります。

無料になってるものの中でないかなー?と探しにいくパターンより、〇〇という本、無料になってないかなー?とamazonで探し、あ!あるやん!と発見するパターンの場合、Unlimited の中でも自分にとって読む必要性の高い本になることが多いイメージです。(下の図、左上のカテゴリ)

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ただ実際、こちらのケースはたまにある、くらいのイメージで、ほとんどは、無料というカテゴリで漁りにいって、面白そう、と思ったものをとりあえず入れとく感覚です。結果当たり本だった、ということももちろんあります。(左下のカテゴリ)

ただ、じゃあそれで左上のカテゴリの本に出会えたとして、読むに至るかというとそうとも限らないわけです。なぜかというと、コストをかけてないからです。

コストをかける、ということは自己投資をすることであり、つまり回収しなければならないという思いを馳せる、ということです。

この自己のニーズと本の内容からくる必要性、すなわち読書欲求と、払い損になるから読まないというプレッシャーが相まって読書を始めるドライバーができる訳なのです。

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Unlimited 本に関しては、この読書ドライバーが作られづらいため、後回しになり、最終的に読まずじまいになる感覚が強いです。

2.どうやってKindle Unlimited を使うと読むようになるのか?

ではどうすれば、少しでも読書ドライバーをUnlimitedでも作れるか、という話ですが、それは、本の探し方とサービス利用の考え方の兼ね合いだと考えています。

本の探し方という観点では、少し上でも説明しましたが、必要性の高い本を見つけるために

⓵自分の課題、ニーズを理解する。
⓶他の人のレビューなどを参考にし、〇〇という本が良さそうだとアテをつける。
⓷〇〇という本、もしかして無料になってないかなー?とamazonで探しにいった結果、発見する。

のプロセスで探すことでUnlimited を使いながら、自分にとって必要性の高い本を探すことができます。

無料になってるものの中でないかなー?と探しにいくのは結局のところ多くの本の中で本酔いしてることがほとんどです。

そして、サービス利用の観点では、どうしたら読まなければならないプレッシャーを呼び起こせるかが肝です。

それを考えるには、やはり980円の元が取れてるか、と常に考えてることです。

本1~2冊の値段なわけですから、月に1,2 回上記のプロセスで自分にとって必要な本と出会ってるのなら、元が取りにいける可能性があり、そうでない場合は、サービスを有効に利用ができてないと言えると思います。

3.どういう人がお得にKindle Unlimited を使えるのか?

それは言ってしまえば、上記の項で説明したような使い方ができる人、なのですが、じゃあそれはどんな人か、というわけです。下の図で説明します。

下図は、縦軸を普段読む本の冊数が多いか少ないか?です。読書習慣のことです。横軸は、かけられるコストです。お財布の話です。

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結論、左上、左下のカテゴリにいる人がお得にKindle Unlimitedを使えると思います。

左下のカテゴリ。まだ読書習慣が無いけど、これから読んでみよう、という人は、そもそも本にコストをかけるということ自体に抵抗がある人なので、単純なコスパで言ったらUnlimited は強いので、手始めに使うべきでしょう。まだ出会った本も少ないわけですし。

左上のカテゴリ。本を多く読むようになってきた人でも、月にあまりお金をかけられない人は、まだ旨みを味わうことができると思います。

右上のカテゴリ。逆にある程度、出費ができる人や、多くの本を読んできて、より専門的な内容の本が必要な人であると、Unlimited でこれだ!という本に見つかる確度が落ちてくるはずです。なので上記で説明した探し方で本を探すことができなくなります。よってUnlimited を使うメリットは低くなるわけです。

結局なんとなくマトを外してるのか当ててるのか微妙な本ばかり置いてて980円持ってかれてるということになりかねないです。

その上で、User は変容していくと考えています。スタート地点に差はあると思いますが、一般に、左下→左上→右上に読書習慣とお財布のキャパとともにUserは変容するわけです。

だから、使用方法とともに、今自分がどこにいるのか、ということを定期的に見直しながら、Kindle Unlimited を使うべきか、維持しておくか、解約するべきか?と選択するべきなのでは、と思いました。

4.終わりに

長文お付き合いいただいてありがとうございました。

色々整理した結果、僕はもうしばらくKindle Unlimitedを使うことにしました。それは、まだドライバーを駆り立てるUnlimited本に一定冊数出会えてると思ったからです。ただ整理したおかげで次の止め時の基準が見えたのでよかったと思います。

社会人1年目、駆け出し者のUX分析でガバガバなところがあると思いますが、ご愛嬌よろしくお願いします。ためになったらいいね、してもらえると嬉しいです。

今日はありがとうございました。




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