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《楽曲紹介》still feel.(2019)/half•alive《公式解説あり》


今回ご紹介するのは、half•alive(ハーフアライブ )というバンドの "still feel." という曲です。


この曲は友人からオススメされたのですが、正直言ってこの曲だけ無限に聞いていられるほど中毒性が高いです。

曲も勿論最高なんですが、MVがとにかく超絶カッコいい。空間や振り付けはモダンでスタイリッシュなんですが、70年代風の暖色系ファッションが良いスパイスになっています。



このバンドについて


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half•aliveは2016年に結成された3人組のバンド。
ジョシュ(ボーカル)/ブレット(ドラム)/タイラー(ベース)という構成です。

ボーカルのジョシュは既に別のバンド("The Moderates")でも活動していたそうですが、2017年に解散し、現在はhalf•aliveだけで活動しているみたいです。

まだ日本では『知る人ぞ知る』くらいの認知度だと思いますが、"still feel." がバズり(現時点で4764万回再生)メジャーデビューを果たしました。



歌詞


When I'm furthest from myself (far away)
僕そのものから 遥か遠くにいる時(遠くに)

Feeling closer to the stars (outer space)
星を近くに感じていた(宇宙の空間で)

I've been invaded by the dark (can't escape)
暗闇に襲われていた(逃げられない)

Trying to recognize myself when I feel I've been replaced
自分が入れ替わったと感じる時 悟ろうとする


I can feel a kick down in my soul
感じるんだ 蹴り上げるような鼓動を

And it's pulling me back to earth to let me know
地球に引き戻して知らせようとするんだ

I am not a slave, can't be contained
僕は奴隷じゃない、抑制できやしないんだ

So pick me from the dark and pull me from the grave 'Cause
暗闇から引きあげて 墓から引きずり出して


I still feel alive
僕はまだ 生を感じてる

When it is hopeless
絶望的なとき

I start to notice
気づき始めた

And I still feel alive
僕はまだ 生を感じてるんだ

Falling forward
重力に従い

Back into orbit
軌道に戻る
So, when I lose my gravity in this sleepy womb
眠れる胎内で 重力を失うと

Drifting as I dream, but I'll wake up soon
夢のように漂うけれど もうすぐ目が覚める

To realize the hand of life is reaching out
命の手が伸べられていると悟る

To rid me of my pride, I call allegiance to myself
プライドを捨てると 固く誓った


But I can feel a kick down in my soul
だけど感じるんだ 蹴り上げるような鼓動を

And it's pulling me back to earth to let me know
地球に引き戻して知らせようとするんだ

I am not a slave, can't be contained
僕は奴隷じゃない、抑制できやしないんだ

So pick me from the dark and pull me from the grave 'Cause
暗闇から引きあげて 墓から引きずり出して


I still feel alive
僕はまだ 生を感じてる

When it is hopeless
絶望的なとき

I start to notice
気づき始めた

And I still feel alive
僕はまだ 生を感じてるんだ

Falling forward
重力に従い

back into orbit
軌道に戻る
I can feel a kick down in my soul
感じるんだ 蹴り上げるような鼓動を

And it's pulling me back to earth to let me know
地球に引き戻して知らせようとするんだ

And this heart that beats inside of me will show
僕の心の中で鼓動するこの心臓が

It will show
示してくれる


Floating in outer space, have I misplaced a part of my soul?
宇宙空間に浮かんでいて 僕は自分の心を置き忘れてきたのだろうか

Lost in the in-between, or so it seems, I'm out of control
道すがら迷いこみ というより 手に負えなくなったようだ

Floating in outer space, have I misplaced a part of my soul?
宇宙空間に浮かんでいて 僕は自分の心を置き忘れてきたのだろうか

Lost in the in-between, but it can't keep me asleep for long, 'cause
途中で迷っても 長くは眠れない


I still feel alive
僕はまだ 生を感じてる

When it is hopeless
絶望的なとき

I start to notice
気づき始めた

And I still feel alive
僕はまだ 生を感じてるんだ

Falling forward
重力に従い

back into orbit
軌道に戻る


I still feel alive (I can feel it)
僕はまだ 生を感じてる(感じている)

When it is hopeless (it ain't hopeless)
絶望的なとき(絶望じゃない)

I start to notice (start to notice)
気づき始めた(気づき始める)

I still feel alive (I can feel it)
僕はまだ 生を感じてるんだ(感じている)

Falling forward (falling forward)
重力に従い(重力に従い)

Back into orbit (yeah)
軌道に戻る



【公式の解説①】 曲が生まれた経緯


多々、哲学的な歌詞も含むこの曲。実はメンバー直々に意味を解説してくれています。

それがこちらの動画です。(5分くらい)

英語字幕はありましたが日本語字幕は無かったので、以下に翻訳してみました。


(自信無い部分が多いのですが、ざっくりと意味は伝わると思います…多分)




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ブレット「誰かが、宇宙から地球の軌道に乗って落ちてきたというイメージです。

困難な道のりが彼らの下にあって、徹底的に打ちのめされ、まるで絶望のように見えるものにゆっくりと陥っていくのを見て 立ち上がる誰かの歌詞に取り組むのが大好きでした。」


(ここからはずっとジョシュの発言になります)

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「これは、作曲を上達させるための50曲を書き上げるプロジェクトから生まれたものでした。

その間中、僕はずっとふわふわしていた。なぜなら、僕の人生の根っこの部分を見失っていたから。
精神的にも肉体的にも感情的にも、全てのものが目まぐるしく変わっていたんです。

『どうやって何の根拠もない希望を持ち続けながら続けていけるのか?』という気持ちから書きました。



【公式の解説②】 歌詞について


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When I'm furthest from myself (far away)
僕そのものから 遥か遠くにいる時(遠くに)

Feeling closer to the stars (outer space)
星を近くに感じていた(宇宙の空間で)

I've been invaded by the dark (can't escape)
暗闇に襲われていた(逃げられない)

Trying to recognize myself when I feel I've been replaced
自分が入れ替わったと感じる時 悟ろうとする

「誰かがこれらの動きをしていて、誰かが私を代弁している。
僕はこう感じたんだ、なぜ僕は自分のために話したり、自分らしく考えたり、自分らしく話したりできないのか?」



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I can feel a kick down in my soul
感じるんだ 蹴り上げるような鼓動を

「何もかも失ったように見える時でさえ、僕はまだ心の奥底に戻ることが出来る。本当の、真の自分に。
僕にとっては、人間性を取り戻すことであり、神は僕らの内に存在するということでもあるんだ。」



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And it's pulling me back to earth to let me know
地球に引き戻して知らせようとする

that I am not a slave, can't be contained
僕は奴隷じゃない、抑制できない

So pick me from the dark and pull me from the grave
暗闇から引きあげて 墓から引きずり出してくれ

「僕はただの肉体じゃない、ただここに居るだけじゃない。掘り起こして新しい命を与えるにふさわしい、息を宿しつつある存在。」



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'cause I still feel alive
僕はまだ 生きる意味を感じてる

When it is hopeless, I start to notice
絶望のなかで 気づきはじめた

And I still feel alive
僕は生きていると感じる

Falling forward, back into orbit
重力に従い 軌道に戻る

「ブレットがその行を書いたんだ。

基本的には、宇宙空間にいるという話から、浮き上がった感じで、大気圏に突入して墓地に辿り着こうとしていたんです。

ここからここまでどうやって移動したらいいんだろう?

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So, when I lose my gravity in this sleepy womb
眠れる胎内で 重力を失うと

僕は映画の重力について考えました。

サンドラ・ブロックが浮いていた場面で(※多分「ゼロ・グラビティ」の話)、疲れ果てて胎内にいるように見えたんです。
僕にとっては、しっかりとその感覚を捕らえることが出来ました。」



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Drifting as I dream, but I'll wake up soon
夢のように漂うけれど もうすぐ目が覚める

To realize the hand of life is reaching out
生命の手が伸べられていると悟る

To rid me of my pride, I call allegiance to myself
プライドを捨てると 固く誓った

「神の手が、夜明け前に私の手を掴んで言ってるようなものだったんだ、『私はお前から離れるつもりはない』と。その瞬間、今までの僕ではないと気づきます。

自分のプライドは投げ捨てた。それは僕自身に誓った忠誠でした。」



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can feel a kick down in my soul
感じるんだ 蹴りあげるような鼓動を

And it's pulling me back to earth to let me know
地球に引き戻して知らせようとする

And this heart that beats inside of me will show
僕の心の中で鼓動するこの心臓が

It will show
示してくれる

「僕は、プレコーラスの歌詞をちょっとだけ変えました。まず、歌に何らかの変化が必要だったから。

次に、僕の鼓動は再び根付いていると感じる空間に戻ることが出来る というのが僕の口癖だったからです。」



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Floating in outer space, have I misplaced a part of my soul?
宇宙空間に浮かんでいて 僕は自分の心を置き忘れてきたのだろうか

Lost in the in-between, or so it seems, I'm out of control
道すがら迷いこみ というより 手に負えなくなったようだ

「このブリッジ(※日本で言うところのBメロ)は、一番最後に書いた歌詞でした。

僕はスタジオに向かう道中で書いてた。僕らはその日必要なブリッジに試行錯誤していたんだ。

"Boom."

途中で見失ったのは、これを捉える別の方法でした。

『ここにはない、ここにもない』、明るいところと暗いところの狭間にいるような、半分生きているような状態でした。」



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Floating in outer space, have I misplaced a part of my soul?
宇宙空間に浮かんでいて 僕は自分の心を置き忘れてきたのだろうか

Lost in the in-between, but it can't keep me asleep for long,
途中で迷っても 長くは眠れない

「眠っているからといって、死んだわけじゃない。
暗闇に完全に迷ったことを意味しているわけじゃない。
私はまだ、太陽と共に起き上がることが出来るという意味です。」



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I still feel alive (I can feel it)
僕はまだ 生を感じてる(感じている)

When it is hopeless (it ain't hopeless)
絶望的なとき(絶望じゃない)

I start to notice (start to notice)
気づき始めた(気づき始める)

I still feel alive (I can feel it)
僕はまだ 生を感じてる(感じている)

Falling forward (falling forward)
重力に従い(重力に従い)

Back into orbit (yeah)
軌道に戻る

「曲の一番最後ではオリジナルのコーラスがあり、新しい声が加わってきます。

絶望的な時は 絶望的ではない』という、もう一つの声です。それらは矛盾しているけど、最後は打ち勝つんだ。」



動画はそこで終わりです。


ジョシュの実体験をもとに生まれた歌詞であり、

「自分を取り巻く様々なものが目まぐるしく変わり、暗闇のように見える日々があったとしても、それは絶望じゃない

という再起のメッセージが込められている曲。

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人は生きていると、誰しも自分の生きる意味や、目標を見失ってしまうことがあると思います。

暗い空間で孤独に打ちのめされることもあるけれど、それは絶望ではない。太陽が上がるように、必ず夜明けは来る。

シンプルなメッセージですが、彼らの歌詞は「そう思っている(=思考)」ではなくて、「どうしようもなく自分の内側から湧き上がってくる(=体感)」と感じ取れるので、説得力があるというか、決して薄っぺらくない。


近いうちにこのMVの考察記事もアップしようと思いますので、そちらも読んでくれたら嬉しいです!

それでは、ここまで読んで下さってありがとうございました🙇🏻‍♂️

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