医師事務作業補助者って何?資格なしでもできる?仕事内容とメリット&デメリットを解説!
わたしは病院で15年以上、医師補助業務員として勤務していました。
聞き慣れない職種ですよね。
病院では「医師補助さん」と呼ばれていましたが、正式名称は「医師事務作業補助者」です。
知り合いに「医師補助業務員をしている」と言うと、「医師を補助するのって看護師じゃないの?何が違うの?」と言われることがよくありました。
なので今日は、医師事務作業補助者の仕事内容やメリット、デメリットなどをくわしく解説します!
医師事務作業補助者をやってみたいと思っている方は、ぜひ読んでくださいね。
医師事務作業補助者とは?
文字通り、事務的な面で医師をサポートする仕事です。
原則、医師の指示の下で業務を行なわなくてはいけません。
医療事務との違いは?
医療事務の主な仕事は受付窓口や会計、診療報酬請求業務(保険請求)です。
一方、医師事務作業補助者は外来で医師の事務作業をサポートします。
医療秘書との違いは?
医療秘書は主に医療知識を持って、一般企業と同じような秘書業務を行なう仕事です。
医師事務作業補助者は秘書業務は行いません。
医師事務作業補助者の主な業務は?
1. カルテの代行入力
診察に同席して、医師と患者が行った会話などの診察内容をカルテに入力する業務です。
担当患者が多い医師や、パソコン入力が苦手な医師は、カルテ入力に時間がかかるので、医師事務作業補助者がいると診察時間が早くなります。
2. 文書の作成代行
診療情報提供書や診断書、証明書、保険や行政に提出する書類などの作成を代行する業務です。
書類を作成し、医師に最終確認をしてもらい、サインをもらいます。
3. データ作成
診察に必要な検査データや画像データをまとめておき、診察時に医師が患者にスムーズに説明できるようにサポートします。
4. 他業種とのコミュニケーション
看護師や検査技師、薬剤師、医療事務員などと円滑にコミュニケーションを取り、診察がスムーズに進むようにサポートします。
医師事務作業補助は、診察の質を上げるために、細やかな配慮、サポートを行なわなくてはいけない仕事です。
医師事務作業補助者のメリットとデメリットは?
メリットは?
医師事務作業補助者のメリットは、資格がなくても病院で働けることです。働きながら、医療知識がつきます。医師事務作業補助者として働きながら、スキルアップできたり、キャリアアップできます。
医療事務の資格を取ったり、看護師として転職した人もいました。
そして、病院にもよると思いますが、残業や休日出勤は少ないです。わたしのいた病院では、長期休みも取りやすかったです。
デメリットは?
診察に同席し、命に関わる内容などを聞き、それをカルテ入力しないといけないので、プレッシャーに感じることがあるかも知れません。
医師事務作業補助者は資格がいる?
先ほども申し上げたように、医師事務作業補助者になるには、資格は必要ありません。
わたしは何の医療資格も持っていません。
厚生労働省によると、入職後6か月間は研修期間で、その期間中に厚生労働省が定める32時間研修を受けなければいけません。
研修内容は、
医療の法律について
個人情報保護法について
一般的な医療内容や用語などについて
電子カルテの使い方について
32時間の研修と聞くと大変そうですが、すべて日々の業務の中で自然と覚えていくことなので、大丈夫ですよ。
医師事務作業補助者の資格は何がある?
医師事務作業補助者の資格はありませんが、
● 医師事務作業補助者検定試験
● 医師事務作業補助者実務能力認定試験
● 医師事務作業補助技能認定試験
など、民間の資格ならいくつかあります。
持っていると、求人に採用されやすくなります!
医師事務作業補助者はきつい?
医師事務作業補助者の仕事は、主に医師と細かくコミュニケーションを取り、診察のサポートしなくてはいけないので、コミュニケーションを取ることが苦手な方や、気難しい医師が相手だときついかもしれません。
わたしも、いつも怒っている医師や、説明を聞いてくれない医師が相手のときは、苦労しました・・・
しかし、ふだんの人間関係と同じで、慣れてくると、その医師はどうしてほしいのか、どういったやり方だとスムーズに伝わるのかが分かってくるので、大丈夫ですよ!
医師事務作業補助者まとめ
医師事務作業補助者は、医師の事務サポートを行なう仕事
資格がなくてもできる
コミュニケーション能力が必要
辞めてしまいましたが、楽しい仕事でした。いろんな医師がいますし、病院ならではの珍事件も起こりますしね。
医療についての勉強にもなるので、気になっている方はぜひ挑戦してみてください!
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