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【タクシードライバー】昼日勤のメリットとデメリットとは!?

みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシーの転職エージェントの活動をしています。

本日はタクシードライバーの勤務形態の昼日勤という働き方のメリットとデメリットを経験談を踏まえて、独断と偏見で書いていきたいと思います。


■タクシードライバーの主な勤務形態は3つ

タクシードライバーとして主な勤務形態は3つあり、多くのタクシードライバーさんが該当する①隔日勤務、そのほかに②昼日勤と③夜日勤(ナイト)があります。今回は②の昼日勤について書いていきます。

■昼日勤とは

では昼日勤とはどういう勤務形態なのでしょうか。答えは簡単でして、一般的なサラリーマンの勤務時間を想像してもらえたらと思います。会社さんにもより若干稼働時間の幅が違いますが、例を出すと8時に出庫して17時に帰庫するパターンです。ちなみに残業すると19時まで働くことができます(※会社の規定による)。変わりに隔日勤務では一般的に月に11勤務~13勤務(※会社の規定により、13勤務必須の会社もあれば、11勤務から選べますという会社もあります。タクシードライバーへの転職を考えられている方は、面接をする会社に確認した方が良い必須項目の一つです。)ですが、昼日勤は1日あたりの稼働時間が隔日勤務より短いため月に22勤務~26勤務(※上記と同様、会社の規定によります。)働くという形になります。


昼日勤シフト例(※24勤務/月)
隔日勤務シフト例(※12勤務/月)

私は現在、隔日勤務ですが昼日勤も1年近く経験してましたので経験に沿って感じたメリットとデメリットを書いていこうと思います。

■昼日勤のメリット

①健康な生活が送れる

基本的には一般的にサラリーマンのように朝に出勤して夕方に退社する勤務形態ですので、深夜にも稼働する隔日勤務や夜日勤のスタイルより健康的なのは間違いありません。

②家族とのライフサイクルに合わせやすい

こちらも同様に世の中の大半の方が働いている時間に働いて帰ってくる勤務形態ですのでご家族と一緒に朝食を食べて、帰ってきて夕飯を食べてお風呂に入り寝るという一般的なスタイルとの親和性が高いです。お子様がいらっしゃり、帰りの保育園のお迎えに仕事終わりに行かれる方もいらしたり、仕事が終わったらスーパーに夕飯の買い出しをして家族の夕飯を作っていらっしゃる方もおります。

③酔客に遭遇しにくい

やはり終電を逃したお客様をお乗せすることは夕方までしか稼働しない昼日勤にとってほぼ遭遇することはありません。もちろん朝まで飲んでる方を歌舞伎町などの繁華街でお乗せすることはありますが、隔日勤務や夜日勤の方に比べて酔客の方に遭遇する割合が少ないのは確かです。私も1年近く昼日勤をしていましたが、吐かれたことは一度もありませんでしたし、お客様が寝てしまって警察を呼んだということもありませんでした。

④道を覚えやすい

夜に走るよりも視界が明るい分、道を覚えやすいんだよ。と先輩に言われ、いざ昼日勤をしてみるとたしかに信号機にある交差点名もしっかり見えたりしますので、道を覚えやすいような気はしました。ただ深夜帯のお客様に比べて昼間は長い距離を乗られるお客様は少なく、その分高速案件は少なくなるので、高速を覚える機会が少なくなるのは実情としてあると思います。

⑤売上が良い日も悪い日も逃げ切れる

1日の稼働時間が隔日勤務の半分ですので、売上が前半良かった場合にはそのまま夕方には帰庫となり売上が高いまま逃げ切ることができますし、反対に悪い日は稼働時間が短い分、挽回はできませんが、その日がダメだったとしても隔日勤務より出番数が2倍ある以上、1日あたりの影響力が少ないので諦めて帰ることができます。

◾️昼日勤のデメリット

①稼ぎにくい

夜日勤や隔日勤務に比べると稼ぎにくいです。理由は3つあります。

1つ目は深夜料金の時間には稼働していないからです。タクシーの運賃は22時から翌朝5時が一般的な深夜料金となり2割増しになります。この時間帯は同じ時間・距離をお客様がご乗車していても、割増賃金の為、昼間に比べてメーター料金が上がるため稼ぎやすいのです。

2つ目は終電後のお客様や飲み会後のお客様に出会える確率は昼日勤だと少ないということです。やはり終電を逃したお客様は家に帰る足がないからタクシーをご利用されたり、飲み会後のお客様は酔っぱらっていることもあり普段より羽を伸ばしてタクシーをご利用なられることもあります。また接待でタクシーで帰られる方もおります。そのようなお客様には昼日勤ですと遭遇しにくいと思います。

3つ目は交通量です。昼日勤が稼働する日中はどうしても車の交通量が多いです。朝は出勤のための自動車やトラックなどの運送系の交通量が増え、渋滞も発生します。昼日勤の時間の帰庫するために回送で営業所に戻るタイミングもちょうど帰宅ラッシュに巻き込まれやすい時間となっています。その分、信号や渋滞に捕まりロスが多くなります。お客様がご乗車になられていない空車時は特にそうです。実車中でもたしかに時間でもタクシーのメーターは動くので加算はされていきますが、正直距離メーターの方がぐんぐんメーターは上がっていきます。深夜は特に車が少なく渋滞はほぼないので、同じA地点からB地点の仕事でも昼は20分かかるところを深夜は10分で仕事が完了したりします。その分時間メーターは加算されませんが1つの仕事の消化速度が違うので、深夜の場合は次のお客様に早く向かうことができます。結果、組数が増えるので時間単価が深夜は昼に比べて上がります。結果、昼は夜より稼ぎにくいのです。

②明け休みがない

月に22勤務~26勤務するのが一般的昼日勤のシフトですので、先ほどの写真のシフト例にもありますように、一般的なサラリーマンと働く時間が一緒になります。ですので当然週5勤務以上は当たり前ですのでタクシードライバーという仕事のメリットである明け休みを享受できませんので特別感はあまり感じることができないと思います。

③配車される車が不利になることも

会社さんによると思いますし、全車両JPNタクシーが導入されている会社さん(※転職を考えれている方は面接に行かれるタクシー会社さんの車両状況は聞いた方が良いです。なるべくJPNタクシーが多い会社さんの方が稼ぎやすいです。機会がありましたら記事を書きます。)は関係ない話かと思いますがクラウンとJPNタクシーが混在している営業所ですと、昼日勤の方はクラウンが配車されてしまうケースが普通にあります。台数が余っていたらJPNタクシーを乗らせてくれることもありますが、その日出るドライバーさんが多くて台数がパンパンな状態ですと、会社側からしたら隔日勤務の方にJPNタクシーを乗ってほしいのです。なぜなら1日隔日勤務の方は乗ってくれるのに対し、昼日勤の方は10時間くらいで帰ってくるので残りの10時間その車両は車庫で眠ることになるのです。もちろんその後、夜日勤の方が乗れば会社としてもロスがなくなり問題はないのですが、昼日勤の人が夜日勤の人に比べて多い場合はどうしてもそのような状況になることがありますし、実際に私も経験しました。

■最後に

私は初乗務してから研修期間を除き、半年近く隔日勤務で働いていました。ただしペーパードライバーでかつ、道も知らないのもあったのか、違反や単独事故を繰り返してしまいました。点数もあっという間に6点を失いました。このままではまずいと思い会社に頭を下げ、昼日勤に変えてもらいまずは運転に慣れること、道を覚えることに注力をしました。結果、1年近く昼日勤をさせてもらい事故は完全になくなりました。違反も減り、今では免許の点数は完全に回復し、1年半近く無違反、事故は2年間無事故賞を会社から頂きました。いまでは隔日勤務に戻らしてもらっていますが、あの時昼日勤をさせて頂いた会社には感謝しかありません。

本日の記事は以上です。
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