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子が産まれたら親に感謝の気持ちが芽生えるのか?

もうすぐ子どもが産まれる。
楽しみにしているのとは別に、どんな感情が自分に出てくるんだろうという興味と怖さがある。

それは、子どもを持つと親への感謝が生まれるというもの。

これって、私にも起こるんだろうかと、すごく興味がある。
はっきり言って、親に感謝したくない。
感謝している部分はあるけれど、今以上、親に対して何も思いたくないし、気持ちを割きたくない。

私の中でほぼゼロで凪のようでいてほしいのだ。

そんなことを思っていても自然に感謝するのかもしれないし、こんなことだったのかと思うのかもしれない。

似たようなことで一人暮らしをすると親への感謝が生まれるというのもある。実際に、友人は一人暮らしをして親のありがたみがわかったと言っていたが、私は全く分からなかった。

家の中のことは母が専業主婦でずっと見ていたから最初から何も困らずにできた。
キッチンには立たせてもらえなかったので(キッチンは母の城でいじられるのを嫌がった)、ほとんど料理をしたことがなかったけれど、失敗したことはない。夫から口が肥えたと言われるくらいなので普通〜それ以上にはできていると思う。

洗濯、掃除も普通にこなせた。1DKの部屋で実家の3LDKより狭いがあれだけ大変大変と言っていた母の家事は大したことをしていないのがすぐにわかった。

本当に大変だと思っていたなら、手際が悪いか変なこだわりで勝手に力んで押し付けがましいだけだ。 
そして東京の家賃は私が住んでいた実家の賃貸とほとんど同じ価格だった。
なんだ、私は地元に戻れば家族を養えるのかと。もし誰かと結婚して夫も働いてたら全然余裕じゃないかと拍子抜けた。

なので一人暮らしをして父にも母にも感謝の気持なんてわかなかった。一人暮らしと子育てしながら働き、家事をするのは違って大変なんだろうけど、それは果たしてどれぐらいのことなんだろう。
子育ては一人でなく夫もいるから分散される部分もある。

そもそも感謝ってなんなんだろう。
これから私が子にむける愛情、時間に対して、親も同じだけ費やしてくれたという実感が感謝になるんだろうか。

そういう方向に向かうか、もっとこうしてくれればよかったのにとなるのか。その差のような気がしてきた。

親の道をなぞっていると感謝につながるけれど、別の道を歩んでいたら疑問が湧きそうな気がしてきた。

きっと私は後者だ。というか、親みたいにはならないとずっと反面教師にしてきたから、今さら親の道をなぞれないしそういう価値観を持っていない。

愛情はたくさんもらった。それを自分と周りの大切な人に使えている自覚もある。感謝するのはその部分だけだ。でもそれは本当に親のおかげなのか、私の持って生まれた受容する能力の高さゆえなのか、見分けがつかない。

産まれてしばらくしたら、振り返って書こうと思う。


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