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Twitterの乗っ取られ未遂を経験してなぜか黒歴史への反省を促された

今朝、起きたらTwitterアカウントが乗っ取られようとしていた。

なぜ未遂かというと、登録メールアドレスが変更されていなかったため、「パスワードを忘れた方はこちら」から変更ができ、Twitter上における被害は軽傷で済んだ。

乗っ取りがいのないアカウントだと途中で気づきやがったな、と思った。

しかしメールの受信ボックスに覚えのない「パスワードが変更されました」という旨のメールが来ていたのにはやはりいい気持ちはしなかった。
しかもまだ安心はできない。他のSNSやメールのパスワードなども今一度見直さなければなるまい……。

まさか自分の人生がイーロン・マスクと交差する日が来るとは思いもしなかった(してない)。

現職に来る前はITとWEBの畑を転々としていた。なんとなく(ITって響きが)かっこいいから、という理由と、慢性的な人手不足の業界のために常に募集情報が出ていたので多くを望まなければ就職先の選択にそこまで苦労しなかった。
しかし頭脳と興味が追い付かず、入社しては辛くなって転職……を繰り返していた。0と1の世界に憧れたが、どうしても辛さが勝ってしまったのだ。

何が言いたいかというと、IT出身だろうが何だろうがTwitterアカウントを乗っ取る仕組みなんてわからない。C言語もわからない。なんならWindowsソフトの使い方だって怪しい。だから今回の件も朝から布団の中でぶるぶる震えた、というわけだ。

そして心のどこかで「それでも他のIT嫌いの人よりは知見がある」とどこかで高を括りまくっていたことを自覚した。今回は大事に至らずに済んだが、本格的に乗っ取られたら手も足も出なかっただろう。
有名人じゃなくて良かったあはは。

仕事があるだけでとても光栄なことだと所得的に痛い大人の私は知っている一方で、たまに「新卒でITを選ばなかったらどんな人生だったのだろう」と考える。最初から美術館勤務を希望していたら入れたのか?入れたとして、不満なく人生を送れただろうか?

答えはNOだ。
だって性格的に不幸を見つめやすいのだ。
恵まれた人間関係、やりたいことと一致した職務内容、頑張りに見合った給与。最初からこれらを満たされて渡されたところで、私は何かにつけ難癖をつけ、勝手に悩み、転職をしていただろう。たぶん恐らく十中八九。

若い時分はイキがっていた。忙しいことが偉い、同期を出し抜かねば、と本気で考えていたのだ。どうして私だけ辛いの、などという自己中心的・自己憐憫を周囲に振りまいていた。今思い出しても消えてしまいたい。

30代で「しんどい」と気づき始め、40代になった今やっと少しだけ霧が晴れてきた気がする。

そこにはなんのノウハウもない。ただのたうち回って自己啓発系の本を読みまくっては落ちこぼれ、不満を言っては自己嫌悪に陥って自分を一番嫌いになって、そんな時間が流れたに過ぎない。

とりあえずTwitterアカウントの2段階認証をSMS通知が来る設定にしようとしたが、それが有料会員のみの選択肢と知り愕然としている(遅い)。
他の選択肢について1から学ばねばならない。

こうやってわからないことばかりに日々遭遇し、傷つきもがきながら人生は続くのだろう。
対抗する方法を自分で見つけられるうちは負け宣言はしない方向で、今日も用心深く不幸の位置を確認してはいる。

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