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1年目で、自分は看護師に向いていないと気づいた人へ

私も1年目の頃そう思ってました。というか今も思い続けています。それでも今も、それなりに楽しく看護師を続けているのですが、それは昔、先輩に言われたある言葉があったからでした。

「大丈夫。ほとんどの人が向いてない。」

そんなわけないと思いました。だって自分以外の人はみんなはじめからうまくやっているように見えたから。
その時に話してもらったことを共有できればと思います。

看護師の仕事はマルチタスク

看護師は常に2つ以上のタスクを抱えていて、体も頭も心も常にフル回転させる仕事です。
薬や点滴の時間を気にしながら、検査出しの時間も見て、その間常に鳴り続けるナースコールに対応。目の前のことだけでなく、明日の退院や処置の準備、合間で記録もしたいけどできなくて…みたいな感じではないでしょうか。

そもそも人間の脳はマルチタスクに向いていない。

先輩曰く、そうらしいのです。
つまり、マルチタスクが得意な人というのはほとんどおらず、そういう人は
マルチタスクをシングルタスクに並べ替えるのが得意なのだそう。
ですが、シングルタスクへの並べ替え、すなわち優先順位を立てる、というのは、高度な知識と長年の勘みたいなものも必要となってきます。センスだけでできることではないということです。

つまり、はじめはできなくて当たり前。

ってことか!なーんだ、よかった!と当時の私は思いました。(諦めが早い。)

人は忘れる生き物です。ほんの1年前は自分もできなかったことを後輩にやらせて、「なんでできないの?」って言ってきます。
あーこの人忘れっぽいんだなー、自分もできなかっただろうに。って思っておけばOKです。
みんな最初はできないこと。でも少しずつ知識と経験を積み重ねていってできるようになっていくことです。

向いていないと気づけたあなたは、ものすごく頭が良いのだと思います。
それに気づける洞察力と分析力があるわけですから。

看護師資格を取ったから、せっかく就職できたからって、今の職場にずっといる必要はないと思います。いやなら逃げましょう。
でも、1週間のうちに1回でも『看護師楽しいな』って思える瞬間があるなら、続けてみてくれる仲間がいたらうれしいな、と思います。



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