🏠『LIFE HOUSE』vol.11は7/19（日曜日）の17時から。 今回のゲストは、健常者/障害者というカテゴライズの壁を崩し続ける15歳、TKこと、ミウラタケヒロくん。

7/19（日曜日）の17時から、七尾旅人youtubeチャンネルにて、『LIFE HOUSE』vol.11を配信します。

今回のゲストは、魅力的な活動の数々を通して健常者 / 障害者というカテゴライズの壁を崩し続ける15歳、TKこと、ミウラタケヒロくん。

TKこと、ミウラタケヒロくん。１５歳。
複雑心奇形という、無事に生まれてくる確率３％の難病を抱え、出生前から母子の戦いは始まった。想像を絶する困難を伴った出産の数日後に、平均寿命１５歳と宣告された少年。
乳児の頃、病院での医療事故によって、さらに脳障害を負う。

コロナ禍のずっと前から、空気中の見えないウィルスにおびやかされ、在宅中心の生活を余儀なくされてきた彼は、自らをこう表現した。
「僕は生まれながらのステイホーマーだ。キャリアは１５年。ステイホームのプロと名乗りたい」
そんな身体状況にもかかわらず、そんな状況だからこそ、この数年間、母であるユウさんとともに全国を飛び回り、体力の許す限界まで、さまざまな境遇を生きる人々に向けて、新たな光を投げかけ続けてきた。

そんな彼の１５年間の歩みが「TKマガジン」として一冊の魅力的な本にまとめられ、７月10日、ついに出版された。

対孤独用分身コミュニケーションロボット「OriHime」を開発し、重度障害者、不登校児など、これまで在宅を強いられてきた人々の風景を一変させようとする吉藤オリィ氏。

「ゾンビサッカー」「イモムシラグビー」「こたつホッケー」など、身体的優位性に束縛されることなく誰でも参加可能な「ゆるスポーツ」を次々に考案し、社会が抱える課題を浮き彫りにしてきた澤田智洋氏。

乳児期に同じ病室で過ごして以来の幼馴染、１５歳の天性のシンガーCharなど、
さまざまなユニークな人々との対話や、活動記録。

〈障害者の性教育〉と銘打たれた対談では、乙武さんに「なんでモテるんですか？」と直球質問。

タケくんにしか不可能な攻めた構成と、文章、写真、漫画…ポップで力強く躍動する、生きた情報の数々に驚かされる。
本を読んでいてこんなにもワクワクしたのは久しぶりだ。
ページをめくるたびに、僕の気分は高揚して、くすんでいた世界に新たな色彩が加わるのを感じた。

ぜひ今のタケくんと二人きりで話してみたい。

立て続けの大手術に耐えなくてはならなかったタケくんの幼少期、
大きな声で泣いたり笑ったりすることによる心臓への負担を避けるため、母ユウさんはタケくんの微細な変化にいつも気を配り、過度に泣かせない、笑わせないよう、細心の注意を払った。
本当なら好きなだけたくさん感情をあらわにしていいはずの幼い時期に試みられたこうした生活を、ユウさんはTKマガジン収録のインタビューのなかで「子供にとって不自然な姿で育てなければいけなかった」と振り返る。

生存のためにさまざまな制約を課された生育環境の中で、
感情をスムーズに表へ出すことが難しくなり、今でも大きな感情表現は苦手だという。

タケくんは、ツイートやメールなどの文章では、１５歳とはにわかに信じがたいほど聡明で、洞察が深く、饒舌でもある。
表現力と人間理解に満ちた彼の言葉に、僕はいつも密かに鼓舞されてきた。

しかし実際に対面で会うときのタケくんは、照れ屋で、言葉少なめ。そんなタケくんのことも僕は大好きだ。

なので「LIFE HOUSE」のような筋書きのないライブ配信はちょっと緊張するかもしれないけど、
彼の好きなスピードで、好きな分量だけ話してくれたらいいなと思っている。

今回はトークの合間に、いつもより少し多めに歌おうと思っています。
緊張してたはずのタケくんが、演奏のあいだはいつもすっと柔らかく寛いだように思うから。

「歌」はただの言葉でもなく、音でもなく、その間のなんだか曖昧な場所にある。
その曖昧さは、豊かさであり、可能性だと僕は思う。

健常者 / 障害者という、世間が決めたカテゴライズを無化してしまうような新しいアイデアを皆に向けて紹介し続けてくれるタケくんは、
僕にとってまるで、歌のような少年だ。

〈イベント概要〉
対コロナ支援・コラボ配信シリーズ『LIFE HOUSE』（ライフ・ハウス）は街角の小さなベニューをイメージした、手作りのオンラインイベントです。投げ銭ライブですが、経済的に苦しい方であっても、無料で誰でも観られます。収益は全てゲストにお渡しするか、相談の上、追い詰められた他の誰かや、お店等への支援に回します。（投げ銭については寄付、施しではなく、出演して下さるゲストさんへの対価と捉えてください。あくまでも小さなライブハウスのイメージで。映像アーカイヴも残しますので、後からでも、いつでも投げ銭可能です。）

〈アーカイブ〉

『LIFE HOUSE』vol.11　過去最長の２時間半に及ぶ放送となりました。
途中で窓を開けて歌ったら、夏の音色が流れ込んできた。

タケくん１５歳、飛び入り参加で歌ってくれたChar１４歳、希望でしかない２人の顔を見ながら、夏祭りの帰り道のように放送が終わりました。

TKマガジンが書店に並ぶといいな。
あるひとりの１５歳の稀有な人生から紡ぎ出された音楽。
大きな価値と重みを伴った本です。
なんとかならないだろうか。

※これまでの全放送アーカイブはこちら。
https://note.com/tavito/n/n31ef10620508


〈投げ銭方法〉
◉スマホアプリ「pring(プリン)」もしくは、PayPalの投げ銭サービス「PayPal.Me」を使用します。詳しい説明は、こちら初回放送の記事の下段に。（映像も観られます）
↓
https://note.com/tavito/n/nabe0a5713000

◉「Pring(プリン)」で投げ銭される方はこちら第11回のイベントページです。
↓
https://team.pring.app/teams/1630/posts/13022  

◉PayPal.Meで投げ銭される場合は(Add a note)に「第11回ゲスト、タケくん へ」と必ず記入ください。どのゲストさんへの謝礼か不明になってしまうため。こちらのURLから投げ銭をお願いいたします。
↓
https://www.paypal.me/tamatamastudio

※PayPal.Meでの投げ銭は１回につき(規定の手数料＋40円)が投げ銭から引かれますので、少額での投げ銭は 「pring(プリン)」がおすすめですが、PayPal.Meでちょっと上乗せして投げ銭してくださってるお客さんも居ます。感謝。ゲストさんにしっかり届けます。



〈プロフィール〉

★TKタケヒロ　プロフィール
https://twitter.com/Takeru_FTX

2005年2月16日兵庫県芦屋市生まれ。

生後27日、最初の心臓手術を受ける。

生後半年、2回目の手術後に医療事故にあい、脳障害を負う。

12歳、子どもの医療事故裁判ではほとんど例がない「原告である子ども自身による意見陳述」を行う。

13歳、エンターテインメントと福祉の融合と、生きているだけで幸せになれる社会を目指して「一般社団法人こどもエンターテインメント」を立ち上げる。講演活動、居場所作り、障害者のスポーツ、芸術、生活支援ツールなどのテクノロジーに関する複数のプロジェクトを同時に走らせる。

幼稚園、障害を理由に入園拒否を受け、特別支援学校に在籍するも不登校を経て、中学部ほぼ中退。小卒。

2020年7月10日、15年間の活動を記録した「みんなで創るTKマガジン」を発行。

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