『LIFE HOUSE』vol.10は、7月7日七夕の21時から。ゲストは閉店が決まった秋葉原グッドマンのブッキングマネージャー鹿島さんと、この場所でエクストリーム極まりないイベントを開催し続けてきたドラびでお、一楽さん。

ロゴ写真Ver.

7月7日、七夕の21時から、七尾旅人youtubeチャンネルにて、『LIFE HOUSE』vol.10を配信します。

今回のゲストは、惜しくも閉店が決まった秋葉原の老舗ライブベニュー、クラブグッドマンのブッキングマネージャーを担当されているカシマ・エスヒロさんと、この場所で、これ以上無いほどエクストリームな夜を400回に渡って現出し続けてきた、ドラびでお、一楽儀光さん。

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COVID-19の影響で、2月にはライブキャンセルが相次ぐようになり、3月から完全なライブ自粛に突入。
悪いニュースは沢山流れ込んできたけれど、なるべく前を向くようにして、自分なりに、なにかしら作り続けてきました。

4月からは街角の小さなライブベニューをモチーフにした手作りの配信番組、対コロナ支援『LIFE HOUSE』を開始し、おぼつかない足取りではありましたが、ゲストさんや、ゲストが指定したライブベニューなどに出演対価 及び支援を届け続けることが出来ました。
やってみると意外と大変で、一時は放送終了を考えたこともありましたが、素晴らしい出演者に恵まれ、コロナ禍における生存のリアリティについて語り合い、苦しみより常に喜びが上回っていたと言えます。


しかしカシマさんから届いたグッドマン閉店の報せは、どうにも耐え難いものでした。

受け入れられないまま、数日を経て、公式発表。
http://clubgoodman.com/

なにか身体の一部を断ち切られるような痛みがあり、3週間が過ぎた今も、どうしても「今までありがとうございました」という言葉までたどり着くことが出来ません。

「グッドマンは大丈夫だろう」自分に限らず、そう思っていた方は多いのではないでしょうか。
失うことになって初めて動揺するのはありがちで愚かなことだと思いますが、
どこか不変の聖域のように感じていた部分があったので、
パンデミックの中でもなんとか前向きに動き続けてきた気持ちを、大きく、くじかれる感覚がありました。

なぜグッドマンが自分にとってこれほど重要だったのか。

このような感情を抱いているミュージシャンは自分だけではないと思います。
グッドマンはなぜこれほどさりげなく東京のオルタナティブ、エクスペリメンタルシーンの磁場を変えていたのでしょうか。
グッドマンがクローズすることによって、何が終わってしまうのでしょうか。
閉店を回避する方法はないのでしょうか。


僕のグッドマンでの出演理由のほとんどは、「ドラびでお」こと、一楽儀光さんのお誘いでした。
「コラボレーションブレイクダウン」「GIGADISCO」などなど、
一楽さんの反骨精神と遊び心あふれるオーガナイズにいつも驚かされてきました。

★一楽さんのブログ記事
嗚呼。悲しきかな秋葉原グッドマン閉店。
https://ameblo.jp/doravideo/entry-12606095482.html

コロナに負けるな!CD10枚組!120アーティスト!プロジェクト始動!
https://ameblo.jp/doravideo/entry-12596659693.html


一楽さんを抜きにしてグッドマンを語ることは不可能ですし、
僕自身のインプロヴァイザーとしての試行を振り返ることも困難です。
一楽さんが居たから自分は成長してこれたという意識があります。
今回出演をお願いしたところ、ライブ演奏も含めて快諾して頂けました。

完成間近という一楽さんの自宅配信スタジオは、相変わらずのアナーキックな熱を帯びていました。
どうか、お楽しみに。

今回の放送の収益は、秋葉原グッドマン閉店回避、または発展的モデルチェンジに向けての頭金として、カシマさんに託したいと思います。


追記:
7月12日(日曜日)グッドマンから無観客配信で、七尾旅人ワンマンライブをさせて頂くことになりました。
このベニューでの自分は常にハードな即興演奏がメインであり、持ち曲はほとんど歌ってきておりません。
なのでワンマンライブすることは内心の夢でした。これが最初で最後の機会になってしまうんだろうか?

一楽さんも7月19日にグッドマンから特別な配信があるそうです。
https://twitter.com/doravideo/status/1276548185008340997
こちらもお楽しみに。

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〈イベント概要〉
対コロナ支援・コラボ配信シリーズ『LIFE HOUSE』(ライフ・ハウス)は街角の小さなベニューをイメージした、手作りのオンラインイベントです。投げ銭ライブですが、経済的に苦しい方であっても、無料で誰でも観られます。収益は全てゲストにお渡しするか、相談の上、追い詰められた他の誰かや、お店等への支援に回します。(投げ銭については寄付、施しではなく、出演して下さるゲストさんへの対価と捉えてください。あくまでも小さなライブハウスのイメージで。映像アーカイヴも残しますので、後からでも、いつでも投げ銭可能です。)


〈アーカイブ〉

必見…! ⚡👹⚡


※これまでの全アーカイブはこちら
https://note.com/tavito/n/n31ef10620508


〈投げ銭方法〉
◉スマホアプリ「pring(プリン)」もしくは、PayPalの投げ銭サービス「PayPal.Me」を使用します。詳しい説明は、こちら初回放送の記事の下段に。(映像も観られます)

https://note.com/tavito/n/nabe0a5713000

◉「Pring(プリン)」で投げ銭される方はこちら第10回のイベントページです。

https://team.pring.app/teams/1630/posts/12564

◉PayPal.Meで投げ銭される場合は(Add a note)に「第10回ゲスト鹿島さん、一楽さんへ」と必ず記入ください。どのゲストさんへの謝礼か不明になってしまうため。こちらのURLから投げ銭をお願いいたします。

https://www.paypal.me/tamatamastudio

※PayPal.Meでの投げ銭は1回につき(規定の手数料+40円)が投げ銭から引かれますので、少額での投げ銭は 「pring(プリン)」がおすすめですが、PayPal.Meでちょっと上乗せして投げ銭してくださってるお客さんも居ます。感謝。ゲストさんにしっかり届けます。


〈プロフィール〉

★ドラびでお(LaserModular)  
 2012年長年プロとして活動してきたドラムを引退。その後tkrworks社と長年開発を進めて来た映像と音楽をリアルタイムにリミックス出来る自作楽器「DORAnome」により活動を再開。既製の楽器ありきの音楽では無く楽器自体から自分自身の音楽専用に一から作り上げるというコンセプトにより圧倒的な個性と唯一無似な世界観を出している。この「ドラびでお」は世界中のロックフェス、ジャズフェス、メディアアートフェス、映画祭、芸術祭でも好評を博し2020年にも大規模なワールドツアーが企画されている。  
現在はモジュラーシステムによるレーザー、LEDコントロールシステムによるライブ・ワークショップを世界中で展開中である。 他にも映画出演、執筆活動も盛んに行っている。 
2005年にはARS Electronica(オーストリア)にてその年最も優れたDigital Musicsに贈られるHonorary Mention賞を受賞。2007年6月世界芸術界の最高峰ベネチアビエンナーレに招待され2008年8月にはスペイン「サラゴサ万国博覧会」に日本代表として招待され2009年には人気テレビ番組「SMAP×SMAP」にも出演している。
 2019年には瀬戸内芸術祭にてGIGANOISE、GIGAMODULAR、DIY MUSICAL INSTRUMENTS MAKERS COLLECTIVE!!の3作品をキュレーションし話題を呼んだ。
https://twitter.com/doravideo


★カシマエスヒロ 
1993年からパンクバンド”bossston cruizing mania”のボーカリストとして活動。
2006年、秋葉原クラブグッドマンのブッキングに就任、東京アンダーグラウンドに関する様々なイベントをオーガナイズ。2009年、オルタナティブなバンドを集めたインディペンデント都市型フェス『東京BOREDOM(ボアダム)』を主宰チームの一員として運営。東京大学駒場キャンパス多目的ホールに非常階段、ドラびでお、ECD、ULTRA BIDE、MELT BANANA、outside yoshino(吉野寿)等を集める。その後、名古屋、京都、秩父など日本各地、果ては台湾でも開催。

noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。