『LIFE HOUSE』vol.18は、11月17日(火曜)の21時から。ゲストは君島大空くん。

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11/17(火曜日)の21時から、七尾旅人youtubeチャンネルにて、『LIFE HOUSE』vol.18を配信します。

シンガーソングライターの君島大空くんをゲストに迎えます。

きみしま3

君島大空くんと11/19にオーチャードホールで初共演することになった。

オルタナティブシーンの才媛、石橋英子さんとのスリーマンで、
なんと今時珍しい、有観客、無配信。

コロナ禍のなか音楽シーンでも様々な試行錯誤が続けられてきたけれど、
本当に久しぶりに、通常の興行形態のイベントだ。
まだまだ現時点でこの形はレアケースだと思う。
その日、そこに集まったお客さんだけが記憶する一夜になる。
https://sunrisetokyo.com/detail/12158/


君島大空。いい名前だなと思う。
以前から僕の演奏を観に来てくれたり、素敵なカバー音源を聴かせてくれたり、君島くんのことはずっと気になっていたが、一言、二言のやりとりばかりで、ちゃんと話したことはなかった。
彼のギタリストとしての高い技巧、そしてさまざまな画材をとけあわせレイヤードしたような繊細な音世界の背後にあるものはなんだろう。意図的にノイジーに構築されているようにも聴こえる音像の隙間から漏れ出る美しいギターと中性的な声には独特の距離をともなった希求を感じる。

年齢はたぶん15歳ほど離れているが、君島くんは19歳の時に、僕の19歳の頃の作品(1stシングルやアルバム)を初めて聴いたのだと教えてくれた。
それならタメ年で、19歳同士で出会ってるとも言えなくはなくて、
タイムマシンに乗って、少年時代の友人に再会するような感じもあるね。

コロナのあいだ、彼がどんな風に過ごして、何を考えてきたか、
またこれまでのお互いの話なんかを一緒にできたら楽しそうだなと思った。

最後に演奏コーナーもあるので、19日にオーチャードへ来られない方には、すこしだけ2日後の、近未来の光景を、シェアできればと思います。
19歳の頃の曲を歌おうかなー。ハードル高え…^^

お楽しみに。

下記、君島くんから放送に向けてメッセージを頂きました。


僕が19歳の頃、僕が出会った七尾さんも19歳でした。
言葉が声になった時に崩れていってしまう、と思っていたものが七尾さんの声には詰まって聴こえました。
当時、僕は声がコンプレックスで、歌い方や声の出し方に一番悩んでいた、言葉も今よりももっと遠く、掴めなくて、そしてとっても残酷なものだと思っていた(今でもそうだけど)頃でした。そんな身勝手な葛藤の中 七尾さんの歪んでいるのに透き通った歌は自然に体の底の静かな湖面に注がれていった。おこがましいけど、「この人、僕だけに見えてるはずの景色の中に、僕よりもずっと前に居たんじゃないか?」というような、奇妙な深い安堵を覚えて、言葉をひとつひとつ指でなぞるように聴いていました。

ひょんなことから11/19に渋谷のオーチャードホールという大きなホールで石橋英子さんと七尾さんとご一緒する機会が降ってきました。石橋さんの音楽も、もやもやと過ごしていた10代後半に出会い聴き始めました。それまでに聴いてきた日本の、所謂Jpopでは見たことのない曲の展開や構成。本物の霧のような静けさ、声や歌の在り方が衝撃的で、またすっと体の底へ注がれていきました。僕にとっては、その頃の自分に会いに行って教えてやりたくなるような嘘みたいな本当の日です。

その前にLifehouseに出てよ、と七尾さんから連絡をいただきました。なんだか、親戚からの連絡みたいでとても嬉しかった。前から訊きたかったことや、僕はコロナの中でどんな事を思ってきたのか。この濃くて薄い今年を振り返っています。

数年前、渋谷のライブハウスの前で初めて会った時、僕は今思い返しても笑ってしまうほど緊張してて、伸びきったテープみたいになって名前くらいしかまともに言えなかったので、ゆっくりお話しができるのがとても楽しみです。その日は19歳になって待ってるからと言ってくれたから、僕も19歳の君島を引っ張り出しておこうと思います。

君島大空 



〈イベント概要〉

対コロナ支援・コラボ配信シリーズ『LIFE HOUSE』(ライフ・ハウス)は街角の小さなベニューをイメージした、手作りのオンラインイベントです。投げ銭ライブですが、経済的に苦しい方であっても、無料で誰でも観られます。収益は全てゲストにお渡しするか、相談の上、追い詰められた他の誰かや、お店等への支援に回します。(投げ銭については寄付、施しではなく、出演して下さるゲストさんへの対価と捉えてください。あくまでも小さなライブハウスのイメージで。映像アーカイヴも残しますので、後からでも、いつでも投げ銭可能です。)


〈アーカイブ〉


※これまでの全放送アーカイブはこちら。
https://note.com/tavito/n/n31ef10620508






〈投げ銭方法〉

◉スマホアプリ「pring(プリン)」もしくは、PayPalの投げ銭サービス「PayPal.Me」を使用します。詳しい説明は、こちら初回放送の記事の下段に。(映像も観られます)

https://note.com/tavito/n/nabe0a5713000



◉「Pring(プリン)」で投げ銭される方はこちら
第18回のイベントページです。 

https://team.pring.app/teams/1630/posts/16171      

◉PayPal.Meで投げ銭される場合は(Add a note)に「第18回 君島大空さんへ」と必ず記入ください。どのゲストさんへの謝礼か不明になってしまうため。こちらのURLから投げ銭をお願いいたします。

↓
https://www.paypal.me/tamatamastudio

※PayPal.Meでの投げ銭は1回につき(規定の手数料+40円)が投げ銭から引かれますので、少額での投げ銭は 「pring(プリン)」がおすすめですが、PayPal.Meでちょっと上乗せして投げ銭してくださってるお客さんも居ます。感謝。ゲストさんにしっかり届けます。




〈プロフィール〉
君島大空
1995年生まれ 日本の音楽家。
2014年から活動を始める。
同年からSoundCloudに自身で作詞/作曲/編曲/演奏/歌唱をし
多重録音で制作した音源の公開を始める。
2019年 3月13日 1st Ep 『午後の反射光』を発表。
4月には初の合奏形態でのライブを敢行。
2019年 7月5日 自主制作 1st Single 『散瞳/花曇』を発表。
2019年 7月27日 FUJI ROCK FESTIVAL "19 ROOKIE A GO-GOに合奏形態で出演。
同年11月には合奏形態で初のツアーを敢行。
2020年1月 Eテレ NHKドキュメンタリー「no art, no life」の主題曲に起用。
2020年7月24日 2nd single 『火傷に雨』を発表。

ギタリストとして 高井息吹、坂口喜咲、婦人倶楽部、吉澤嘉代子、adieu(上白石萌歌)などのアーティストのライブや録音に参加する一方、劇伴、楽曲提供など様々な分野で活動中。
photo by 平木希奈(https://hirakimana.com/)


noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。