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今年度、40名の現場責任者となった。
・人を育てなきゃいけない
・指導して成長させる
・上司は部下に気を使う
・部下の文句や不満を聞く

正直、辛いんだろうなという印象だ。

そのなか見つけたのが本書。
部下を育ててはいけない⁈…本当に?
ということで本書を手にした。

出たしはこうだ。
部下を「育てる」ためにしっかりと教え、
手柄を立てれば褒め、時には叱る。
これまでリーダーの大半が、
良かれと思ってやってきたことである。
しかし、これらがかえって、
リーダー自身の首を絞めている。
価値観も考え方も違う中で、
部下全員が等しく「育つ」なんてことは…

ありえない。

【著者:田端 信太郎】ってどんな人??


・1975年10月25日生まれ
・慶應義塾大学経済学部卒業
・日本のインフルエンサー、起業家、著作家、投資家、YouTuberと多彩な顔を持つ
【経歴】
・NTTデータを経てリクルートへ。
・フリーマガジン「R25」を立ち上げ
・ライブドアに入社し、livedoorニュース統括
・VOGUE、GQ JAPAN、WIREDなどの著名Webサイトを多数運営
・LINE株式会社 上級執行役員
・Twitterフォロー数 30万人以上
・スタートトゥデイ(前身ZOZO)コミュニケーションデザイン室長
※2021/12/19現在、すごいな…

【上司力、最強10選】

上司力①
■部下を育てる→部下を取り替える「選別」
見込みある部下と見込みない部下を選別して、
ダメな部下は組織内で他の良い人材と取り替える
*既に育てる、という考え方でない。

上司力②
■手柄を褒める→悪いことだけ報告させる
良い事はみな勝手に報告してくる。
悪い報告が遅いと小さな火種が大火事になる。
「お前はサラリーマンだから、良いニュースを伝えて上司の点数を稼ぎたいか。」
「悪いニュースはないんか?」
*今リーダーとして、日々良いニュースばかり届いてると、実はヤバいかもね…

上司力③
■管理する→ポーズをとる
上司が部下の話を聞く姿勢は、
手を止めて、体を向けて聞く
時間がないなら、「〇〇時からとその場で約束」
「後にしてくれ」…なんてのはあり得ない。
上司の仕事の中核は、これだから。
ちゃんと見てますよ、というポーズをとる。

上司力④
■いい上司を目指す→上司像は部下に聞く
理想の上司など目指してはいけない。
多様化する今、理想の上司像なんてない。
上司とは部下の力を最大限に引き出すこと、
だからその答えは部下に聞けばいい。
例)
上司:将来、どうなりたい?
部下:人に感謝される仕事がしたい
上司:ホームレスにパンを配ったら?
部下:いやそういうことじゃ…苦笑
上司:誰に、何をして、感謝されたいのか。
そこをもっと具体的に教えて欲しい。
と明確に、正確にヒアリングする。

例)
上司:将来どうなりたいか?
部下:係長に出世したい
上司:それを叶える為に、私ができる具体的な事はあるか?それをしたい。
→部下を奮起させ、自分も意にそう姿勢を見せる

上司力⑤
■冷たい上司と公平な上司
部下に対しては公平でなければいけない
髪を切ったのに気づいて声かけたら、
全員に同じ対応をすること、
は難しいよね。
特定の部下とだけランチに行く、
は贔屓してると思われ、
全体パフォーマンスが下がる要因となりうる。
→「フェアに接する」ことを貫いてこそ、
部下は「好き嫌い」抜きにして、信頼する。

上司力⑥
■監督する→応援する
チーム内にいい空気を作り、
メンバー自ら動き出す組織こそ
最高のリーダーシップだ。
時にはチアリーダー、時にはDJのように、
チームの雰囲気を読み、その役割に徹する
例)
行きたい店(肉料理)を、壁に貼り付ける
営業数字が書かれた紙よりも、
この店に行くぞー!の方が、
やっぱり力は発揮してくれる、団結もする。

上司力⑦
■責任を全うする→演技力を磨く
どんなに他人事(明らかに自分ではない)でも
「これは私の責任です」
と言える力強さ(演技力)は大切である。

そして対外的なお詫びの際は、
申し訳ありません。
と頭を下げるのではなく、
事実を把握したうえで、謝る部分は謝り、
必要以上にペコペコする必要はない。

そして対外的なお詫び(クレーム)場面がきたら
「俺の名演技を見ておけ!」
「ようやく俺の見せ場が来たな!」
くらいの心意気で挑む。

上司力⑧
■経費を節約→正々堂々と使う
使った経費より、どれだけ稼げるかが勝負
部下の経費に逐一メスを入れるのではなく、
その経費を使って、
どれだけ稼げたか?売上が上がったか?
に着目する。

上司力⑨
■友好関係を保つ→激論を戦わせる
イケてる会社か否か。
それは激論を社内でしてるか否かである。
メンバー全員が和気藹々としていることが、
いいチームではない。
メンバー全員が同じ目的を持ち、
時には激論を交わしながら進むことが大事。

妙にプライドの高い人間は、
ケンカにおけるコントロールが下手で、
些細な小競り合いをして、
自分のプライドを満たそうとする

真の上司は、
つまらない小競り合いはせず、
ケンカするべき時にケンカする
強さを持たなければいけない。

上司力⑩
■リーダーに求められるのは「圧倒的な成果」
「部下を育てる」ことでも
「良き上司である」ことでもない。
それらは成果を出す手段にすぎない。
ピータードラッガー氏によれば
「成果が何もなければ、温かな会話や感情も無意味である」という言葉がある。

【まとめ】

メンバーからチヤホヤされる、
良き上司である必要はなく、
圧倒的な成果を上げる上司であってほしい。

逆説的ながら「成果を出す」という成功体験を
一緒に経験させてくれる上司ほど、
部下を育てる上司はいない。


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