【小説】太陽のヴェーダ 先生が私に教えてくれたこと(31)
(第1話/あらすじ)
約束通り、勤務を終えた瀬名が車で送ってくれた。ぐっすり寝たおかげで、体がだいぶ軽い。
最寄りの駅前で降ろしてもらい、スーパーで買い物をする。自宅までそう遠くはないが、買い物は体に負担がかからないよう、時間も重さも必要最低限に留めた。
外のベンチに座ると、美咲は深く息を吐いた。
今日はいろんなことがありすぎた。
深い呼吸を繰り返し、心を静める。
落ち着きを取り戻すと、今度は意識を巡らせ、内側から体を見つめた。――たしかに軽くはなったが、やはり不調は