高橋和珪

小説や日記など、なんとなく心の浄化をテーマに書いているような気がします。離婚、難病を経験。今は心身ともにすこやか。MARK‘S手帳EDiT愛用者。オリジナル小説→エブリスタ https://t.co/9LlEt9BKUr 親友と「和楽風天」という屋号で地元での活動もしています。

高橋和珪

小説や日記など、なんとなく心の浄化をテーマに書いているような気がします。離婚、難病を経験。今は心身ともにすこやか。MARK‘S手帳EDiT愛用者。オリジナル小説→エブリスタ https://t.co/9LlEt9BKUr 親友と「和楽風天」という屋号で地元での活動もしています。

マガジン

  • バツイチ独身子供なし

    日々のこと。時々物思うこと。 過去の悪口は言いたくない。 関わりも持ちたくない。 意味がなかったとも思いたくない。 ネガティブにもポジティブにも極端に偏ることなく、透き通っていたい。

  • 楽園の記憶/真理の探究

    時々私の中に湧き起こる、とても強烈な、しあわせな感覚。「楽園の記憶」と名付けたこれを、もっと自由に呼び起こしたくて、その正体をつかみたくて、続けている観察。それとこの宇宙の秘密を知りたい、「真理の探究」。

  • 父のこと/命のこと

    2021年、コロナ禍に脳梗塞で逝った父のこと。いくつもの重い決断を迫られた、私たち家族のこと。その後の、日々の暮らしのこと。/父に限らず、命のことをテーマにした内容です

  • 一話完結小説/創作日記

    一話完結小説の本棚。創作活動についてや、作品にまつわる話も。

  • 体の調子を整える

    体調不良を自力でなんとかした話や、病気、入院、ワクチン接種録など、体にまつわる話。

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ご案内2024

noteやエブリスタで、小説や日記などを書いています。なんとなく心の浄化をテーマに書いているような気がします。 離婚、難病、転職の経験者。 基本的には無料です。 時々有料のものも書いてます。 とても個人的なこと。デリケートなこと。家族の大切な出来事。さらしっぱなしだと私の心が消耗しそうなもの。 そういった内容のものが有料になりがちです。 小説については、本編は無料。 番外編や裏話などは有料になりがちです。 「みんなのフォトギャラリー」使わせていただいてます。すてきなお

    • 胸の谷間

      離婚後。「これからは独身か。もう恋愛はいいや」と思った私は、なぜかブラを新調した。恐らくこれは、20代の頃の経験が大きく影響していると思う。

      ¥400
      • 「親友」のこと

        小学生の頃からの親友がいる。 名前は、はじめ☆ちゃん。 クラスが別だったにも関わらず、なぜか仲良くなった。たしか、お互いに絵を描くことが好きだったことで親しくなったように記憶している。 中学で席が近くなると、いよいよ私たちは創作への情熱を爆発させた。毎日おもしろおかしくすごし、給食中には笑かし合いで牛乳を吹き出しそうになるほど。 それから長いこと、「私たち親友!」とお互いに言い合ってきた。中学卒業後は別々の進路をたどり、滅多に会えなくなったものの、それでも私たちは「親友

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        • レシピの研究

          今年の夏。 カルパッチョとカプレーゼを作り続けた。 母からいつ「飽きた」と言われるかとヒヤヒヤしながら、何度も作った。 私はハマると同じものを食べ続けたり、作り続けたりするタチで。過去には焼き菓子やスムージー、パン作りにもドハマリした。 傾向としては本からの影響が大きく、気に入った本を隅から隅まで読みまくって、ひととおり作り倒す。 例えば、 なかしましほさんの 『オーガニックなレシピノート もっちりシフォン さっくりクッキー どっしりケーキ』 『まいにち食べたい”ごは

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        • バツイチ独身子供なし
          11本
          ¥400
        • 楽園の記憶/真理の探究
          35本
        • 父のこと/命のこと
          38本
        • 一話完結小説/創作日記
          19本
        • 牡牛座として生きてゆく
          31本
        • 体の調子を整える
          42本

        記事

          総務部のメガネさんの言葉

          転職が多かった私の脳裏に、今でも時々思い出す言葉がある。わりと大きめの会社で事務職をしていたときのこと。私のパソコンの設定をしに来た総務部のメガネ男性が言った。 「高橋さんはいろんなところで働いてきたみたいだけど――」 私の職歴を知っているのか。 さすが総務部。 メガネさんは画面を向いたまま続けた。 「いろんな職場を知っているからこそ見えるものもあると思うんだよね」 「え、どういう意味ですか」 メガネさんがチラリと振り向く。 「長くいればいいってもんでもなくてね」 「は

          総務部のメガネさんの言葉

          靴とオットマン

          長いこと私の足が世話になった物。 靴とオットマン。 免疫異常の持病が大暴れしていた頃、私の足は激痛に襲われ、立つこと歩くことがままならなかった。 オットマンは布張りのやわらかいタイプ。 部屋の机で書き物をするときに使っていた。イスに座って、足はオットマンに乗せる。足を下げるとそれだけで痛みが増したから。 机とイスを使うのはその後やめて、床座にしている。オットマンも今では、ちょっと腰掛けたいときのベンチ代わりに使っている。 靴はこれで何代目だろうか。 衝撃を和らげること

          靴とオットマン

          母の「贅沢」

          愛犬との朝の散歩中、ふと向こうに目をやると、畑に母の姿があった。 この時間、母は朝ごはんの支度をしているはず。ということはきっと、朝ごはんの食材をとりに来たのだろう。あの場所はキュウリとミニトマトか。 ――昔、母と交わした会話を思い出す。 私がお昼ごはんを準備しようとしていた、ある夏のことだ。 「あんだ! お昼何作んの?」 「冷やし中華にしようかと」 「よし! ほんじゃちょっと待ってで!」 母はいそいそと畑へ行き、よく育ったトマトやキュウリをもぎ始めた。 「はいこれ

          母の「贅沢」

          肌暦 Hadakoyomi

          5月末くらいから、私の肌質が変化した。 毎年のことである。 朝起きたとき、二の腕の内側や、下着の締め付け部分などに、蚊に刺されたようなボコボコがいくつか現れていた。かゆいし、掻くと荒れるし、見た目もよろしくない。 最初の頃は、本当に蚊に刺されたのだと思っていた。だけどそうじゃないことは、すぐにわかる。2時間くらい経つと、ボコボコが消えてなくなるから。 朝だけでなく、夜中にも症状は出る。 お布団の中がホカホカしてあったかいなぁ、というときに出がち。 愛犬とのお散歩から戻

          肌暦 Hadakoyomi

          ライムとスカイ

          手帳に書く文字の色分けについて。 私は5色ペンを使っている。 黒、赤、青、ライムグリーン、スカイブルー。 病院通いしていた頃は、黒、赤、青の3色使いだったが、今はこの5色使い。 とても気に入っているし、私の場合、5色で書き表した方が良い。 今思えば、ライムグリーンとスカイブルー、この2色のおかげで、私のライフスタイルは整ってきたと思う。   * 私は手帳に何か書くとき、基本的にはまず黒で書く。予定にしろ、記録にしろ。 せっかく書こうとしているときに「えっと、これは何色

          ライムとスカイ

          私のボールペン遍歴 Shigno/STYLE-FIT/FEED GP4

          手帳はMARK’SのEDiT。 ペンは三菱鉛筆のSTYLE-FITを5色使いで。 時々浮気もするが、基本的にはこの組み合わせで長年やっている。 20年ほど前は、Shignoを溺愛していた。 キャップ付きの単色ボールペンで。ゲルインクというものに初めて出会ったのがこれだった。 とにかく書き味に惚れて惚れて。 運命の出会いだと思った。 しかし机に向かう学生時代はそれで良かったが、仕事となるとそうもいかない。歩きながらや、電話応対など、咄嗟のメモをとるのにキャップ付きでは出遅

          私のボールペン遍歴 Shigno/STYLE-FIT/FEED GP4

          あの結婚生活に「意味がある」としたならば

          13年間の結婚生活。あれにはなんの意味があったのだろうかと、折に触れて考える。 ああそうか。 あのコロナ禍で、父を看取り、弔う。 そして母を支えること。 そのための準備期間だったのか。 夜中に病院へ駆けつけることも。 徹夜明けでオヅメガダ(※)に突入することも。 泣き崩れる家族の肩を抱くことも。 私は、初めてではないのだ。 13年間の結婚生活。 あれにはなんの意味があったのか。 そう。あれはきっと、次に来る運命の準備期間だったのだ。 ※オヅメガダ……亡くなってから

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          あの結婚生活に「意味がある」としたならば

          【小説】東京ヒートウォール 第6話(終):首都陥落

          (第1話はこちら) 葛西の臨海公園へ到着。 夜で視界が悪い中、急いで朝美の姿を探す。 あれから朝美の着信はない。 いよいよバッテリーが空っぽになったのだろうか。 ――ふと、誰かに呼ばれたような気がした。夕子は咄嗟にあたりを見まわした。 「お姉ちゃーーーーんっ!」 目を見開く。 泣きながらこちらへ駆けてくるその姿、子供の頃とちっとも変わらない。 言葉が上手く出ない。 ずっとこの時を待っていたのに。 自慢のストレートヘアを振り乱し、両手を大きく振って駆けてくる。私のたっ

          【小説】東京ヒートウォール 第6話(終):首都陥落

          【小説】東京ヒートウォール 第5話:主役、脇役

          (第1話はこちら) 憑き物が落ちたように笑みを浮かべる一真につられ、夕子も街を眺める。ヒートウォールの方角から吹く高温の空気が、肌をなでていく。 この距離でこのくらいなのだから、あそこにいる人たちはどれほどの熱波を浴びて―― いや、と夕子は想像を止めた。 灼熱の気流にのまれた人たちがどうなったかを、知っていたから。 「当時の東京も、ヒートアイランド現象に相当参っていたんだ。なんとかしろって声も、担当者を相当苦しめた」 「だったらなんで、わざわざビルを増やして悪化させるよ

          【小説】東京ヒートウォール 第5話:主役、脇役

          【小説】東京ヒートウォール 第4話:メリット、デメリット

          (第1話はこちら) ヒートウォールの足元にかなり近づいた。車の窓越しでも、気流の咆哮が伝わってくる。車内冷房の稼動音も苦しそうだ。 ほどなくして車が停まったのは、故障のせいではない。 「通行止めか。そりゃそうだな。これ以上近付いたら車も溶けそうだ」 無数の赤いライトが点滅している。 一真は再び車を動かし、迂回を始めた。 「一旦離れて、どっかで作戦会議でもするか。避難指示が出てるから、泊まるとこはないだろうけど」 作戦…… ヒートウォールに近付くにつれ、夕子の口数は少な

          【小説】東京ヒートウォール 第4話:メリット、デメリット

          【小説】東京ヒートウォール 第3話:ケンカ

          (第1話はこちら) フロントガラス越しに見る風景は、もう日が沈む準備をしている。 状況は何一つ変わらない。 ヒートウォールをこの目で見たというのに、一真は相変わらず無表情で、無関心そうで、ゲームオタクだ。 「アイテムが足りないのか。それとも他の誰かを仲間にしないと先へ進めないのか。なんにしても情報不足だな。街へ行って誰かに話を聞くか……」 「一真さん、そのゲームに例えるのやめてもらえませんか?」 人の妹が行方不明だというのに。 不愉快でならない。 「ゲームでも現実で

          【小説】東京ヒートウォール 第3話:ケンカ

          【小説】東京ヒートウォール 第2話:東京へ

          (第1話はこちら) サイフが入ったショルダーバッグを引っつかんで、夕子は上り新幹線に飛び乗った。 ――朝美と連絡が取れない。 「回線が混み合っている」ならわかる。でも朝美のケータイにかけると、「電源が入っていない」とか、「電源の届かない地域にいる」とアナウンスされるのだ。 ケータイのチャットアプリの画面に「どこにいるの? 無事なの? 連絡ちょうだい」という言葉を叩き込む。――朝美からの反応はない。 移動の間に車内モニターやケータイのネットを駆使して、できる限り情報を

          【小説】東京ヒートウォール 第2話:東京へ