シェア
私の小さな農園で育ったカボチャ。 お盆頃からついに収穫が始まった。 これまでに追肥をしたり、子づるを切って整理したり、泥がつかないように干し草を敷いたりとお世話してきたが。 母から「これは茂らせすぎだ」と注意されるほど、つるが伸びまくり、葉も大いに茂った。 そして病気にもなった。多くの葉に白い粉状のものがついたのだ。カボチャ畑の隣で育っていた、母のキュウリも同様だった。母の本によると、通気性が悪くてカビが生えたのだとか。今年はしょっちゅう雨が降ったから、そのせいだろう。
カボチャの苗を植えるため、5月に堆肥を入れた、私の小さな農園。大きさにして、二畳分あるかないかといったところ。 一週間後に苗を2本植える予定だったが、ウキウキしすぎたのか、うっかり1本しか買ってこなかった私。少し落ち着きたまえ。 2日後、外出する母に頼んで、もう1本買ってきてもらった。私が買ったものとは違う種類のカボチャで、苗はちょっと小さめ。 すぐに植えたかったが、お天気がよろしくない。今日は暑かったが明日は寒いし雨の予報、という日が続き、あたたかい日まで待機。 そ
私の小さな農園に苦土石灰を入れてから一週間が経った。今度は堆肥を入れるため、母と私、それぞれが一輪車を押す。 私の一輪車には、マルチシートや「野菜肥料」とマジックで書かれたペットボトルが積まれていた。母の一輪車にはスコップが積まれ、畑のすみにある堆肥(臭くない)を一輪車へ何回かすくって入れる。 そして私の小さな農園へ。 目の前に広がるご近所さんの田んぼでは、田植え機をいじる見知らぬおじさんがいた。 「今朝早くからオデッテャア(手伝い)来てんだっけ」 母が田んぼを眺めて
去年は草刈り機(刈り払い機)を覚え、せっせと草刈りに勤しんだ。今年はさらに、農作物をひとつふたつ育ててみようと思う。 母にも言われたが、健康上の理由で、私は農業一本で生きていくことはできない。それはわかっている。だけど今のうちに小さな経験は積んでおきたい。 震災、コロナ禍、離婚、父の死、戦争の影響――たった10年、11年の間にこれだけのことが起こった。これから先だって、世界や私の生活が予想外の変化を遂げないとも限らない。 だからたとえ微々たるものだとしても、「生きる力」