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体の調子を整える

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体調不良を自力でなんとかした話や、病気、入院、ワクチン接種録など、体にまつわる話。
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2021年7月の記事一覧

私の視力低下を、父が1.5まで回復させていた話

以前、長年お世話になっているお店でメガネを作り直していたときのこと。店員さんが私の履歴を見て驚かれた。 「小学生の頃にメガネかけ始めてますけど、そのあと一旦、視力1.5まで回復されてるんですね。どうやったんですか?」 そういえばそんなこともあったが……はて、どうやったのか。私もその理由はわからない。不思議に思って父に聞いてみると、父はにやりと笑った。 「あれは俺がやったんだ」 重機や溶接など多種多様の資格を持っていた父は、自分の腰痛を治したいという志から、整体師の資格

体調不良は自分で治す〜死の淵編〜

31歳のとき、大量下血をした。当時の日々のストレスは凄まじく、頭痛や吐き気、強い動悸、飲み込み障害の自覚症状を経て、ある日突然、下血した。 小腸との境目付近に潰瘍ができていて、血液サラサラにする薬も飲んでいたため、余計に出血が多かったらしい。どうりで数日前からめまいがしたり階段でやたら疲れたりしたわけだ。   * 夜中に家で下血したときは、まだ意識もしっかりしていて、自分の足で救急車に乗り込んだ。病院に着いてから救急の先生に診てもらい、処置室で休み、午前の外来が始まった

体調不良は自分で治す~腹痛・悪寒編~

勤めていた生協を辞めたあと、実家にUターンして療養へ入った。免疫異常系の難病を発症したのがこの頃だったのだが、当時は病名すらわからず、ただただ全身の激痛に耐えるだけの日々を送る。 たしか父のすすめだったと思うが、この頃漢方薬局に通い、体調の相談をし始める。あと韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』を見ていた時期でもあって、民間療法や東洋医学に興味を持った。 看護師だった母や、週末整体師をしていた父から体の雑学はよく聞かされていたし、私自身も生協職員として食育に関わる経験を

体調不良は自分で治す~泥酔編~

牡牛座は「所有の牡牛座」とも呼ばれるが、私の場合、所有したいのは物質だけでなく、知識や技術もだ。そしてここぞという使いどころで、得た知識や技術をしっかり発揮する知恵がほしい。その最たるものは、やはり健康に関わることだろう。 「体調不良の応急処置は、自分でできた方がいい」と思い始めたのは、生協職員をやっていた二十代前半だったろうか。誰かを助けたいという崇高な願いがあったわけではない。「占いはやってもらうより自分で覚えた方が便利だろう」と思ってタロット占いを覚えたのと同じような