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【40歳からは食べてはいけない病気 になる食べもの 著者:南清 貴南 】を読んで


私の祖父は糖尿病患者である。


10年ほど前から人工透析のために、週に3日通院しなければならない。


朝の8時頃に、送迎業者が運転する車に乗り込み、病院につくと昼過ぎまで透析のために身動きができない。その後食事を終えて、帰宅するのは、14~15時頃だ。


祖父はもう90近くになるが、世の中には若くして糖尿病を発症し、人生の多くの時間を、人口透析に費やさなければならない方もいる。


日本国民の11人に1人が糖尿病有病者と推定されている。


どのようにして、糖尿病に罹患してしまうのか。それがこの著書には詳細に書かれている。


早速本の中身に触れていく。


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まず、糖尿病というのは、消費しきれなくなった糖が体内に蓄積し、体内で細かな炎症が無数に生じることである。さらに、体のあちこちに炎症があるのに、自覚症状がなく、気づくと脳、肝臓、腎臓、膵臓といった重要な臓器の疾病につながる。


深刻な病気のファーストステップとなるのである。


原因は大きく3つ。一つ目は「白い悪魔の三兄弟」と呼ばれる白米、精製された小麦粉、精製された砂糖のことだ。

二つ目はクロム不足。三つ目はトランス脂肪酸だ。


まず一つ目の「白い悪魔の三兄弟」は、エンプティーカロリーと呼ばれ、つまり重要な栄養素のないただの炭水化物の塊ということだ。

炭水化物はブドウ糖に分解されて体内に取り込まれると、血糖値が急激に上昇する。

すると、血糖値の上昇を抑えるために、インスリンが分泌されるが、これが膵臓に負担がかかるだけでなく、うつ病などの症状にもつながる。

インスリンの分泌は、本体緊急避難的な措置であって、そのような使い方をするべきではない。

また、エンプティーカロリーは、ブドウ糖をエネルギー化するのに必要なビタミンやミネラルを一切含んでいない。せっかくほかの食品から撮った栄養を、せっせと使わなければならなくなる。


二つ目のクロム不足も深刻である。

白い悪魔の三兄弟を摂取して、ブドウ糖に分解されると、細胞がブドウ糖を取り込むために、クロムが使われる。

しかし、クロムが十分な量、ほかの食品から摂取できなければ、ブドウ糖が細胞に取り込まれず、体内にだぶつくことになる。


3つ目のトランス脂肪酸について。

ブドウ糖を細胞に取り込むのを助ける働きをするのが、脂肪酸の役目だ。

ただ、この脂肪酸が間違った脂肪酸、すなわちトランス脂肪酸となると、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなって、血中にあふれてしまう。

コンビニのスナック菓子や、ファミレスの安い揚げ物などには、このトランス脂肪酸が含まれている。

トランス脂肪酸というのは、不飽和の植物油を工業的に操作無理やり圧力をかけて水素分子を添加)して固形にしたもの。

組成がプラスチックに似ていることから、アメリカでは 「プラスチック食品」と呼ばれている化学合成品で、腐ることがない。また、私たちの体内に入ると、様々に身体の機能を狂わせることから、 「狂った脂肪」と呼ば れることもある。

本来とるべき脂肪酸は、必須脂肪酸と呼ばれるオメガ3脂肪酸(亜麻仁油やえごま油などに含まれる )と、オメガ6脂肪酸(菜種油、コーン油、紅花油などに含まれる)だ。



こうしてみると、我々の身の回りに、いかに危険な食べ物がは多くあるかが分かる。

何気なく、普通に生活しているだけでも、気づかぬうちに糖尿病の原因となる食生活となっているのだ。


利益追求のため安く品質の悪い食材を使用する。これが当たり前の世の中になっている今、見えない敵が多すぎると感じた。


正しい知識を得て、それを少しづつ私生活に反映していく。

これが糖尿病を含む生活習慣病の予防となり、健康的で幸せな生活を送る唯一の手段だと思う。


ではまた。



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