九州北部豪雨 実家が被災した!#2
■8月14日(土)
19時、ボートで救出された私と兄弟、父と母は、そのまま避難所である街の小学校に向かった。
折り畳み式の簡易的な仕切りと、ベット、寝袋が支給された。
寝心地はいいとは言えなかったが、疲れていたので、
すぐに寝れた。
■8月15日(日)
昼前頃に水が引いてきたので、実家に向かった。
家の前はまだ足首くらいまで冠水していたが、
なんとか家には入れた。
救出できなかった大型の家具は、無惨に倒れていた。
2枚目の写真は、左手のコケシがテーブルの横転を防いでいた!
グッジョブ!
浸水時の一瞬の判断で、物がダメになるか、その後も使えるか決まる。責任重大。
午後から早速復旧作業に取り掛かる。
まずは座敷の床板を剥ぎ、水を含んだ断熱材を抜き取る!
前回のリフォーム後、床板は釘でしっかりと固定されており剥がすのに一苦労。
グラスウールの断熱材は水をよく吸収するため、とても重い。
座敷がひと段落すると、そこから床下にもぐり、リビング、祖父母の部屋の下の断熱材撤去に取り掛かる。
ここで、幼なじみの大工が登場。
共同作業で進める。
大工の作業スピードを上回る私の動きに、大変驚いていた。
こちとら、二回目の被害で、経験も豊富、てやんでぃ!
(大工は濡れた断熱材を剥ぐ作業などやらない一方、私は濡れていない断熱材を見たことがない笑)
水気を残すとすぐにカビが生える。
床下の水抜き、乾燥はスピードが命。
大工が持ってきたポンプと、床下に潜るための台車、スポンジを総動員させ、スピーディーに水を抜いていく!
糞尿を含んだ水なので、謎のぶつぶつが腕に出現した。
が、我慢して作業を進める!
なんとか水抜き作業を終え、次は濡れた家具などを捨てるために、外に搬出する。
2年前は被災後すぐに自衛隊が到着し、災害ゴミの搬出を手伝ってくれたが、今回は被災した範囲が広く、自衛隊は来なかった。
親戚から借りた軽トラと2トン車でゴミを収集場所に運んだ。
2往復で運び終えた。
ふぅ。
まだまだ住める状態になるには時間がかかるが、少しずつ、無理なく作業を進めるつもりだ。
一昨年に続き、2回目の被災となるが、近所の方々含め前回ほどの悲壮感は無く、前向きに復旧作業をしている人が多いように感じた。
おそらく、国や町の補助金の仕組み、作業の要領などの理解が進んでおり、安心とまではいかないが、何とかなると感じているのだと思う。
有事の際には、多少は国を頼ることができる。
日本もまだ捨てたものではないな。