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復職挨拶の例文

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4/28 20:50 初回投稿
誤記・表現は適宜修正

 今のグループのメンバー向けに書いた挨拶メールを共有しておきます。一例として参考になればと思います。

皆様
 先日の会議にご不在の方もおられましたので、改めてご挨拶とお願いを申し上げたくメールいたします。
 再入社して暫くが過ぎ、会社での生活に少しずつ慣れてきたところです。
 まるで海外出向から戻って来たように、スムーズに働き始めることができ、皆様のサポートに感謝しております。

 先天性異常血管AVMが破裂したことによる脳出血という不運で衝撃的な病気で一旦退職し、ご心配とご迷惑をお掛けしたと思いますが、手術により異常血管は完全に除去され脳出血の再発の心配はないなどの幸運もあり、医療スタッフと家族のご支援のお陰で再び働けるまでに回復しました。
 ご覧のように、本人はいたってポジティブです。

 以前一緒に働いていて異動になっていたAさんとBさんとCさんには挨拶してきました。「なんと声をかければいいか...と思っていた」とAさんが仰っていたので、こちらから伺って良かったです。
 会社への復帰までには、妻の心配、他からのお誘い、採用担当からの予想される課題などの様々なハードルがあり、1つずつクリアーして本グループへの採用まで辿り着くことができました。

 面接で上長に伝えたのは、病気がどこまで回復するのか分からないけど準備にベストは尽くすという決意と、課長がおられる本グループでないと復帰は難しいのでそこは固定して欲しいというお願いでした。
 実際、気軽に相談したり頼ったりできるような信頼関係が構築できている環境でないと復帰は難しいと思いましたし、戻ってきて良かったと思っています。

 「手術により異常血管は完全に除去され再発の心配はない」と書きましたが、脳に傷が付いたことで、症候性けいれんいう合併症が起きる危険性が生じ、抗てんかん薬を飲んで発生リスクを抑えている状況です。
 疲労や負荷が一線を越えると足にけいれんが起きて動けなくなってしまうという病状ですが、発作が起こったとしても命に別状はありません。
 発作が収まり次第、タクシーでJ医大病院に行けばいいと医師に指示をされているので、万が一起こった場合、意識があれば救急車を呼ばず、けいれんが収まるのを待ってタクシーに乗せればいいことを知っておいてください。

 疲労や負荷の一線というのがどの程度かは誰にも予測できず、働く前に薬の種類や量を増やしてもらい、疲労が蓄積する夕方にはなるべく帰宅するようにテレワークとフレックスを駆使して勤務をするなど、安全優先で働くよう対策をしています。
 脳や筋力の機能回復を早めるためのリハビリ時間を退勤後に設定するなど、努力も続けています。時間経過でリスクは収まっていき、薬の量は医師の指示で徐々に量を減らしていくものだそうです。

 個人的に恐怖はありますが、脳の手術の後は、このようなリスクと向き合いながら働いている方は世の中にたくさんいると医師に励まされ、社会復帰に挑戦しております。
 ご理解をお願いいたします。

 倒れる前は残業しながらノルマを達成していたので、退職前のように成果を上げることはすぐには難しいと思いますが、倒れる直前は、志願して研修を受けながらも毎月達成できていたので、回復が進み、仕事の進め方を工夫すれば達成できると信じています。
 当面は周りの皆様を頼るなどして、無理をし過ぎない働き方の確立を進め、キャッチアップを目指します。
 引き続きよろしくお願いいたします。

 以下は以前の上司に送った復帰報告のメール。こちらも参考になればと。 

 一昨年の発病ではご心配とご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。
 また、妻から伺いましたが、復職に繋がるような温かい励ましとご支援をありがとうございました。
 皆様のサポートのお陰もあり、無事に4月から元の所属に復帰することができました。
 周りを頼るなどして、無理をし過ぎない働き方の確立を進め、当面はキャッチアップを目指します。

 自宅療養から復帰をするための一時的な就職先はいくつか検討しましたが、妻の心配からくる要望に押し切られ、妻の職場の隣のビルでの仕事を用意してくれた友人を頼りました。
 具体的には、〇〇社に週1勤務の臨時的な正社員として採用して頂きました。
 実際の職務内容は働く練習という位置づけにしてもらい、自宅から少し離れた所にある〇〇社に通勤し、座席の周りの方々と最新の情報について語り合ったり、別の友人を上司に紹介して共同事業の仲介をしたりするなどして貢献しました。
 3月までは建物Bに席があり、妻は建物Cに勤務しておりますので、久々に夫婦水入らずの時間を過ごすことができました。元上司様が近くに勤務されていたとは存じておらず、挨拶に伺えず申し訳ありませんでした。
 妻には心配と負担をかけてしまったせいもあって、体調面での信用を失ってしまいましたが、今の会社に4月から再採用してもらうことができて妻も少し安心してくれたようです。

 今の会社への復帰について、妻の了承を得ることは思いがけず苦労しました。次に退職せざるを得ない状況になった場合に備えて欲しいという要望もあり、人事に事前確認するとともに、医師と相談しながら、こちらの会社の非常勤社員として、所属させて頂くことになりました。
 今の上司には採用後に事情を説明し、許可を頂いたところです。

 本務が優先なので、兼業は当面参加しませんが、会話は言語療法リハビリとほぼ同じで、脳の機能回復に繋がるという医師の助言もあり、最新の情報を得られる場でもありますので、将来的には体調をみて参加していきたいと思っています。
 以上、ご報告までに申し上げます。

 大した内容じゃないけど、数日に分けて少しずつ書かないと脳が疲れて厳しいというのが残念ね…。話す脳トレで鍛えるかな。

(ヘッダー画像は、また行きたいミュンヘンの街並み@ドイツ, 2007年10月12日撮影)