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コミュニケーションが組織を創る。言葉を繋ぎ、歴史を刻む。

最近ふと思ったことがあったので、整理の意味も込めて書いてみる。
テーマは、エンゲージメントの高い組織とそうでない組織の差は、何がそうさせるのか、という話。

組織が組織として成り立つ要素は3つある。
① 共通の目的
② 協働の意欲
③ コミュニケーション
この3つによって、組織を構成する。
しかしながら詰まるところ、組織の細胞は人であり、最小単位で言えば、組織は人と人との関係性で成り立つ。
チェスター・バーナードの提唱する組織の3要素を僕なりに解釈すると、こうだ。

① 共通の目的…ミッション、ビジョン、パーパス
② 協働の意欲…事業計画と戦略
③ コミュニケーション…評価とフィードバックカルチャー

どれも大切で、連動させなけへばならない訳なんだけど、個人的には、特に差異が生まれてると感じるのがコミュニケーションのように思う。

どんなに立派なミッションを掲げても、
どんなに精緻な戦略を立てても、
良好なコミュニケーションが成されていなければ、浸透しないし、ドライブもしない。

・うちは本当に人がいいよね。
・うちは多様なキャリアを形成できる環境が魅力的だよね。
・うちの社長は何を言っても変わらないから、とりあえずはいはいって聞いとけばいい。
・幹部陣から情報がおりてこなくて、ベクトルが合ってないよね。

そんな色んなコメントが、組織のあり方を明確にし、浸透させてるんじゃないかなと思う。

人と人とのコミュニケーションによって、その言葉によって語られ、認知されて、言葉が紡いでいく。
そのストーリーが刻む歴史が深ければ深いほど、簡単には癒えない。
でも、サーベイ結果が悪く、悪い悪いと言い続ければどんどん悪化する。
作りたい未来は、そんな未来ではないはず。

小手先で人事制度だけ変えたって、変わらない理由はここだと思う。

人は歴史から学び、未来を描く。
歴史を学ぶ重要性はここにある。
経験から直接学びを得ることはなく、過去の出来事を振り返る(リフレーミング)ことで学びを得る。
これは、アメリカの思想家、ジョン・デューイの言葉だけど、本当にその通りだと思う。
体験した事を振り返ることで経験値となり、経験値を活かすことで能力となる。
これは個人にも言えることだが、組織としても同じ。

組織としての経験を振り返り、言語化する。耳の痛い話も。
それによって、経験から本当の学びを得て、相互理解とリスペクトでベクトルを合わせる。
打ち手も増やし、バージョンアップさせる。
だからこそ、理念やミッションを語り、振り返り、言葉で魂を繋いでいくことが大切な訳だ。

当たり前のことだけど、とても大事なことを改めて学んだ。

さて、そうすると、誰がやるのって話になってくる。
わかるけど、そこまで背負う人って誰?
素敵なことだけど、そこまでしんどいことできないな。
ってところが一般的だと思う。

ダイバーシティが問われ、多様な時代になったからこそ、組織の在り方も、価値観も複雑化し、多様化している。
それゆえに、リードすることは難しいし、負担も大きい。

どうする…
どうやってやる…

っというところは、また改めてまとめていきたい。

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