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セルフマイニングをやってみよう

 自己分析って、面倒くさい。自分年表をつくってみても、そこから何を言えばいいかも分からない。そのうち、何のために自己分析をするのか分からなくなってくる、そういうことをよく聞きます。
 セルフマイニングは、僕自身がかつて就職活動をする時に編み出したオリジナルの手法です。そして、自己分析をすることは、実は就職だけでなく人生に役立つということをお伝えしたいと思います。

セルフマイニング とは、自分の文脈を掘り起こすこと

 セルフマイニング は、英語で書くとSelf Miningで、セルフは自分、マイニングは鉱脈を掘るという意味です。この2つの言葉を合わせて自分自身を掘り起こそうという意味合いを込めた造語です。

 以前、テキストマイニングという分析手法が注目されたことがありました。それは、インターネットのSNS上にある膨大なテキストデータから頻繁に出てくるキーワードや、言葉と言葉の関係を浮き彫りにすることで、世の中で、どんなことがどんな文脈で語られているかを明らかにしようというものでした。

 セルフマイニングとは、自分の歴史や置かれたシチュエーション、その背景を言葉にしていきながら、そのキーワードを紡いでいくことで、自分というものをより明確にしていこうという自己分析の手法です。

自分のことを知ると、チャンスを引き寄せやすくなる!

 セルフマイニングでは、自分の「軸」と「向き」をアウトプットしていきます。「軸」とは、自分の行動特性、どういうことをしたら歓びを感じるタイプなのかということ。「向き」とは、自分が世の中に対して働きかけたいこと、やっていきたい方向性のことです。

 なんとなく、世の中に対して働きかけたいこと、と聴くと社会に良いことじゃないといけないのかなあ(偽善的だなあ)と思うところがあるかもしれませんが、ポイントは、世の中に働きかけたいことは、自分のためになることであるということ。むしろ、そういう風に考えることで、考えやすくなるということの方が重要だと思います。

 そして、「軸」と「向き」が見えてくることによって、それに対してアンテナが自然に貼られるようになります。また、そのことを発信していくことで、「そういえば、こないだ●●に興味あるって言ってたよね〜。」と情報や機会を引き寄せていくことに繋がっていきます。

 つまり、自分のことを知ると発信しやすくなって、チャンスを引き寄せやすくなるということです。僕は、そのことを自分で自分をリードしていくという意味で、セルフリーダーシップと言っています。

思い込みの閉じた世界から、可能性の開かれた世界へ

 自分のことは意外と分かっていないものです。例えば、恋愛相談なんてのもそうですよね。人のことについてはズバズバ言えるのに、自分のことになると途端に「自分なんて…」と自信がなくなってしまう。その多くは、自分自身の思い込みであることが多いにも関わらず。

 セルフマイニングは、そういった思い込みのフィルターを外して、自分を客観的に見るところから始まります。今までの自分に対する思い込みを外して、事実を俯瞰して可能性を想像・創造し、新たな物語の主人公をそこに見出していくのです。


いかがでしたか。具体的なセルフマイニングのやり方は次回以降、解説していきたいと思います。

文責:小田部 巧


 

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