カラカラ浴場★温泉編
寒い、腰が痛い、辛い
先日、所用のついでにバーデン・バーデン(Baden-Baden)に行ってきました。バーデン・バーデン、名前のとおりドイツ有数の温泉保養地です。ドイツの観光地というと、まるでおとぎの世界のように木組みの家が立ち並んでいたり、インダストリアルだか前衛だか良く解らないスタイリッシュ(笑)な建造物が乱立していたりするイメージですが、ここはなんというか「他の国」みたい。どことは言わんが。
私が住んでいるバイエルンは、ドイツのなかでも特に冬の寒さが厳しく、この時の私は体中がちがち、腰が痛くて仕方がないという状況でした。下宿の近所には温泉はおろか銭湯もなく(当たり前だ)、日本の入浴文化が恋しくて仕方がない。そんな時にバーデン・バーデンの近くまで行くことがあったので、渡りに船とドイツで温泉デビューしてきました。
しかし、いくら「温泉」とは言え日本のそれと同じはずもなく…この記事ではドイツの温泉地でエンカウントした諸々の「予想外」を紹介したいと思います。ちなみに今回訪問したのは「カラカラ浴場」です。イタリアにある奴とはもちろん別物です。
男女混合更衣室
ご存じの方も多いかと思いますが、ドイツの公衆浴場は基本的に水着着用です。そんなもん持ってきてない私は売店で購入してから入場しました。サイズがあるかドキドキしていましたが、幸いにも許容範囲のデザインで着れるものがありました(試着もできます)。
温泉とサウナがセットになったチケットを購入後、さて、更衣室はどこだと顔を挙げると、眼前に広がるロッカールーム、入り混じる男女。MA・GI・KA。ちょっと焦りつつ様子をうかがうと、壁のように立ち並ぶロッカーとロッカーの間に脱衣用の空間が…。試着室が沢山並んでいるような、といったら良いでしょうか。そのなかではプライバシーが守られるのだけれど、水着に着替えてるすぐ隣から異性の声がするのが奇妙でした。ものすごく合理的だけど盗撮とか無いのが前提の設備です。
水温が低すぎて寧ろ寒い
ロッカールームで水着に着替えた後は、シャワーを浴びていよいよ温泉です。水着を着ての温泉はもちろん初めて。こころも体もほぐしてくれる!と高まる期待…と思いきや
寒い。
小学生のころ通っていた水泳教室で、年に1回ほど、大分にあるレジャープールに連れて行ってもらっていたんですが、それを思い出しました。大きなプール(寒い)。これはただのプール(寒い)。しかしスライダーも流水プールも何もない。ただただ寒いだけのプール。
しかも「プール」と言っている時点で、お察しの方もいらっしゃるかと思いますが、塩素の臭いがするわけです。私は「そんなに酷くない程度のアトピー」持ちなんですが、塩素がきつめのプールに入ると、数日間は肌がヒリヒリします。この時も入湯後10分もすると体中がヒリヒリしてきました。
百害あって一利なし!
俺はいったい何のために安くもない金額を払って、水着にバスタオルに揃えて、こんなところまでやって来たんだろう…押し寄せる後悔、さっそく乾燥が悪化し始めている表皮、そして冷え切った体。
気を取り直してサウナだ!
ということでサウナ編に続きます。アトピー持ちはヨーロッパの温泉(?)に行く際、念のために保湿クリーム(強)を持参すべき!これ今回の教訓!そして本当に寒かった。
どうでもいいけど日本に帰ったらアクアビート(前述のレジャー施設)に遊びに行きたい…。
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