見出し画像

KNOCK!KNOCK!「ミリガン探偵事務所様ですか?お届け物です!」

「あら?その手紙、内容はなんなのよ、ビル?」
「ふふふ!久々の依頼だよアラダナ!やはり見てくれる人はいるんだな!」HAHAHA
「まてや、ビル君。何故うちみたいな弱小探偵事務所に依頼なんかするんだ?」
「そりゃ、お前。この今世紀最大の探偵【マルチプル・ビル】の実力を見出してくれたに決まってるだろ、アーサー!」
「あのね?自信過剰になるのは寿命を縮めるといっただろ?パリでひどい目にあったの忘れたのか?」
「でも俺は切り抜けたし事件も解決した!」
「``俺たち``だろ?そこを間違えちゃならない。」
「………ごめん。」
「全く!ビル君はすぐ自分の手柄にするのが悪い癖よ」
「話してたの俺たちだぜ、アラダナ君?」
「あら私だって口挟みたいわよ。自分一人の手柄にされちゃたまったもんじゃないわ。」
「はぁ………いいさ!どうであれ俺たちに依頼が来たんだ!」
「それはそうだな。じゃビル君。行く準備整えて依頼人の所行けよ」
「護身用の銃も忘れずにね!」
「わかったよ、畜生!」

◇◇◇◇

「ふう、信号待ちって暇じゃない?」
「まあビル君、緑になるまでの辛抱さ。」
「しっかしなあ」BAM!「なんだ!?」
「追突車だね。ものすごいスピードで突っ込んできたよ。………おや?運転手が出てきたようだね。」
BANG!BANG!「乱暴に窓叩きやがって!」
FIZZ「何か?」
「何かじゃねえぜ馬鹿野郎が!!俺の車がへこんだじゃねえか!」
「いやいや、俺は止まってただけですよ?」
「ぶつかるほどでかい車なのが悪い!一人しかいねーのによ!どうしてくれるんだ、アアっ!!」
「乱暴な人間は僕は嫌いだ。」
「同感だよアーサー。しかもこっちに責任まで転嫁してくる!」
「何ごちゃごちゃ言ってるんだ!ぶっ殺すぞ!」ZACK!
「………」
「どうした!!ビビったか!!」
BEEOW!!
「撃ち殺すのはやりすぎだ、レイゲン!」
「銃を構えたのが悪いぜ、ビル坊。信号は緑、さっさと会いに行くぞ。」

【続く】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?