オンラインでできる遊びを考えよう!【舘野ゼミ活動日記】
オンラインで始動した舘野ゼミの2回目授業はグループで考えてきた「オンラインでできる遊び」を実施してもらいました。今回は「オンライン」という制約が入るため、
・遊びとして面白いか?
・「オンラインならでは」を感じるか?
という2つの軸が入り、最初から少し難易度の高い課題になりました。舘野ゼミでは「遊び」ということを軸にしながら、「教育」「リーダーシップ」の要素を学びます。
・遊び的な要素を取り入れた教育プログラムをつくれる(研修・教育プログラム開発)
・遊び的な要素で、権限を使わずに、組織を巻き込める(リーダーシップ・組織開発)
・面白さを伴う体験をつくりだし、世の中に提案できる(教育領域にとどまらないアウトプット)
人を育てていけるといいなと思っています。
ゼミ一期生の特徴は、個人的には「なにか光る一芸的な要素を持っている」ように感じています。漫画のキャラクターのようです笑 それを磨いて、その人らしいアウトプットを世の中に発信していけるといいなと思っています。人懐っこさと、不確実性を楽しもうという姿勢も武器にしてほしいですね。
なぜ遊びをつくるのか?
なぜ「遊びをつくる」というワークから入るのかは色々な意義がありますが、ざっと書くとこんなかんじです。
・「遊び」と「学び」の掛け算で面白いワークショップがつくれる
・「遊び」から入った方が柔軟かつ面白いプログラムができる
・「遊びの活動デザイン」は「面白さ」を考えるヒントになる
・「面白い体験をつくる」ことは、ビジネスを考える上でも応用できる
・「いっしょにあそぶ」ことでゼミ生がお互いのことを知れる
・「遊び」のレクチャーをするより、作ってから考える方が理解が早い
シンプルなようでいて、とても奥深いワークです。初回はなにも作り方を教えずに、自分たちでつくってもらいました。「つくりかた」は教えてあげたいようで、つくりかたを教えるとアウトプットも似てくるので、最初からは教えないほうが面白いんじゃないのって個人的に思っています。
今回のアウトプットはどんなかんじ?
各チームの遊びの概要を紹介するとこんなかんじです。
・お部屋間違い探し!(李、三島、野村、井良沢)
・NGワードゲーム(鈴木、高橋、菊池、長谷川)
・ミュートグングンゲーム(小野寺、塚田、稲垣、本間)
・Zoomでつくろういろんなかたち(島野、山村、植月、山村)
・幼少期、これだーれだクイズ!(甲斐田、寺嶋、勝、橋村)
・Green Screenクイズ!(山田、川崎、島、奥野)
「何かを当てる」というクイズ的な要素を含んだ遊びが多いのと、どこかしら「人狼」的な要素(バレないようにする・騙し合い要素がある)を含んだ遊びが多いのが特徴ですかね。
なんかいまの若い人たちっぽいような気もする笑 また、オンラインという性質からも、鬼ごっこ的なものは避けられてしまうのかもしれません。
授業ではそれぞれの遊びを体験した後に相互フィードバックをします。
・遊びとして純粋に面白いのか?
・オンラインならではを感じるか?
最初はやさしい評価だったのが、だんだん熱中するうちに厳しくなっていったりして面白かったですね笑
ぼくも最後に「遊びとしての面白さ」を高めるために何が必要かについてフィードバックしました。
いかに緊張をデザインするか?
遊びを面白くする要素はいくつかあると思うのですが、初回は「緊張」の話を少しだけしました。
遊びは「気軽」「リラックス」「楽しい」という点が目立ちますが、その楽しさの背景には「適度な緊張感」が必要になります。
ある意味でいえば「失敗の余地」を残し、その失敗をいかにデザインするのかがポイントになります。遊びにとって失敗は面白さを構成する要素です。
そして、「失敗を面白く感じる」ことをデザインできるというのは、「遊び」という要素を超えて、「新しいことに挑戦するイノベーティブな風土づくり」という点までつながる重要な要素だと思っています。
次回の授業は?
次回の授業では、実際に遊びをつくった体験をもとに、なにが遊びの構成要素として重要なのかを考えていきます。「やってみて、考える」ことが授業の基本設計です。
ゼミでの活動は「ゼミ内に閉じる」のはもったいないので、どんどんと世の中にアウトプットをだしていってもらおうと思っています。
インプットに閉じる学びでなく、なにかしら「自分の作品」といえるようなものをつくるのが目標です。今後いろいろと披露できるのではと思っていますので、楽しみにしていてくださいませ。
■関連する文献
「やってみて、考える」というのは須永先生の書籍を読んで自分のゼミでも大事にしようと思いました。
緊張感をつくるというのはフロー理論の話が参考になりますね。
遊びの分類などはこちらが参考になりますが、これで分類できないものも増えているという印象ですね。
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