篠原 辰弥

写真を撮ったり、写真展の企画・運営をしています。 なるべくわかりやすい言葉を使うように…

篠原 辰弥

写真を撮ったり、写真展の企画・運営をしています。 なるべくわかりやすい言葉を使うように心がけて記事を書いています。 よろしくお願いします。

最近の記事

現像した写真に写っていたのも

Midnight Diary #33 今の家に引っ越してからというもの、お世話になっていた写真屋さんに行くのが少々不便になってしまったので、なかなかできずにいたのだが、まぁずっと置いておいても仕方がないと言うことで、近所にあるカメラのキタムラへ撮り溜めたフィルムの現像に行ってきた。 半年以上前のものもあるとは思う。 もう何を撮ったのか忘れてしまったのだが、上がってきた写真を見て、思わず「良い写真だなぁ」とつぶやいていた。 正直、今までに感じたことのない感情だったので、論理的

    • こんな時だからこそ忘れてはいけないことがある

      Midnight Diary #32 前回の記事でも書いたのだが、最近ライカ界隈が賑わっていると言うことで、各方面から注目を浴びているらしい。 YouTuberはこぞって動画を出し、Xではあーだこーだと… しかし一方で、ライカを買うなと言う人や、別のカメラを評価しだす人もいて、また新たな風呂が沸き始めているというのも事実。 一時的ではあるが情報過多の状態になってるように思う。 こういう時に気をつけたいのはやはり、興味本位の衝動買いだ。 機材に感心が高まっている時は特に色々な

      • 平和に楽しみたいだけなんだ

        Midnight Diary #31 最近、ライカ界隈がなにやら騒がしい。 まぁそれだけライカのカメラを特別だと思っている人が多いということなのだろうが、たまに行き過ぎた煽りのような記事やポストがあるのは少々心が痛む。 それに、「ライカのカメラを使っている人はみんなそんな人なんだ」「カルト集団のような思想の持ち主である」というようなイメージを与えかねないので、あたかもこれが、ライカユーザーの総意であるかのような言い方はやめて欲しいし、ライカユーザーのでない方も、ああいう人種

        • 背伸びは程々に足は止めるな

          Midnight Diary #30 SNSの影響だろうか、僕の立ち位置の変化だろうか、他人からの印象とか、なんやかんやと考えないといけないことが多くなり、毎日本当に忙しい。 しかしその問題の大部分はおそらく自分が原因で、目を背けてはいけないような気がする。 「こう見られなければいけない」とか「こう見られてはいけない」と言うことに物申したいわけではない。 逆にそれならまだ分かる方で、僕の言動や行動一つで不快な思いにさせてしまったり、迷惑を被る人もいるかもしれないので、気を付

        現像した写真に写っていたのも

          写真という物としての美しさ

          Midnight Diary #29 去年から展示の時にチェキを使うことが多く、この前の二人展でもチェキでプリントしたものを使って展示をした。 一般的に写真展と言うと、わりと大きめな印刷で、なんかそれっぽい額縁に入れて展示をしている印象だが、僕はそういった展示にはあまり興味がなく、創意工夫の感じられる展示のほうが好きだったりする。 もちろん、必要があるときは大きく印刷もするが、それは空間を作る上で必要があればと言うことで、基本的には大きく印刷はしないし、大きければいいという

          写真という物としての美しさ

          ファインダーを覗けば僕の部屋

          Midnight Diary #28 今の家に引っ越して5ヶ月。 生活もだいぶ落ち着いてきて、仕事帰りに最寄りの駅に到着すれば「あぁ、帰ってきたなぁ」と思えるくらいには馴染んできた。 今思うと、引っ越しからかなり大変だった。 以前は実家に住んでいたので荷物は少ないだろうと思い、自分で引っ越しをすることにしたのだが、あれやこれやと片付けながら運んでいたら、片道100キロの距離を4往復もすることになってしまった。 マンションは5階建てにも関わらずエレベーターが無いため、荷物は

          ファインダーを覗けば僕の部屋

          一眼レフは使ったこと無いです

          Midnight Diary #27 写真展を企画しているといろいろな人と話をすることがある。 若い子もいれば年輩の方もいて、本当に息の長い趣味なんだなぁと思う今日このごろ。 先日、若いカメラマンと話をしていて衝撃を受けた。 聞くときによると一眼レフというものを使ったことが無いと言うではないか。 首からはニコンのZシリーズをぶら下げている。 一瞬言っている意味かわからなかった。 でもよくよく考えてみるとそういう世代がいてもおかしくない時代だ。 僕が写真を始めた頃は、デジタ

          一眼レフは使ったこと無いです

          どんなカメラでも写真は撮れるという暴力

          Midnight Diary #26 今日のタイトルは少々挑戦的だ。 「どんなカメラでも写真は撮れる」 そうやって言う人は少なくない。 初心者を抜け出して、ある程度撮れるようになった人達からちらほらと出始め、もう10年もやってれば相当数の人がそう言っている。 僕もそれを本当の意味で理解したのは数年前のこと。 ライカM10を購入して3年が経ったときだった。 別にそう言ったことばかりを考えていたわけではないが、ある日突然「あ、俺ライカでいいや」って思ったのを覚えている。 それま

          どんなカメラでも写真は撮れるという暴力

          人をコマのように扱うこと

          Midnight Diary #25 今日も何を書こうかと考えているところ。 ボケ防止ということで何かしら書いていこうと思っていたのたが、もうすでにかなり進行しているらしく、日常のことを覚えていないという事態になっている。 つらい… そういえば先日、ミーティングが終わってから雑談をしていると、こんなことを言われてしまつた。 「人をコマのように扱っている感じがする」 正直、僕としては一番気を付けていたことで、まさかそんな事を言われるとは思っておらず、何とも言えない気持ちが押

          人をコマのように扱うこと

          写真を撮る意味にこだわる

          Midnight Diary #24 なんとなく小難しい事を考えるのが好きなので、今日もいつも通り何かしらを考えているのだが、そういえば数年程前に写真を撮る意味について語り合ったことがありその思い出がなんとなく記憶に残っているので、今日はその事について改めて考えてみる。 「写真を撮る意味とは」 それを聞かれたときの答えは決まっている。 僕が生きた証。そこで僕が撮ったという記録。 いつもそう答えていた。 とっても勝手な理屈だが、昔、当時の奥さんのモラハラが酷くて本気で死ぬこ

          写真を撮る意味にこだわる

          ライカってどうですか?

          Midnight Diary #23 実は先日、1年ぶりに2つの記事を投稿していたのだが削除することにした。 理由はシンプルに文面が気に入らなかったからだ。 とても説教臭かったし、これこそが真理であるみたいな書き方がキモかった。 1年間休んてしまうと思いを文字にする部分がかなり退化するらしい。 こうやって人は老化していくのかと思うと、少しでもちゃんと更新していこうと思った。 とはいえやっぱりネタが無い。 写真が好きでやっているはずなのに、写真のことを話そうと思うとなかなか言

          ライカってどうですか?

          印象はあてにしない方がいい

          Midnight diary #22 先日、後輩と食事をしてきた。 後輩は2年間の期限付き応援ということで、学園という高卒新入社員に専門的な教育や指導を行う部署に行っていたのだが、その期限が今年の3月をもって終了するということで、何やら落ち着かない様子だった。 基本的には元の部署に戻ることになるが、本心は今の仕事が性に合っており、このまま永住したいらしい。 現場の殺伐とした人間関係や、利己的な空気感はあまり好きではないとのことだった。 言っていることはよくわかる。私も学園で

          印象はあてにしない方がいい

          撮る気が起きなきゃそれでもいい

          Midnight diary #21 先日、知り合いに「最近、撮る気が起きないんですけど、そういう時はシノさんどうしてます?」と相談を受けたので「撮る」と即答した。 というのも、昔お世話になったカメラマンに「写真で悩んでるときは撮らないと解決しない」と言われて以来、私はそれを心に刻んでいるからだ。 そうは言ってもやれないときにやるというのは、かなりしんどい。 私も何度か経験があるが、撮る気が起きない原因は欲求不満、マンネリ、鬱病の大きく分けて3つあると思っている。 まず欲

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          Midnight diary #11~#20 リンク

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          こだわらないことにこだわる

          Midnight diary #20 私の職場ではゴルフが盛んに行われている。 つい先日もコンペを開催したらしく、事務所はその話で盛り上がっていた。 私もゴルフ経験はあるので、話に混ざって聞いていたのだが、その中で「クラブなんて何でもいい」という話になった。 まぁ簡単に言うと、どんなクラブでもゴルフはできるという人と、クラブにこだわった方がいいという人の意地の張り合いみたいなものだ。 冗談なのか本気なのかはわからないが、自分の感想だけでそこまで言い切れちゃうのも凄いなぁと思

          こだわらないことにこだわる

          僕なりの写真集の楽しみ方

          Midnight diary #19 写真集にはステートメントが書かれているものもあるが、そうでないものも多い。 買ってみたはいいけど、どのように扱ったらいいかわからず、でも表紙はオシャレだからなんとなく本棚の飾りになっているというのはよくある話だ。 読み取るという行為には、写っている事象(外示)を直接読み取ることと、写っている事象から連想できること(共示)読み取ることの、ざっくりと2つに大別することができる。 作品の意図や意味というのは後者に描かれることが多く、それが写

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