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ミラノアルファロメオ博物館

 イタリア車といえば、アルファでしょう。ミラノで操業を開始したアルファロメオは、博物館をミラノに持っています。


アクセス

公式ホームページ
住所: Viale Alfa Romeo, 20020 Arese MI

 アクセスは非常に悪いです。地下鉄のM1-3のエリア外で、近くに鉄道の駅もありません。この博物館の隣に、Il Centro(イル チェントロ)という巨大ショッピングモールがあります。ミラノ都市部のチェントラーレ駅からイルチェントロへのシャトルバス(有料・要予約)があるので、これに乗るのが一番楽です。行きと帰りを両方予約するのを忘れないようにしましょう。予約サイト

チェントラーレからの乗り場はこのあたりです
乗り場と博物館

 ×で示した乗降場所からは①が最短ルートに見えますが、横断歩道はアルファロメオ博物館の近くにしかないため反対側に渡れず実質不可能です。車通りは非常に多いです。②のルートを迂回すると陸橋で反対側にわたることができますが、途中で歩道が消える部分があるので気を付けてください。怖かったらおとなしくチェントラーレからタクシーを使うことも検討してください。

展示

概要

アルファロメオの歴史

 展示は歴史を振り返るエリアから始まり、美しいコンセプトカーを展示するエリアにつながっています。アルファロメオの輝かしいレース用車両を見学した後は、ジュリエッタシリーズやカラビニエリ提供車両までチェックできます。三時間ほどあれば、しっかり展示を楽しめると思います。

アルファロメオとデザイン

アルファロメオ モントレアル
モントレアルのエンジン

 この博物館は、国立自動車博物館に比べれば規模は小さいですが、その代わりに重要なコレクションを持っています。個人的には、カロッツェリアと呼ばれるカーデザイナー達にデザインを依頼した車両がお気に入りです。カロッツェリアベルトーネが設計したアルファロメオモントレアルは特にライトを隠すフードが印象的です。

アルファロメオ イグアナ
アルファロメオ カラボ

 アルファっぽくないと思われるかもしれません。ウェッジシェイプのスタイリングの先駆けとなったイグアナ(イタルデザイン/ジョルジェット・ジュジャーロ設計)、カラボ(ベルトーネ/マルチェロ・ガンディーニ設計)も展示されています。このスタイリングの思想はランボルギーニへ受け継がれていきました。私がここに訪れた直後にガンディーニ氏の訃報がありました。彼の功績は多大なるものでした。

アルファロメオ 33ストラダーレプロトティポ

 次の部屋では、33ストラダーレのプロトタイプが展示されていました。この機体のシャーシは先ほどのイグアナとカラボにも使われています。このプロトタイプは通常版に比べライトの数が多く、二台しか製造されなかった貴重な車両です。

アルファロメオとレース

レースで猛威を振るった貴重な車両の数々

アルファロメオは、ル・マン、F1やイタリアの公道レースミッレミリアなどで活躍し、ブランドイメージを確立していきました。のちにフェラーリを立ち上げるエンツォ・フェラーリももともとはアルファで働いていました。

車両の中まで覗くことができる

その他

ジュリアシリーズ
カラビニエリのパトカー

 他にも展示は豊富にあります。戦後復興の時期にアルファが生んだ傑作、ジュリアとそのシリーズを見ることができます。ジュリアそのものの解説自体は国立博物館のほうが丁寧でしたが、シリーズを俯瞰してみることができるのはここだけなのではないかと思います。アルファはイタリアの軍警察カラビニエリに車両を提供しており、今まで使われていた車両を見ることができます。

ショップ

入場券の裏面のイラストはランダム
図録

 大きい図録は30€でしたが、写真もたくさん撮ったし、国立自動車博物館の図録をすでに購入していたので買いませんでした。

ワッペン

とりあえず来館記念にアルファのロゴのワッペンを一つだけ購入。

撮影スポット

 キャップ、傘、文具、本、キーホルダーなど品ぞろえは豊富でした。アルファファンはぜひグッズを手に入れておきたいところです。本に関しては、ミラノ中心部に車の本だけを扱う専門店がありますから、ここで買い忘れても大丈夫です。少し奥まったところにカフェもあり、休憩できます。カフェにもすこし展示があるので、のぞいてみることを勧めます。


まとめ

 アルファロメオ博物館は立地が悪いのが難点ですが、ミラノに滞在する場合はぜひ行っておきたいおすすめの博物館です。たまにイベントをやっているみたいなので、インスタグラムなどSNSでも追っているといいことがあるかもしれません。

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